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自然な立ちポーズの描き方とコツ!足に体重を乗せよう

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いろいろな立ちポーズを描くとき。ポーズをつけてみたけど何か不自然?と思ったときは、足に体重が乗っている感じが出るように意識すると自然なポーズになりますよ。どんな風に描けば体重の乗っている感じが出せるのでしょうか。ご紹介します。

自然に見える立ちポーズの基本とは

立ちポーズは体重のかかる足を意識するとバランスが取りやすくなります。

体重は、体の中心から足を均等に開いていると両足にバランス良く体重が乗ります。ですが自然に立つと体のどこかがナナメになっている事が殆どです。少しでもナナメになっていると、体重は足のどちらかにより多くかかるようになります。そこを意識すると、腰や肩はどの程度傾いているのか、腕はどの位置にあればシックリくるのかなどの判断がしやすくなります。

例えば腕は、力を抜いた自然なポーズの場合は体重のかかっている足と逆の方の手は上がります。意識して手を下げていたり、体を捻っていたりしているポーズでないのなら、体重のかかっている足と逆の方の手は上げて描きましょう。

頭の中心と体重がかかっている足の中心が真っ直ぐになるようにするのもバランスを取るコツです。必ず真っ直ぐになるというわけではありませんが、「何かシックリこない…」というとき、これを意識して位置を修正するだけで簡単に自然なポーズにする事ができますよ。

体重の乗っている感じを出さないとどうなるの?

重心や体重のかかる足を全く意識していない絵と意識した絵とではどれくらい違うのか、比べて見てみましょう。

ちゃんと体重の乗っている感じを意識して、体重のかかる足と頭の位置関係や手の揚げ具合、肩や腰の傾きを意識した絵は、それらをムシして描いた絵と比べて自然なポーズに見えますね。

一方で、体重の乗っている感じを意識せず描いた絵はどこか人形のような不自然さがあります。デッサン人形や3Dモデルをそのままトレースしたみたいです。逆に、デッサン人形や3Dモデルを体重の乗っている感じを意識してポーズをつければ、トレースしても自然な印象にする事ができます。

頭の位置を体重の乗っている足に合わせたり、手の広げ具合や体の傾きでバランスを取って足に体重が乗っている感じを出せるよう工夫するのは、とっても大切な事なんですね。

いろいろなポーズを描いてみよう

実際にいろいろなポーズを描いてみましょう。

両足を均等に広げた絵は中心をしっかり意識して。それ以外は体重のかかる方の足をちゃんと意識して描いていきます。体重のかかった足の真っ直ぐ上に頭がくるように描くだけで、だいぶバランスが取れます。

それ以外にも、振り向きぎみのポーズは振り向いている方向の手を後ろに広げたり、片足を上げているポーズは前に出ている足と逆側の手を前に出したり、ちゃんと足に体重が乗っている感じが出せるようにポーズによっていろいろと工夫してみるとさらに自然なポーズにする事ができます。



前かがみになっているポーズや、体が大きく捻れているポーズでも、体重のかかった足の真っ直ぐ上に頭がくるようにしただけでだいぶ自然でシックリくるポーズになります。

足に体重が乗っている事を意識して、いろいろなポーズを描いてみましょう。自由にいろいろなポーズが描けるようになるともっとお絵描きが楽しくなりそうですね。

足の描き方については「足を資料無しで描けるようになる練習法3ステップ」の記事で解説しています。

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