背景の描き方

木の葉っぱの描き方

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どんな人でも簡単にそれっぽく見せることのできる木を描こう(1)

木ってなかなか描くのが難しいですよね。でも自然の背景を描こうとしたらだいたい木が必要になります。森を描く場合も木が絶対に必要です。そこで今回はなるべく誰でも簡単に木が描ける方法を紹介します。実際森などの背景に配置すると少しばかり不自然な感じでもなんとかごまかせるので覚えておいて損はありませんよ。

まずは木の先についている葉っぱを描く

木の葉っぱはランダム感が重要

自然物を描くためには絶対的にランダム感というのが重要です。木や石、花などの自然物で直線などで出来ているものってありませんよね?そのため直線や綺麗な線で描くとどうしても違和感を感じてしまうのです。また、このランダム感があるために自然物を描くのが苦手という方も多くいます。

ランダム感というのがわからなくて描けないなんて方を良く見ますが、実際には結構簡単に出すことができます。たとえば線画で出すのでしたら、

(1)適当な線を描く:ランダム感 0

(2)上で描いた線に沿って波打たせるようにする:ランダム感 50

(3)波打たせた線に沿ってさらに波打たせる:ランダム感 100

これを利用すれば狙った形にランダム感を出せます。これは自然物を描く際の基本になるので覚えておきましょう。ただし、実際にランダム感を意識しながら自然物を描くのは慣れてからでないとなかなか難しいのが現実です。

実際にこれを行いながら描くのは至難の業・・・ではどうすれば葉っぱが簡単に描けるのでしょうか?

木の葉っぱは集合体!

木は小さな葉っぱの集合体です。葉っぱが集まって大きな茂みを形成しています。そこに目をつけて、葉っぱブラシを作って描く、という方法があります。

Photoshopはブラシの細かな設定が可能になっているので、自分が作ったブラシを登録したり、ランダムに散らせたりするなどお手の物です。この機能を利用して簡単に茂みを作っちゃいましょう。

お手製の葉っぱブラシを作る

というわけで楽して木を描くためのブラシを作ります。今回は葉っぱブラシですね。葉っぱと言っても割と適当で問題ありません。わさわさしているブラシであればなんとでもなります。


saiでもPhotoshopでもどのイラストソフトでブラシを作成しても問題ありません。今回私は300px×300pxの大きさのキャンバスに描きました。


描いたらPhotoshopのブラシに登録していきます。メニューの「編集>「ブラシを定義」をクリックするとポップアップが出てくるので「OK」を選びましょう。


これだけでブラシへの登録が完了しました。ただし、このまま使うとこのような感じのただの「スタンプ」のようになるのでブラシの設定をしてあげなくてはいけません。


まずはブラシのプロパティから「シェイプ」にチェックを入れ、色々と項目を弄ったらブラシが勝手に回転したりなどしてくれるブラシになります。


このままだとまだ使えないのでさらに「散布」にチェックを入れて、設定を弄ると周りにぶわっと散ったようなブラシになります。


次に「カラー」にチェックを入れて描画ごとに適当というボックスをチェックしたら「描画色・背景色のジッター」という項目を弄ります。これは設定している2色の色を混ぜてくれる、というようなもので、実際に画像を見た方が早いですね。

これはちょうど半分の50%適用させています。すると半分がもう片方の色で描画される、というわけです。


この項目の他に色相・彩度なども弄って自分にちょうど良いブラシを作っていきます。完成したブラシは保存しておきましょう。プリセットの右上を左クリックして「新規ブラシプリセット」を選択すると新しく名前がつけられるので、名前をつけて完了です。

このブラシを使えば、適当に色を決めて描いただけでももの凄く木の葉っぽくなります。木以外でも使えるのでかなり便利ですよ。

葉っぱにハイライトを入れる


このブラシを使えば適当に塗っても木の葉は作れますが、さらに明るい部分(=ハイライト)を入れてみましょう。ハイライトを入れるときには光源を意識する必要があります。


木というのは葉の塊が集まっているものなので、もの凄く簡略化して描くとこのようなイメージになります。そこに光源を意識してあげればだいたいどこに光を入れれば良いのかわかりますよね。


また、色選びも重要です。ハイライトと一口に言ってもただ明度を上げた緑を入れるだけではハイライトっぽくなりません。


そういう時は緑色を黄色方面の色相に寄せてあげると良いです。ちなみにハイライトを入れる際も葉っぱブラシを使用しています。

この方法だと、すぐに手早く作れる上に、幹さえいろんなパターンがあれば、森を作る際もコピペで作るよりも綺麗になります。

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