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間取り図から楽々背景!物の距離感が一発で決定する技

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パースで1から背景を描くとき、物と物の距離を決めるのって結構大変なんですよね。特に室内は物が多いから1つ1つの物の位置をパースを駆使して割り出したりグリッドで測ったりするのは辛いものがあります。そこで今回は物の位置を決めるのに便利な、間取り図から背景を描く技をご紹介。これで背景を描くのがずっと簡単になりますよ。

描きたい背景の間取り図を描こう

フリー素材等でグリッド線を用意します。

そこにザッと間取り図を描いていきましょう。部屋の形やドアや窓の位置、家具の位置をサイズ感を意識しながら描き入れていきます。

人物も描く場合は人物の位置も忘れずに描きましょう。地面についている部分を描くだけで良いです。今回はベッドの上に座っているようにしたかったので腰から足までを描きました。

間取り図をパースに沿って変形させよう

出来上がった間取り図をパースに沿って変形させます。

最初にパースを描いてからそれにあわせて変形させても良いですし、変形させてからそこにパースを割り当てても良いです。

これだけで、物と物の距離を決める事ができちゃいました。あとはどんどん描き起こしていくだけです。

背景をどんどん描き起こしていこう

高さの割り出しやすいところからどんどん描き起こしていきます。ここから描き起こし終わるまでを一気に見ていきましょう。

まずは人物の足のつま先から膝までの長さを基準にイスの足と背もたれ、机とベッドの高さを割り出します。写真を参考に、人物との対比をようく観察して決めていきましょう。



高さが決まればパースにそって奥行きの線を引き、間取り図で決めた家具の位置を基準に家具の四隅に高さの線を書き入れます。



決定した線を書き入れます。これを背景のアタリにします。同じように他の線も決めていきましょう。



足の長さを基準に人物の立ち絵を仮に入れました。さらにこの立ち絵を基準にしていろいろな物の高さを決めていきます。



タンスの高さを決めて書き入れます。



決定した線を書き入れます。ついでにコート掛けも書きました。



ドアの高さを決めていきます。身長より頭2つぶんほど上にドアのてっぺんがくるように。高さを割り出したら反対側の壁まで線を引いていってうっすらと長方形をつくるように一周させます。



うっすらと描いた長方形の角から奥行きの線を引けばドアの高さの割り出しが完了。ついでに全身鏡の高さも出しました。



決定した線を引きます。



どんどん決めていきます。次は窓です。窓のてっぺんは天井からのおおよその長さで決めて…



窓の下は立ち絵との対比で決めましょう。だいたい腰の位置に窓の下がくるようにします。



どんどん書き入れていきます。窓は間取り図の時点で2枚の窓の真ん中も書いてあったので楽々です。カーテンも描き入れていきます。



決定した線を引きます。



机の高さや引き出しを出したり天井や床付近にある木の縁を書き入れたり細かいところもどんどん描き込んでいきます。



人物も書き入れていきます。まずは腰から足にかけてを描き入れます。ベッドの上にくるように。



サイズ感を意識しながら上半身も描いていきます。



人物を描き入れたり、イスやドア等の細かいディテールを描き込んだらあっという間に下描きの完成です。



ペン入れをして完成!あとはお好きなように仕上げてくださいね。



お疲れ様でした。

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