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イラスト制作の基礎知識
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無料の高機能アプリ「Adobe Photoshop Sketch」。色の調整やなじませるツールが無かったりと不便な点もありますが、その不便さが逆にアナログでスケッチブックにササっと描くような感覚をもたらしてくれます。
雑誌や街中で気になったものをササっとスケッチするのにもピッタリな「Adobe Photoshop Sketch」。今回はそんな「Adobe Photoshop Sketch」の基本的な機能と使い方をご紹介しましょう。
新規レイヤーを作成する「スケッチレイヤー」と、写真やAdobeの素材を貼り付けられる「画像レイヤー」から選べるようになっています。「画像レイヤー」を使えば写真を下描きにしたり、上からテクスチャを貼りつけることも可能。
今回はラフを描いたレイヤーの上に「スケッチレイヤー」を作成して線画を描いていきます。
レイヤーはこのように不当明度や描画モードの変更など基本的な機能が揃っています。
「変形」を使えば拡大縮小、回転や反転など自由自在。「内部をペイント」を使うと透明部分を保護してくれるので、線画の色を変えたり、パーツごとにレイヤー分けをして下地を塗り細かく影を付ける事もできます。
今回はラフの不当明度を少し下げて線画を作成しやすくしました。
今回は鉛筆ツールで線画を作成しました。iPadProとApplePencilの組み合わせなら、ペンを寝かせて描くことでこんな風に本当に鉛筆を寝かせて描いたようになります。リアルですね。鉛筆ツールだけでも素敵なイラストが描けそうです。
カラーのところをタップし、そのままググッと引っぱればスポイトツールになります。目的の色のところまで持って行き、離しましょう。隅っこにこのようによく使う色を置いておけばパレット代わりになります。
水彩ブラシは色の滲み方がとてもリアルです。別の色を置くとジワーっと混ざり合っていきます。左下の扇風機のようなマークを押すとすでにぬってある色が乾いて色が混ざらなくなるので、色の差をくっきりとさせたいときはガンガン利用しましょう。この機能は水彩ブラシのみで使えます。
ぼかしやゆびさきツールなど、色をなじませるツールは現時点ではまだありません。スポイトで中間色を拾いながらなじませて、微調整していくのがおすすめ。
差し色などを入れるときは水彩ブラシ以外のツールもおすすめです。水彩ブラシだと色が広がりすぎてしまうので、必要によって使い分けましょう。今回は指先ブラシで差し色を入れてみました。テクスチャを乗せたような味のある描き味です。薄い水色をところどころに置いていきます。
レイヤーを重ねて微調整をしていきます。新しくレイヤーをつくり、レイヤーの描画モードをオーバーレイにして薄い水色を重ねました。
下にもレイヤーをつくりザクザクと色を重ねます。水彩ブラシで水色系の色を何色か置いていき、雪のイメージで白をポンポンと置いていきました。
最後に鉛筆で影を強調したい部分に斜線を入れました。ぼやけがちな画面にメリハリがつきましたね。
アップで見るとわかる通り、「Adobe Photoshop Sketch」はアナログに限りなく近い表現ができます。無料でここまでできるなんて素敵ですね。
完成です。ツールが多すぎず便利すぎないところが「Adobe Photoshop Sketch」の魅了ですね。アナログのシンプルさを残しつつ、レイヤー機能やアンドゥ機能などのデジタルの良さもしっかりあるので、スケッチブックを持ち歩く代わりにこの「Adobe Photoshop Sketch」の入ったiPadを持ち歩きたくなります。このイラストもあるブランドの服に刺激を受けてササッとスケッチしてみたのですが、この気軽さは他のお絵かきアプリには無いものです。絵の練習によく模写をする人にもおすすめですよ。
iPad ProとApple Pencilの組み合わせだとさらにアナログの感覚に近くなって、絵を描くのがもっと楽しくなりますよ。今後のアップデートにも期待大ですね。
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