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髪のツヤベタ!綺麗に魅せるポイントと塗り方

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漫画を描く時、髪のツヤベタが綺麗に決まるとそれだけで画面が華やかになりますよね。今回はそんな髪のツヤベタを綺麗に魅せるポイントと塗り方をご紹介。アナログでもデジタルでも使える塗り方ですよ。

カゲを入れるようにツヤベタを入れると綺麗な髪に

今回はこちらの線画の髪にツヤベタを入れていきます。

その前に綺麗にツヤベタを入れるコツをご紹介しましょう。髪の毛が光って見えるようにツヤベタを入れると、それなりに綺麗に見えますが古い印象のイラストになってしまいます。


ツヤベタは光よりカゲを意識した方がメリハリの効いた綺麗な髪になります。“光っているところを白く抜く”のではなく、“カゲになるところに黒を置く”イメージです。

具体的には、1番に奥にある毛をベタっと黒く塗り、2番目に凸凹を意識してカゲになりそうなところに黒を置いていきます。3番目に、毛が多く重なっていそうなところに補助的にツヤベタを加えれば、ツヤツヤ綺麗なツヤベタ髪の完成です。

ツヤベタの最初は絶対にカゲになるところから塗っていく

それでは実際に、先程の線画の髪にツヤベタを入れていきましょう。まずは絶対にカゲになるところをザックリと塗っていきます。この線画の場合は、この部分に色を置いていきますね。


アナログの場合は太めの筆ペンで、デジタルの場合は使い慣れたペンと塗りつぶしで塗っていきます。今回は手ブレ補正のオフになっている太めのGペンを使いました。手ブレ補正が入っていると勝手に線の形が変わってしまって思った通りに塗れないので必ずオフにしましょう。

この図では分かりやすいように水色で塗られていますが、実際は黒でガシガシ塗っていきます。その方が全体の黒のバランスを確認しながら塗る事ができるからです。カゲの濃くなりそうなところはベタっと塗り潰し、光の当たるところは白く残して、メリハリを大事にしながら塗っていきましょう。

さらに細かくカゲをつけるようにツヤベタを伸ばす

ざっくりと塗ったら、次は細かくカゲを入れたり、ベタを伸ばしたりボカしたりしていきます。まずは光源の反対側、より暗い方を塗ります。

アナログの場合は細くて固めの筆ペンや0.05のミリペンで、デジタルの場合は引き続き使い慣れた太めのペンでガシガシ塗っていきます。これは補正なしのサイズ10のGペンを使っています。

一見時間がかかりそうですが、最初に大まかにバランスを決めているのと、白く残す部分が多いので、意外と時間はかかりません。個人差はあると思いますが、慣れれば32ページの漫画原稿を半日もあれば全ページ塗り終わるようになりますよ。

光源がある方と毛先はツヤベタを控えめに

引き続きザクザク塗っていきます。次は光源がある方を塗っていきましょう。こちら側はほとんど白く残してしまって大丈夫です。その方がメリハリが効いて綺麗に見えます。髪の毛束の立体感が出るように、毛が多く重なっていそうなところに補助的にツヤベタを載せましょう。

毛先の方もほとんど白のままで大丈夫です。毛は毛先にいくほどバラけるので色も薄くなります。逆にオカッパのような毛先までピッチリと毛量の多い重たい髪は毛先までしっかり黒を乗せると雰囲気が出るので、描きわけで使うと良いですね。

遊び毛や毛先にホワイトを入れて仕上げていく

仕上げに遊び毛や毛先にホワイトを入れていきます。ツヤベタをより綺麗に魅せる事ができます。あまりホワイトを入れすぎると画面がうるさい印象になってしまうので、バランスを見つつほどほどに。

トーンを貼って完成です。お疲れ様でした!

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