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背景の描き方
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初めて背景を塗るのなら、細かい作業が多い室内より、自然物だらけのものを塗ってみませんか。パースなどもとくに決めなくても綺麗に見えますし、自然物を塗る練習にもなります。また、割と簡単に作成できるので初心者にはうってつけです。
今回はSAIで描いていきますが、ブラシの設定を変えて塗っている所が多々あります。描き始める前に設定しておきましょう。
青空の描き方は別ページにて解説しましたが、今回は「背景として」青空を描く際の色の選び方や綺麗に魅せるコツなどを解説していきます。
塗り方は別ページで解説している方法で変わりありません。グラデーションのベースを作り、雲を描いていきます。
大きな雲は大きな塊と捉えて陰を描き加えていきますが、陰の塗り方にもコツがあります。大きな雲は陰の部分が大きく、単調になりがちなのでとにかく微妙な濃淡を出すことが綺麗に見えるコツです。小さな差に見えますが、しっかり描き込むことでその後の見え方が段違いになります。
また、上手に雲の陰が塗れない!という方はエッジが固いブラシで塗っている可能性が高いです。こういった細かい濃淡はエッジの固いブラシだと表現しにくいので境界をハッキリ魅せたい所以外は使用しないようにしましょう。
少し奧にある雲は空気遠近法によって空の色と同じような色になります(陰色より強い青色)。描く事によって遠近感もついでに出すことが出来ます。
大きな雲が描けたら、手前に小さな雲を配置して立体感を出します。小さいので陰の色も2色程度で十分です。少し不透明な雲も描いて上げるとさらに綺麗になります。
描けると何かと重宝する遠景にある森の描き方を解説していきます。
遠景の木を描く場合は、エッジの柔らかいブラシで描くとにじみのせいで描きにくいので、ある程度しっかりした「旧水彩」ブラシを使っていきます。まず大きく陰の部分から全体を描き、その陰の上から葉の塊を描き込みます。
日の当たっている部分と陰になっている部分を描き込んだら、森の下の陰部分に木の幹を描いて完成です。
「植物・木の描き方」を参考に、色や形を組み合わせながら森の形を作っていきます。葉の塊を意識しながら、上で説明した葉を描き込んでいきます。
さらに奥行き感を出すため、森レイヤーの下に奧に生えている木のレイヤーを作成し、描き込んでいきます。この木は輪郭をハッキリさせず、ざっくりと描きます。今回後ろに山を配置するので、黒に近い色にしています。
山をいくつも描く場合は、手前の山から描いていきます(一番大きく見える山)。一番手前といってもかなり離れた場所にあるので、緑色ではなく空の色が混ざった青色を使って描き込みます。
山の陰部分になる部分の濃淡はコントラストが低くなるように色を選んでいきましょう。濃淡を表現する際に使用するブラシは「平筆」を使用していきます。陰の中にも濃い部分とそうでない部分があると立体感が出ます。
山のベースとハイライト塗る際に使う基本ブラシは「旧水彩」。ハイライトはとてもわかりやすいですね。光源を意識すればどこにハイライトが出来るのかわかるはずです。山には山頂以外にも尾根があったり山頂よりも低い頂があったりなどするので、その部位にハイライトを描いてあげると綺麗になります。
森の木々と同じように草の塊を意識しながら描きます。光の当たっている草と陰部分になる草、少しずつ塊で色分けしながら描いていきます。近景にあるので輪郭をハッキリと1本1本細かく描写していきましょう。
まず先に暗い草(陰部分になる草)を描いてから光りの当たっている草を描き、光の当たっている草と陰の草の境目にまた陰色で草を描写していくという方法で綺麗に魅せることが出来ます。
その後、陰色よりもさらに濃い色で草を描いて上げると綺麗に魅せることが出来ます。草同士の境界が汚く見える場合はエッジの柔らかいブラシを用いてぼかしたりして、不自然にならないように調整しましょう。
草が描けたら所々にアクセントに花をいれてあげても綺麗に魅せることができます。
これらを組み合わせることによって山のある自然な風景が描けます。まとめて描こうとすると難しく感じますが、一個ずつ個別に描ければなんてことはありません。
背景を描いている時に配置したものがうまく馴染まない、浮いてしまうというなんてことが起きたことはありませんか?違和感なく描くために注意しなければいけないことは色選びです。色選びのポイントは「基本のパレットから外れない」ということです。
たとえば空の色をこの色で設定する場合
その空の色に合った山の色を探してみます。山は緑色なので色相を緑側に動かします。するとその空の色に合った緑色になります。この色から大きく外れないようにすると色選びで失敗が少なくなります。
大きく外れてしまうと色が大きく浮いてしまいます。色選びの参考にしてみてください。
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