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白黒原稿でかわいい女の子を描くコツ

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登場するだけで画面がパッと華やかになる女の子。カラーだと華やかなのに白黒だとパッとしなかったり、編集部に白黒原稿を持ち込んだら絵柄が古いと言われてしまったり、なんて事はありませんか?女の子が可愛く描けるとそれだけでキャラクターの存在感が出ますよ。今回は、白黒原稿で魅せるための女の子を描くコツをまとめてみました。

古くて地味な絵柄はモブっぽい印象に

このイラスト。なんか地味で古臭く感じませんか?どことなくモブっぽくて、主人公と言われると存在感が薄い気がしますよね。10年以上前に少女漫画誌の増刊号なんかによく載っていた絵柄で、10年以上前はこれも可愛かったのですが、今描くとしたらもう一押し欲しい所。もっと可愛く、今風に、華やかになるように、順番に修正していきましょう。

目は黒目がちに、まつげは太く短く

小動物を見ると胸がキュンとしませんか?小動物の瞳を思い出してみてください。ほとんどが黒目ですよね。やっぱり黒目がちの方が可愛くてキュンとするんです。ということで、瞳を大きくし白目の面積を減らしましょう。この時、上まつげに瞳がくっついていた方が今風です。

まつ毛は長いのがバシバシはえていると古い印象になります。短く、太く描きましょう。もちろん毛先は尖らせて。さらにアイラインを太めに描くと今っぽくなります。今回はより今風にするために瞳孔を小さく描きましたが、大きく描いても可愛いですね。

目のハイライトは星空のように周りを暗くする

これは華やかさを出すうえで一番大切なポイントです。星って、あたりが暗ければ暗いほどはっきりと綺麗に見えますよね。目のハイライトも同じで、ハイライトの周りをベタで囲って一番暗くしてからカケアミでぼかすようにすると、華やかで印象的な目になるんです。華のある絵柄の漫画を観察すると、どれも共通していい目をしていますよ。

今回はハイライトは1点だけですが、星空のようにうるうるキラキラとホワイトを細かくちらしても可愛いです。その時はメインのハイライトを1~2点決めて、その光を補助するように小さい粒のようなハイライトをちらせばゴチャゴチャしませんよ。

さらに、黒目の下をやや直線的にしてカマボコのような形に近付けます。ちょっとだけ目を細めて遠くを見るような目をした女の子って、目がもっとウルウルして見えるんですよね。さらにたれ目気味にすれば色気も出ますよ。キャラクターによって描き分けましょう。

髪型やまゆ毛も気を抜かないで

10年以上前は髪の毛をたくさんすいたり、縮毛矯正をかけたりして、軽く見せるのが流行っていました。もちろん今でも可愛いのですが、どちらかというと重めにカットするのが最近の主流。キャラクターも、下にいくほどふくらむように描いたり、前髪も目にかかる部分はしっかり消して髪の存在感を出したりと、ボリュームを意識するだけでグッと垢ぬけますよ。地味な性格の女の子なら軽い髪でも良いのですが、華やかさをもたせたいならたくさんふわふわにしてあげてくださいね。

さらにまゆ毛を目から離れすぎないように描きます。離れるとひょうきんで元気なキャラに、目に近付けると知的だったり可愛らしいキャラになるのでキャラで描き分けてみてください。今回はかわいい女の子を描くのがテーマなのでほどよく近づけました。さらに近づけると優等生キャラになります。

形は弧を描かずに直線的な方がより可愛いくなります。可愛い女の子はだいたい眉毛が直線的です。まゆ毛はメイクをするうえでも目の次にその人の印象をつくる大切な部分。可愛いと思う人のまゆ毛をよく観察してみると良いですよ。

口角はやや丸めてプニッとしたニュアンスをもたせます。可愛い女の子はみんな唇がプニプニしていてとってもキュート。下唇の線を引いてぽってり感を出すと絵柄によっては古臭くなってしまうので、口角でプニプニ感を表現します。

プニプニ感といったらほっぺたも忘れてはいけません。女の子はとにかく柔らかそうに描くのがポイント。ほっぺただってサラッと描くより、プニッとさせた方が思わず触りたくなるような可愛い女の子になります。

こんなに印象が変わりました

いろいろなポイントをおさえて描くだけで、顔を変えただけなのにだいぶ印象が変わりましたね。白黒原稿はカラーと違って白と黒の2色で魅せなければならないので、今風な華やかさを出すのにちょっとコツがいりますが、ポイントさえおさえればグッと変わりますよ。

今回ご紹介したポイントはほんの一例です。自己流を見つけるには、魅力を感じる女の子やイラストをとにかく観察して、共通点を見つけて、どんどん自分のものにしていきましょう。良いと感じる部分は人それぞれ。良いと感じた部分はそのままあなたの個性になります。どんどん吸収しちゃいましょう。

たくさん可愛いをつめこんで、楽しく描いてくださいね。

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