背景の描き方

石・岩の描き方

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石や岩を描く

自然物の中でも木などに続いてよく見かけるのが石や岩などの鉱物。メインになることはあまりありませんが、背景を描くのであれば一つや二つ転がっていない方が不自然なこともちらほら。

そんな岩や石ですが、最初に石や岩を描こうとして形が不自然になったり、なんだか上手く影が塗れなかったりしませんか?今回はそんな石や岩の描き方を恐ろしくかみ砕いて説明していきます。

形を読み取る

どんなものでも形を読み取らなければ描くことは出来ません。まずは石・岩の形(輪郭)について説明していきます。石や岩は基本的にどういった形という決まりはありません。丸い形もあれば角張った形もあり千差万別です。

ですが、イラストで描くとなると話は変わってきます。ぱっと見て石だと認識するにはどのような形が適切だと思いますか?


簡単な線画を見てみましょう。どちらの方がより石や岩に近いと感じましたか?角張った方がそれっぽく見えませんか?私は丸い方はじゃがいものようにも見えてきます。つまりなるべくカクカクしたものの方が石・岩として認識しやすいということですね。

自然物はランダム感が重要ですが、石や岩にはどうでしょうか。

確かに直線よりはすこしガタガタしている線の方が良いような気はしますが、そこまで重要ではなさそうです。石・岩で重要なのは陰影の付け方や質感のようです。

石・岩の質感とは

質感を確かめたり見たりするには実際に石を拾ってきた方が早いです。細かい粒子が混じったようなノイズ系の質感もあれば、鉱物を含んだ感じの質感もあります。一概にどれが良いとは言えませんが、この質感をきちんと描写することでイラストの石や岩をより本物に近づけることが出来るのです。

とはいってもそんな質感なんて一朝一夕で描けるものではありません。そこでおすすめなのが、石・岩などのテクスチャを貼る方法です。石や岩であればフリーテクスチャがたくさんあるのでそれから選んで、描き上がった石や岩に適用するという方法があります。


テクスチャの一例です。この方法は描き方の項目で説明します。

石・岩の描き方手順・メイキング

アタリを取る


まずはアタリを取ります。どんな石や岩が良いのか考えながら描きましょう。今回は上の線画の中の若干角張った石を描きます。

下地を作る


下地を作ります。輪郭は後で消しゴムで修正してランダム感を出すのでひとまず放っておいて、陰影から取りかかります。

陰影のアタリを取る


陰影がどのようにつくのかわかりにくいことがあるので、なんとなく石の中にアタリを描いてイメージしておきます。(割と適当でも問題ナシ)

陰影とハイライトを描き込む


光源を決めたら、筆ペンやマーカーなどといった厚塗り調で塗れるブラシを使って陰影とハイライトを描き込んでいきます。陰影・ハイライトの場所は先ほど描いた通り箱をイメージするとわかりやすいです。ハイライトや陰影は塗りつぶすのではなく適度に塗りムラを作るようなイメージで塗るのがコツです。

でこぼこを入れる


塗り方は箱の塗り方をイメージします。箱は光が一番あたる面は非常に明るくなり、その面に接している部分が非常に暗くなりやすいです。

気が向いたら少しでこぼこを入れてみます。これも変にならない程度で。崖なんかを描く場合は側面がツルツルだとおかしいので頑張ってでこぼこをいれましょう。今回はあんまり入れてません。

明るい部分を強調する


鉛筆ツールに切り替えてハイライトの面の中でも最も明るい部分を強調させます。箱でも一番端は明るいですよね。そのイメージです。

ヒビを入れる


石や岩にはヒビが入っていることがあります。必要に応じて鉛筆ツールやマーカーなどで描き足していきます。ヒビは一番濃い影の色を使い適当にヒゲのように這わせていきます。ヒビが入るとハイライトも入るので忘れずに入れてあげます。

塗りムラを作る


面ごとに塗りムラを綺麗に出していきます。よく見ると汚いですが、遠目で綺麗に見えれば大丈夫なので思い切ってマーカーで色を置いていきましょう。ここの出来でクオリティに差が出るので納得が行くまで頑張ります。

消しゴムで削る


岩・石の輪郭を消しゴムでランダム感をだしつつカクカクしながら削っていきます。

影を強調する


今回はそこまで気にならないですが、掘りが深い岩なんかだとさらに影を強調してあげる方が良いです。一番暗い場所に鉛筆で色をおき、水彩筆などでぼかして馴染ませます。このときレイヤーは新しく作り、乗算モードで描いてあげます。

テクスチャを適用する


最後にテクスチャを適用させます。これはやらなくてもOKです。岩などのテクスチャをクリッピングマスクで乗せ、乗算やオーバーレイ・覆い焼きなどにするだけです。透明度を弄ったりして調整も行いましょう。

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