人体・顔の描き方

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顔の描き方を目と鼻の位置で覚える

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顔を描いたときに、その絵を反転すると途端にバランスが崩れることってありますよね。目の位置や鼻の位置なんかを適当に決めて描いていると、どうしても見栄えが悪くなってしまいます。きちんと位置を決めて描いていけば、描いていても崩れることを防げますし、イラストを描く腕も上がります。今回は顔を描く際に、どの基準で描けばうまく描けるのかを書いていきます。

正面顔の描き方

人物の頭部の形は逆さにした卵形で、直方体の中に入っているイメージです。

  • 正面はやや縦長の長方形、側面は正方形
  • 逆さの卵形なので、顔の下半分が細くなります。
  • 下から4分の1の位置をほおのふくらみの頂点にして顔の輪郭を描きます。

正面顔の基本


(1)四角を描き、縦横2分の1の位置に十字線を入れます。その中に丸を描きます。


(2)(1)の丸のラインを目安に、顔の下部は下がすぼんだホームベースを意識して描きかえます。4分の1が「頬骨」のあたりになります。尖らせずに丸みをつけましょう。またゆるい凹みをつけるとさらに頬っぽくなります。「顎」に向けて膨らみをつけます。

これで正面の顔の基本は終わりです。

標準

大体、16歳前後の女の子が標準となります。標準は上の通りです。

子供寄り

頬の頂点を、4分の1の位置よりも、少し下に設定します。輪郭を少し丸くすると、顔が幼くなります。

大人寄り

長方形の左右を少しカットして、標準の顔をより縦長にします。これで大人っぽい顔立ちになります。

目の高さによる年齢別の描き分け

輪郭以外にも目の高さを変えることでキャラクターを年齢によって描き分けることが出来ます。

標準

目の高さは顔の中央になります。そこに正方形を3つ並べてみましょう。横は5分割にすると位置がわかりやすいです。右目と左目の間は目一個分です。注意しましょう。

子供寄り

頬骨の位置が下にずれたので、目の高さも下寄りになります。横の位置は標準時と変わりません。こちらも右と左の目の間は目一個分です。

大人寄り

こちらも標準時と同じく、目の高さは顔の中央になります。ですが、目の大きさは標準の約半分

鼻の位置と形

鼻は、顔の縦半分から4分の1の間、横は正中線上にあります。4分の1の位置には鼻の頂点ではなく、根元が来ます。鼻の表現方法は色々ありますので、自分の絵柄にあったタイプを選びましょう。

点タイプ・・・鼻の下部分を点で描く方法

くの字タイプ・・・鼻の山部分をくの字で表現します

小鼻タイプ・・・くの字に小鼻を足すことで厚みのある鼻を演出します

子供寄り

子供の場合は、点タイプで鼻を描く場合が多いです。点タイプは幼いかわいらしさを出すことが出来ます。目の高さは下よりになっても、鼻は縦4分の1の位置です。

大人寄り

大人の場合は鼻筋が通っているため、鼻はくの字か小鼻で表現することが多いです。

斜め向きの鼻の形

点や小鼻でも、顔の角度が変わると形が変わります。
・点タイプ くの字を基本にして、下半分だけ描くイメージです。
・小鼻タイプ 薄めに描いて立体感を出します。

鼻に関しては、「リアルな鼻の描き方から鼻の基本を学ぶ」にて詳しく描き方を説明しているのでそちらを参考にしてください。

口の位置

口の高さは好みの位置で大丈夫ですが、上より、下よりによって表情が変わって見えるため意識してバランスを調整しましょう。口の位置は横の4分の1の位置の中で調節します。口の位置を高めに置くと気分が高揚したような表情になり、やや下に置くと穏やかな表情になります。

口はただの一本の線ではありません。唇の厚みを意識することで立体的になります。唇の輪郭を描かなくても、下唇の下に膨らみの線を入れる事で厚みを表現することが出来ます。口はあごが下がることによって、下唇が連動して下がっていきます。

上唇は薄め、下唇は集めです。下唇は上からの光を受けやすいので、上唇よりも明るくなります。

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