背景の描き方

木の幹の描き方

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

どんな人でも簡単にそれっぽく見せることのできる木を描こう(2)

木の一番よく見える部分でもある葉っぱが出来たら次は幹です!幹も葉っぱに負けず劣らず塗るのが難しいですが、影の入れ方を考えればちょっとは簡単に感じるかもしれません。

幹の構造を理解する

幹を描いても全然それっぽく見えない!立体感が出ない!なんて方はだいたい幹の形がまっすぐだと誤解していることが多いのです。枝が付いている位置なんかも重要です。側面に適当にはやしていたら一生立体感なんてのはでません。

また陰影をつける前に幹の構造を理解しておきましょう。木の幹には実はねじれが加わっています。実際の木の幹をじっくり観察するとわかりやすいかもしれません。


この2つの木はどちらも輪郭は同じですが、輪郭を割るのが縦かねじれを加えているかの差があります。右の方が立体感が感じられ木っぽいですよね。幹は立体感が命なのでこのように縦に割ったような塗り方をすると絶対に立体感が生まれません。色を塗る際に注意して塗るべきポイントですね。

幹の陰影を描く

幹の色塗りで陰影を描く際に一番気をつけることは、くっきりとした影は出来ないということを念頭に置いておくことです。特にとにかく半分だけ影付けておけばいいだろう、なんて考えで塗ると悲惨なことになります。


幹の立体感なんて実は木漏れ日でも表現出来るくらい割と簡単に描けます。なのでわざわざ陰影で立体感をつけなくても良いのです。


とはいっても木を見上げているイラストならまだしも真横から見ている場合なんかは、ある程度幹に影をいれてあげる必要があります。

まずはだいたいの陰影の位置を決めます。幹の光はくっきりとは分かれずに、影がある部分にも光が当たっています。まず幹を真っ二つに影とハイライト部分に分けて、そこから少しはみ出すように描いていきます。


意外と思いっきりはみ出す方が綺麗に見えます。


これだけだと物足りないので、陰影の中に光が当たる部分を作って上げたり、少し陰影を消しゴムで削ったりしてあげます。結構雑にやった方がランダム感が出るのであまり綺麗にしない方が良いかもしれません。


基本的に自然物の陰影を入れる際は大きく影色を置いて、そこからガシガシ消しゴムで削って上げる方法が良いです。なので少しくらいはみ出すのは気にしなくて良いです。むしろ思いっきりやった方が結果的に綺麗に見えたり、なんてこともあります。

幹のハイライト部分を描く

上では陰影部分とハイライト部分を決めましたが、ハイライト部分が塗れていないので塗ります。ハイライトを入れるレイヤーは陰影と同じレイヤーで良いです。少し白に近い色を作り、光が当たっている部分に細く乗せていきます。

あまりにも目立って不自然になってしまったら、光に近い幹の色をスポイトで取り、ハイライトの上から塗って調整していきます。厚塗りなどでもよくある馴染ませる方法ですね。これをすると綺麗に色が馴染んできます。

木漏れ日の描き方

木漏れ日はモノクロでも木の幹を立体感を出してくれる実に便利な葉っぱの影ですが、適当に描いていると変に見えてしまいます。

基本的に木漏れ日は丸の連なりで表現します。丸をただ描いただけでは平面チックになってしまいますよね。

幹は筒状になっていますので、円形の光が筒状のものに当たるとどのように変形するのかを考えます。すると投射された面に対して必ず垂直方向につぶれた楕円となるのがわかると思います。簡易図で見ればわかりやすいですね。

それを幹にも応用してあげればわかりやすいですね。

おすすめの記事

このカテゴリの記事

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。