詳しすぎるお腹の描き方！骨や筋肉のデコボコをしっかりマスター

投稿日：2021.05.21　更新日：2021.05.21

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簡単そうに見えて奥の深いお腹。おへそやくびれ以外に目立った特徴が無いので、何も考えず描くとのっぺりしてしまいやすいんですよね。何もないように見えて、実は骨や筋肉で意外とデコボコしているのがお腹です。デコボコをしっかりマスターしてイラストのレベルをワンランクアップさせちゃいましょう。

お腹の動きと形の変化を観察してワンランクアップ

自然なお腹のイラストを描くために、まずはお腹の動きと形の変化を観察してみましょう。

お腹の自由に動く範囲は意外と狭いです。

肋骨と骨盤は骨のため動きません。肋骨と骨盤の間のみが動ける範囲なわけです。どんなにお腹を捻っても曲げても肋骨と骨盤のあたりの体のラインは形を変えず、その間だけが変形します。

この事を意識するだけで描くときの迷いが減り、お腹がグッと描きやすくなります。

肋骨と骨盤の範囲は意外と大きいので、人体模型や美術解剖学の本などで大きさや形を観察すると良いですよ。

お腹のアタリの取り方！肋骨と骨盤の簡易版を使おう

お腹を描くとき、どのようにアタリを取れば上手く描けるのでしょうか。いろいろなアタリの取り方がありますが、おすすめは肋骨と骨盤の簡易版を使った取り方です。

だいたいのポーズを決めたら中心線を引いて、肋骨と骨盤の簡易版で体の向きや角度を意識しながらポーズをかためていきます。

背骨のラインをかんたんに描き入れたら、あとは肋骨と骨盤を繋ぐようにお腹を描き入れるだけ。

肋骨と骨盤はお腹のラインを形成する重要な要素なので、描き慣れるまでは美術解剖図などを参考にしながらザックリと形を取りましょう。

肋骨の流れと腰骨からのラインは線画や塗りに大きく影響を与えます。肋骨と骨盤は胴体のシルエットにでっぱりをつくります。

これらの位置を美術解剖図などを見ながらザッと描き入れておくと迷いません。最初はたくさん模写して。慣れたら角度をつけて描いてみて。

慣れてきたら肋骨と骨盤を自分の取りやすいアタリの形にデフォルメします。かんたんに描きつつ、頭の中ではしっかりと細部をイメージできるようにすると◎。

これでもう「アタリをつけたはいいけどどこにどんな線を描けばいいのかわからない！」なんてお悩みとはオサラバです。

カラーイラストでお腹を塗るときのポイントは？

お腹をイラストで描くとき、パッと見ではおへそ意外に目立ったところが無いのでただ塗るだけだとのっぺりしがちですよね。立体感のある魅力的なお腹にするポイントをチェックしてみましょう。

お腹をよく見ると、骨や筋肉や脂肪でうっすらとデコボコしているのがわかります。

画像のように、肋骨や骨盤、腹筋がデコボコをつくり、脂肪がふっくらとしたふくらみをつくります。

肋骨と鎖骨のデッパリをきっちり描くと色気が出ますし、下腹のぽってり感をさり気なく出せば女性らしい柔らかみが出ます。

おへそから上へまっすぐ伸びる線は引き締まった感じが出るので、下腹をふっくらさせても“スリムだけど柔らかみのある”スタイルの良いお腹になります。

美しいお腹の線画はこのラインを描けばOK！

イラストはもちろん、白黒の漫画でお腹の線画を描くとき。慣れないうちは「デコボコの中でどれを線にしたら良いかわからない！」なんて悩みがちです。

カラーの塗りとは違い、全てのデコボコを線にしてしまうとゴチャついてしまいますよね。お腹のどこを線にしたらそれっぽくなるのか？ポイントをチェックしてみましょう。

カラーイラストのときと同じように、目安の線を引いてみましょう。

まずはお腹のシルエットから。骨のでっぱりをきっちり描きましょう。肋骨の下と骨盤の上を角ばらせ、それ意外は柔らかな線で繋ぎます。肋骨のでっぱりから中央へおりるように軽くラインを引いても良いでしょう。

次にお腹のデコボコを線で表現して立体感を出していきます。おへそとおへそから真っ直ぐのびる筋肉のラインを描くとお腹が引き締まった印象になります。

骨盤の腰骨からのびる2本のラインはケースバイケースでOK。描いた方がバランスが良さそうなら描き入れましょう。

画像のように、横向きに近い角度や角度がついた場合、下ばらのポッテリ感を線で描いた方が柔らかみが出ます。

その場合は腰骨から伸びる2本のラインは描かずに下腹のラインを優先して書き入れましょう。

まとめ

おへそ以外に目立ったパーツが無くのっぺりしてしまいがちなお腹。よく観察すると肋骨や骨盤、筋肉や脂肪で少しだけデコボコしています。

かと言ってそのデコボコを強調しすぎても、太って見えたり筋肉質になりすぎたりしてしまいます。

今回ご紹介したポイントを意識して、のっぺりしすぎずゴチャゴチャしすぎずのほどよい描き込み量を見つけましょう。

スリムだけど柔らかみのある、スタイルの良いお腹が描けるようになって、ワンランクアップしたイラストが描けるようになりますよ。