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自然で立体感のある人物の描き方

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背景だけでなく人の体にもパースをかける…とはよく言いますが、背景のパースにそって人の体を描いても不自然になったり、いまいち立体感が出せない時もあります。

今回はそうならないための注意点と一緒に、自然で立体感のある人物の描き方をご紹介します。

背景のパースにきっちりそわせると不自然になる

人の体にもパースをかけなければと、背景パースにきっちりそわせて体を描いていませんか?

背景パースにきっちりそわせると確かに立体的になります。でもどこかロボットのようで不自然ですよね。背景との一体感は出るので演出上効果があるならアリですが、全てこのようなパースの取り方だと不自然になるうえ表現の幅も狭まります。

なぜこのように不自然になってしまうのでしょうか。

体はいろいろな方向に傾いている事を忘れずに

理由は簡単、体は平行ではなくいろいろな方向に傾いているからです。

背景パースにピッタリとそう線は平行な線のみ。建物の線だったり、平行に並べられている物だけが背景パースにきっちりそいます。

体が背景ときっちり平行になることはまずありませんよね。平行でないものはそれぞれ別々の消失点ができるのですが、いちいち消失点をつけていては頭が痛くなってしまいます。

あまり気にしすぎず背景のパース線はおおよその目安程度に、違和感なければOKくらいの気持ちで描いた方がのびのび描けて良い絵になりますよ。

足だけは地面についている感じが出た方が良いので、足だけ消失点をとって描くか、背景のパース線にそわせるとより良いですね。背景にグッと馴染みますよ。

もし上手くいかないなら、立体感を感じるプロのイラストをたくさん模写しましょう。時間が無い人はトレスするだけでもかまいません。そうやって脳と手に立体感を叩き込みます。アレコレ考えすぎず感覚で描けるようになると絵を描くのがグッと楽しくなりますよ。

服も立体感を意識しよう

体を立体的に描いてもどこか平面的になってしまう…。そんな人は服の描き方が平面的なのかもしれません。

左のイラストは服の立体感をあまり意識せず描いたものです。これはこれで味があって良いのですが、もっと立体的に人の体を描きたい場合は左のイラストのように服も立体感が出るよう意識しましょう。

服を四角でとらえると立体感を出しやすい

上のイラストをざっくりと四角化してみました。

服に立体感を出したい時は、このように立体的な四角を意識して服の輪郭に角度をつけると立体感が増します。袖口ひとつとっても、四角を意識して角度をつけることで印象が変わりますよ。

四角は綺麗な長方形である必要はありません。台形やひし形など、描きたいものに近い形でOK。なんなら三角だってかまいません。ようは、角で形をとると立体的にしやすいという事です。円柱などでとらえるよりも絵にしまりが出るのでおすすめです。

スカートなどは体のラインを意識してデコボコさせる事も忘れずに。その場合も四角で形をとらえながら描くと描きやすいです。

まとめ

パースを意識しすぎるとどうしても固くなりすぎてしまいます。背景パースは目安程度に、四角でとらえてザクザクと立体感を出していきましょう。

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