人体・顔の描き方

ホーム / 初心者向けイラスト制作講座 / 人体・顔の描き方 / 足を資料無しで描けるようになる練習法3ステップ

足を資料無しで描けるようになる練習法3ステップ

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

足の描き方って難しいですよね。とくに裸足は複雑な形をしているうえに普段見る事が少ないので手を描く以上に厄介だったりします。思うようなポーズ写真が見つからないときや、キャラをもっと自由に動かしたいとき。資料無しでも足が良い感じに描けたら良いのにと思った事はありませんか?今回は資料無しでも足が描けるようになるための基本の練習法をご紹介します。

ステップ1:足の形を観察してみよう

まずは形の観察です。足の形だけでなく、どこがどんな風に動いて、どこが動かないのか?写真や実物をよく観察しましょう。

足を観察しているとつま先、指の生え際あたりが意外と動く事に気付きます。内側だけでなく、グッと地面に押し付けるようにすれば反り返るような形にも大きく曲がります。ヒールの高い靴を履いているときは靴の中の足はつねにこのような形になっているんですね。

観察して、動く部分ごとに大雑把に切り離してパーツ化してみましょう。つま先、足、かかとの3つのパーツに分けると分かりやすいです。

ステップ2:わかりやすい形に置き換えてみよう

足を観察して、パーツ化できる部分が見えてきたら、そのパーツをわかりやすい形に置き換えてみましょう。

例えばかかとは台形に。そこから滑り台を下ろすように、三角のような形を描きます。単純に三角で形取っても良いですし、図のように中央がややヘコんだ形にするとより足の形をイメージしやすくなります。足の断面を意識して。親指側は分厚く、小指側にいくにつれて薄くしていくのも忘れずに。

足の指は、足を描く上で最も複雑で難しいですが、最も表情のある部分なので慣れてくるととっても楽しいパーツです。

靴下のようにベタッとひと塊りで形を取っても良いのですが、足は親指だけ独立して動くうえに形もひとつだけ上向きに反り返っていたりと他の指と比べて個性的なので、タビのように親指だけ独立させて描くのがおすすめ。指の間が広がっているようなポーズの場合は、指の位置から描いてひとつひとつ形を取るのも良いですね。

ステップ3:写真にわかりやすい形を当てはめひたすら模写

わかりやすい形に置き換えられたら、その形を使って写真や実物を見ながらひたすら模写していきましょう。

じっと見ながら頭の中で立体化していき、「だいたいこんな風に例の形が入っているのかな?」と想像しながら、例のわかりやすい形を使って模写していきます。わかりやすい形で描いてから、きっちり描き上げる。これをひたすら繰り返していきます。

そうすると自分の中に「わかりやすい形を使った様々な足のポーズのパターン」がどんどん蓄積されます。「わかりやすい形を使ってきっちり描き上げる」経験もどんどん積まれていくので、いざ資料の無い状態から足を描こうとした時にパッパッと描けるようになるわけです。

ステップ4:何も見ずに描いてみよう

いくつもいくつもわかりやすい形を使って模写を繰り返して、ある程度自信がついてきたら、いよいよ資料を何も見ずに描いてみましょう。

描きやすい形でアタリを取ったら、例のわかりやすい形で足の形を作り上げていきましょう。

足の形が決まったら、これまでの模写で描いてきたパターンを思い出しながらきっちり描き上げていきます。わかりやすい形を使って足の形のパターンが自分の中にいくつも蓄積されているので、資料が無くても足をそれらしく描く事が出来るはずです。

やっぱり難しいと感じたらまた模写に戻って、ひたすら繰り返します。頭と手でしっかりと形を記憶するまでは大変ですが、一度記憶してしまえば足を描くのがきっと楽しくてたまらなくなりますよ。

一緒にがんばりましょう!お疲れ様でした。

おすすめの記事

このカテゴリの記事

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。