人体・顔の描き方

服のシワの描き方

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衣服にシワを入れる

キャラクターを描くときに、一番描き方に迷うのは衣服のシワでしょう。実際、複雑にうねった曲面で構成されているので、リアルに描くのはとても難しいです。ここでは、描くとそれっぽく見えるシワの線を探す手がかりになるルールを解説していきます。単純なことですが、覚えておけばかなり描きやすくなります。

シワの基本

まず、シワの基本から覚えていきましょう。これを抑えることでぐっとそれっぽく見えるようになります。


シワの流れは高いところからシワが始まるという共通の法則があります。肩や肘、膝など高い部分からの流れでシワが出来ます。


出っ張った所にはシワは寄りません。

つまり、肩のアウトライン・・・丸いラインのところにはシワは寄らないのです。自分の肩を観察するとその部分には明らかにシワが出来ていませんよね。


身体を包む服の場合、出っ張ったところで伸びた分のシワ寄せは丁度裏側で一番近くにあるへこんだ部分に行きます。原則として、行き先は上図のようになります。また、身体の反対側のへこみでは消化出来なかったシワについては、出っ張った部分の上下にシワ寄せが行きます。

また乳や尻、太腿や二の腕などの柔らかい部分にはシワが寄りにくいです。

シワのパターンを覚える

シワは今自分が着ている服を観察していたら、どんなものなのか大体わかるかもしれません。でも適当に模写してもぐちゃぐちゃしてシワにすら見えなくなってしまいます。

確実なのはデッサンを重ねてシワの感覚を身につけることですが、デッサンしなくてもそれっぽく見せる方法はあります。それは「シワのパターンを覚える」ことです。

シワの形、出来る場所、出来るパターンなど。それらを熟知して、正確に配置することでデッサンを勉強しなくてもあるていどそれっぽいイラストを描くことができます。また、シワにはいくつかのパターンがあります。例を挙げてみるのでこれらのシワを覚えてしまいましょう。

曲げた時に出来るシワ


関節を曲げたときに出来るシワです。主に肘・膝の裏に出来るのでその部分に描き込みます。

引っ張られたときに出来るシワ


布を引っ張ったときに出来るシワです。肘、膝、股、肩、乳などに出来やすいですが、その他の部分にもちょくちょく出来ます。「y」の字になるように描くとそれっぽく見えやすいかもしれません。

ねじったときに出来るシワ


布をねじったときに出来るシワです。主に腰などにつかわれますが、布がねじれている表現をする部分にも使います。

折れたときに出来るシワ


布が織れた時に出来るシワです。下乳、だぼっとした服の腰などに使われます。布があまっている表現をするときなどにも使われます。

シワは難しいと思われがちですが、「シワの出来る場所」と「シワの形」さえ覚えていればそれっぽく見せるのは簡単です。上手く描けないと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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