人体・顔の描き方

ホーム / 初心者向けイラスト制作講座 / 人体・顔の描き方 / 時短らくがき!グリザイユ画法メイキング

時短らくがき!グリザイユ画法メイキング

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

グリザイユ画法とは?

単色で明暗をつけて完成させたあとに、上から色をのせていく描き方です。

メリット

  • 単色で影をつけるから早い
  • ひとつのレイヤーに単色で仕上げるからパーツごとのサイズ変更や切り張りなどの修正が楽らく
  • 色変更も簡単だから迷わず塗れる

グリザイユ画法のメイキング

ベースのシルエットと顔の表情

濃い水彩で黒をぐりぐり塗ってシルエットをつくります。ここで全体のバランスをみます。アタリをつけて線画をつくるやり方も良いのですが、このやり方だと線画を描かなくて良いのでさらに時短になります。

少しずつ形を浮き上がらせていくので、まるで木彫りの彫刻をしているような、いつものお絵描きとはまた違った感覚を味わえますよ。


顔のシルエットを浮き上がらせます。アタリをつけて白でガシガシ塗ります。その後に黒、白、グレーを使ってざっくりと表情やカゲをつけ、バランスを見ながら細部を仕上げていきます。

体を描いて服を着せる

体の骨組みをざっくり描きます。簡易的な肋骨と背骨と骨盤をざざーっと描いて体の向きや角度を決定。



骨組みをもとに、ざっくりと裸を描きます。この上から服を着せていきます。下に着てる服から順番に着るイメージです。顔と同じで、シルエットを描き、ざっとカゲつけ、細部を描く。これを繰り返していきます。

同じレイヤー上にどんどん書いていきます。慣れないうちは1枚のレイヤーで全て塗るのは不安かもしれませんが、慣れるとこの方が直観的に塗れて修正も楽です。



パーツを次々と仕上げていきます。途中手足のシルエットが見辛かったので緑背景のレイヤーをしきました。

着色

ベースができたら後は早いです。まず新規レイヤーをつくりオーバーレイにします。そこに透明水彩でざくざく色をつけます。はみ出さないように塗る必要はありません。はみ出しも味になります。どんどん塗っていきましょう。



単色ではなく、カゲの部分や色が反射するような所は、単色で塗った上から別の色をのせます。カゲの濃い部分に反対色を乗せると深みが出ます。反対色は明度と彩度はうんと暗くして乗せてくださいね。

髪の毛は近くの色を反射させるようにのせると綺麗な印象になります。目の周りもチークのように色をのせていきます。あまりのせすぎると濃ゆくなるので、ようすを見ながら少しずつのせましょう。



まわりを好きな色でフチどるように塗ります。こうする事で空気感が出ます。



新規レイヤーをつくって焼き込みカラーにし、さらに肌色をのせます。肌が明るくなります。ところどころピンクをのせれば血色もよくなります。

仕上げ

新規レイヤーをつくりオーバーレイの透明度20%で画面全体にグラデーションをかけます。こうする事で色の統一感が出ます。

さらにテクスチャをのせて質感を出していきましょう。素材パレットの単色パターンフォルダを開いてみると、いろいろと入っているのでいろいろ貼って試して遊びます。貼り付けたい素材をギュッと掴んでキャンバスの上で離せば貼り付くので、レイヤーをオーバーレイに変更しましょう。



大理石を貼る事にしました。テクスチャを貼り付けると出てくる四角の角を動かして、テクスチャのサイズ感を調整します。

レイヤーの透明度も様子を見ながら変えます。「編集」>「色調補正」>「グラデーションマップ」で色の変更もできます。肌の上などなめらかに見せたいところは消しゴムでテクスチャを消しましょう。



単色パターンフォルダにはトーンもあります。こちらも貼り付けてオーバーレイにするといろいろな効果がうまれるので、レイヤーの透明度やトーンの線数、角度などを調整しながらいろいろと試せます。



新規レイヤーで覆い焼き(発光)にし、髪のテカり毛を入れたり瞳を少しつややかにします。さらに新規レイヤーでオーバーレイにし、黒でカゲのより強いところに色をのせたら完成です!



お疲れ様でした!グリザイユ画法を是非試してみてくださいね。

おすすめの記事

このカテゴリの記事

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。