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色選びのコツ【彩度対比・アクセント・補色】

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彩度対比

彩度対比とは

彩度の高い色と低い色とを組み合わせるのが、彩度対比です。鮮やかな色は華やかで力強く見る人の目に届く反面、多用すると落ち着き無く見えたり、軽薄なイメージになってしまいます。そこで多くの場合、低彩度の色と組み合わせて彩度対比を作り出す方法を採用しています。

最も彩度対比の効果が強く感じられるのは、高彩度な色と黒や白、グレーなどの無彩色との配色です。これは彩度対比の最も大きくなる組み合わせでもあり、また無彩色を用いることで色同士がぶつかりあってイメージが散漫になることも防げます。

彩度対比を用いた配色のポイントとして重要なのが、色の面積配分です。低彩度な色をベースにしてポイント的に高彩度な色を配置すると、交際度な部分が見る人の目にすぐに飛び込むようになり、ポイントカラーとしての効果が高まります。

色の力強さを前面に出したい場合には、高彩度な色面を極端に大きくして、それ以外の要素の面積を小さくします。何れの場合でも、大胆な面積配分を行うことで、彩度対比の効果をより高めることができます。

彩度対比による配色のポイント

彩度対比を用いた配色の基本は、高彩度な色と無彩色の組み合わせです。高彩度な色の色相を変化させたり、無彩色の明度を変えることで、組み合わせのバリエーションを作り出すことができます。

また高彩度な色の色相をわずかに変化させた近似色での組み合わせや、彩度や明度を変化させてグラデーションにするというような配色方法も美しく、また豊かなイメージが与えられます。高彩度な色で、色相の大きく異なる組み合わせは、ポップで派手なイメージになります。この場合は低彩度の色の面積を小さくし、その刺激性を強調するように考えると良いでしょう。

組み合わせる無彩色が白だと爽やかに、グレーだと都会的なイメージに、黒だとシックな印象に変わります。

アクセントカラー

アクセントカラーとは

どんなデザインでも、注目させたい場所の演出やメリハリなどの見せ所が必要になってきますよね。見せ所は、レイアウトや線画などで作ることもできますが、もちろん色でも作ることもできます。配色の場合それがアクセントカラーという考え方になるのです。

色がアクセントになるためには、その色が他の部分と大きく異なっていること、そして多用しすぎないこと、色を使用する面積を大きくしすぎないことなどが条件です。例えば彩度の高い色の中にわずかに無彩色を配置すれば、その無彩色がアクセントとなり、逆に無彩色の中にわずかに高彩度色を配置すれば、その高彩度色がアクセントカラーになります。

アクセントカラーのポイント

配色の基本は「調和」ですが、アクセントカラーには調和はあまり必要ないかもしれません。調和がなければないほど、アクセントカラーが目立つようになります。思い切った演出が必要になってくるのです。他の色との差異が大きいほど、アクセントとしては効果的な色だと言えるからです。

特に彩度の高い色はアクセントカラーとしてかなり効果的です。無彩色や低彩度の色と組み合わせて使用すると良いでしょう。アクセントカラーをたくさん使うと、華やかに見せる事も出来ます。この他の差異のつけかたとして効果的なのが補色です。

青に対しての黄色や、緑に対しての赤など、補色同士の組み合わせはより一層際立つため、目にも鮮やかなアクセントとなります。補色関係の刺激が強すぎる場合には、無彩色を組み合わせたり、中間的な色相を加えることでマイルドな印象にすることも出来ます。

補色配色

補色配色とは

色相環状で最も遠いところにある色の組み合わせ、つまり色相の差が最も大きい色の組み合わせが「補色」です。彩度の高い色同士の補色配色は、非常に華やかで刺激性の高い組み合わせになります。インパクトを与えたいデザインや、躍動感を強調したい場合に便利です。

ただし、彩度の高い色と補色が組み合わさることで、目がチカチカするような現象が感じられることがあります。特に補色同士が隣り合った場合には、ハレーションと呼ばれる現象が発生し、見つめ続けることが困難になることもあるので選ぶ色には注意しなければいけません。

補色配色のポイント

補色配色では、与えたい印象によって彩度をコントロールすることが重要になります。彩度の高い色同士で組み合わせると華やかで強い印象になります。またその色の彩度を下げることで刺激性を和らげる方法もあります。

また、補色の間に無彩色や低彩度色を挟んで距離を開けたり、補色の中間にあたる色や、近似色を組み合わせることで印象をコントロールすることもできます。また、完全な補色ではなく少し色相をずらして組み合わせると使いやすい配色になります。

いずれの場合も補色以外の色相は多用せずに、無彩色や低彩度色を上手に組み合わせるのが補色配色のポイントになります。

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