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背景の描き方
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水って透明で決まった形が無いから描くのが難しそうですよね。水しぶきなんて特に、形が激しく変化するから大変そう……。実は、これさえ描ければOK!な基本の描き方さえマスターすれば、水はとっても簡単に描けるんですよ。
まずは線画です。水は形が自由に変化します。水滴を描く時、まん丸に描くよりも少し形を崩した方が水らしくなります。ぽにょんとした感じが出るように形を取りましょう。
次に陰を入れていきます。水の中の陰を描く時、水は透明なので光源の方が暗くなります。水滴の下に落ちる陰を描く時も、水が吸収した光を反射するので水滴に近い側が明るくなります。
さらに映り込みを描き込んでいきます。周りが水の中に映りこんでいる様子をなんとなくで良いので書き込みましょう。今回は葉っぱに落ちた水滴のイメージなので葉の緑を描き込みました。
水滴を光らせて透明感を出していきましょう。映り込みを描いたレイヤーをコピーしてレイヤーモードを『加算(発光)』に変更します。不透明度をお好みで調整しましょう。今回は60%にしました。
次にテカリを入れていきます。光源の方向に大きなテカリを。さらに水の下の陰に反射した光をさらに光らせるイメージで線画が薄くなるようにホワイトを入れます。
最後に、1番下にレイヤーを作成して暗い色を重ねます。水溜りのような少し大きい水の塊の場合は接地面が透けて見えているように色を重ねると◎。お好みで線画の色を変えれば完成です。
水しぶきは水の動きの方向を意識すると自然で躍動感のある水しぶきになります。放射状にアタリとなる線を引くと描きやすいですよ。
水しぶきはその勢いで形も大きく変化します。勢いのある水しぶきは爆発したように直線的でトゲトゲしく、勢いのない水しぶきはなだらかに弧を描きながら散っていくようなイメージで描きましょう。
ゆるやかな水しぶきは、スタート地点では勢いがあり水も纏まっていますが、徐々に勢いがなくなっていき広がって弧を描き散っていきます。
広がり方は帯のようにゆらゆらと。徐々に玉状に崩れて散らばっていきます。なので崩れる直前は玉が集まってくっついているようなイメージで形取りましょう。より水らしくなりますよ。
散った水滴は水の流れの中心のラインに沿った水滴は大きく多く。その他に散った水滴は小さく描くとさらにソレっぽくなります。
この形さえ描ければ、あとは水の量によってこの本数を増やしていくだけです。1本1本丁寧に描き足しても良いですし、時間が無いときは雑にコピペしただけでもあっという間にソレっぽくなります。ここから線を消したり描き足したりして微調整すればさらに立派な水しぶきになりますよ!
激しい水しぶきは爆発のように直線でギザギザとしぶきを飛ばします。激しく飛び散ると同時に水は下に落ちますが、外側は勢いが弱まるので下に落ちる水について行けず分裂して空中に残ります。
まずは効果線を描くように放射状に線を引き、次に線と線の一部を曲線で繋ぎ、叫ぶ吹き出しを所々途切れさせたような形にします。分裂した水と水しぶきを描き足せば基本形は完成です。
この基本形を水の動きに沿って形を作るように描けば通常サイズの激しい水しぶきに。基本形をたくさんコピペして重ねれば巨大な物が海にバシャーン!と落ちたような大きな水しぶきになります。
水しぶきのサイズ感に合わせて描き分けると良いですよ。
水の中の模様もしっかり描き込むとより水らしさが出ます。カラーはもちろん白黒原稿でもしっかりと描き込むようにしましょう。
イメージはひじきです。いろいろなサイズや細さのひじきを組み合わせましょう。それだけであっという間に水の模様になります。
あとは水の流れにそってこのひじきを並べていくだけです。全体に満遍なく描き込んでしまうとメリハリが無くなりますから、水の陰や立体感を表現するつもりで描いていきましょう。
水は透明なので水面や地面の接地面があると透けて見える事も忘れずに。水の中に見えるであろう線画が歪んでひじきになったイメージで描き込むとさらにソレらしくなります。光源の方向がより暗くなる事も忘れずに。
水らしさがグッと増しましたね。
水は形が無いのでとても描くのが難しそうですよね。ですが、これさえ描ければOK!な基本形さえ覚えてしまえばあとは意外と簡単です。
ゆるやかな水は丸い水滴が徐々に散らばるように、勢いのある水は直線で効果線を描くようにすると難しそうな水しぶきだって楽々描けちゃいますよ。是非挑戦してみてくださいね。
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