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手順がわかれば簡単!顔の肌の塗り方メイキング

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塗り方は色々ありますが、自分が塗りたい塗り方はどれなのか、またどんな塗り方なのかがわかると、塗りの腕前が飛躍的に向上します。今回は4種類の肌の塗りのメイキングで、それぞれの塗り方の違いと手順を説明します。わかりやすいように光源を同じ位置に設定して進めて行きます。

アニメ塗り

(1)1影を描き込む

アニメ塗りは下地の肌色と、1段階目の影の色で大体の印象が決まります。キャラクターの肌の色や背景、周辺環境に合わせた色選びを行いましょう。アニメ塗りのコツは「確実に影が落ちる場所」のみに影を描き込むことです。この工程で影付けをほとんど完成させます。

(2)2影を描き込む

2段階目の影を加えます。1段階目より少しだけ濃く「色相を少しだけ紫にずらした色」を重ねるのがベストです。これでアニメ塗りは完成です。

ギャルゲ塗り

(1)下地の色を塗る

ギャルゲ塗りは下地の色を薄めにして、1段階目の色も明暗の差が激しくない色を選びます。エアブラシや筆などのペンツールでほんのり影を描き込んでいきます。

(2)1影を塗る

1段階目の影より少し濃いオレンジに近い肌色をより影を増やしたい部分に加えます。2段階目もぼんやりと塗ります。

(3)2影を塗る

3段階目の影を控えめに描き込みます。ピンクよりの色にするとギャルゲのような雰囲気が出ます。この工程であまり描き込みすぎてしまうと、ギドギドした印章になってしまい失敗してしまうので、あくまでも「控えめに」描き加えるのがポイントです。

(4)チーク

ほっぺたに赤みを加えます。

(5)ハイライト

ハイライトを加えます。ほっぺたや唇に入れると一気に可愛くなります。これでギャルゲ塗りの完成です。

ソシャゲ塗り

(1)ぼんやりと影を入れる

1段階目の色はぼんやり描き込みます。ギャルゲー塗りと似たような感じで描き込んでいきます。

(2)1影を入れる

2段階目は立体感を意識しつつ、少しだけ濃い色を重ねます。「意識すること」が後々活きてくるので人の顔の形を考えながら進めて行きましょう。

(3)赤みがかった色を加える

赤みがかった色を更に加えていきます。1段階目、2段階目の色を少し塗り残しのように残しておくのがポイントです。

(4)乗算レイヤーを使う

乗算レイヤーを使います。紫色を更に影になるところに加えます。この時、下地の色に紫が被ってしまうと不気味な印象や、汚い雰囲気が出てしまうので、影に重ねるようにしましょう。

(5)ハイライト

思い切ってハイライトを入れていきます。光源を意識したハイライトと、反射光(光源の逆側からの照り返し)を意識した光を加えると良いです。

(6)チーク

ほっぺたにチークを加えます。これでソシャゲ塗りは終了です。

厚塗り

厚塗りは本来、線画のない状態で描き進めるのがほとんどですが、今回はあくまで厚塗りの雰囲気を真似た「厚塗り風」を紹介します。

(1)薄い色を重ねる

下地の色にほとんどかぶせるように、顔の形を捉えながら1段階目の影を描き込みます。色は彩度の低い色を選択しましょう。

(2)立体感を意識して描き込む

濃い色を描き込みます。常に「立体感が増すように」を意識して試しながら進めます。

(3)さらに濃い色を重ねて行く

更に濃い色を重ねます。ここでも彩度の低い色を使います。前の工程まで築き上げてきた立体感壊さないように、的確に影を描き込んでいきます。細やかな立体部分も意識します。

(4)チーク

ほっぺたにチークを入れたりします。

(5)乗算レイヤーを使う

更に立体感を増すために乗算レイヤーを使い、色を加えます。

(6)調整

最終調整を行います。光源に対して、影のおかしな所を直したり、アイシャドー、口紅などを「メイクする感覚」で全体的に仕上げていきます。これで厚塗り風の塗り方は終了です。

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