イラスト制作の基礎知識

光が起こす現象と効果

光の効果を描き加える

光は非常に重要なものです。私たちの目は、光を受けて物を認識します。人間が認識する色や形、質感に大きさ、これらは全て光で決まっています。つまり、目に見える物を描いている限りは全て光を描いているとも言えます。ちなみに、線画というのは目に入る光が大きく変化する境目の部分。

そんな光ですが、他にも光が起こす現象があり、イラストに取り入れるとさらに完成度がぐっと上がる効果というものがあります。今回紹介するのは、強い光が起こす綺麗な効果です。ぜひイラストに取り入れてみましょう。

フレア

光っている部分から広い範囲に光りが溢れることを、写真の用語でフレアと言います。画面内に写った光源から周囲に広がるだけではなく、画面外の太陽の影響で大きなフレアが出ることもあります。

またレンズ内部の絞りの形状によっては、星のような形の光が出来ることがあります。絞りが多角形の場合、角に近い部分が多くの光を取り込むことになり、光源の像から漏れる量も多くなるためです。

ゴースト

「ゴースト」も写真用語です。レンズに太陽のような強烈な光を入れた場合、レンズのガラスや鏡筒に反射した光が像面に落ちて、本来は存在しないはずの光が見えることがあります。ほとんどの場合、ゴーストは光源の対角線上に発生します。

また複数のレンズに反射していくつも発生することが多いです。イラストでよく見るゴーストもこの方法を使っているものが多いです。それだけ特徴的な光になります。

パーティクル

大気を舞うほこりや雪などに強い光が当たると、光を反射して光り輝く粉のように見えます。暗い背景に入れるとメリハリが付くので便利です。またこれを強く出せば、クリスマスイルミネーションのようにキラキラとした目を引く画面が作れます。パーティクルを描く際は、毎回描いていたら時間がかかってしまうので、ブラシを作っておけば素早く描けます。

加算系ブラシ

通常ブラシで光の成分を描いたレイヤーを、加算系の合成モードで重ねる事で光りを表現する方法です。光を当てると、明るくなった分だけRGB値を加算されるので加算形のブラシと表現しています。例えばPhotoshopの機能だと、「オーバーレイ」や「覆い焼き」などのモードで表現出来ます。

加算系ブラシは描いた所を明るくするブラシなので、絵の一部を光らせることが出来ます。またこの加算系ブラシの良いところは、光に色を付けられるという点です。白く飛んだ部分の周りに光の色が出るので、綺麗に演出できます。合成モードを変えることで、色々変わってくるので試してみて下さい。

HDR的表現

暗い所から明るい所までをわざとフラットに、白く飛ばさないように描画しておいて、後から一気に光らせる方法です。具体的には、「レベル補正」や「トーンカーブ」といった機能を使い、わざと白飛びするように調整するのです。

加算系ブラシによる効果と似ていますが、画面全体に一気に効果が付けられること、また暗い部分は占めたまま明るい部分だけ白く飛ばしやすいことが利点です。

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