背景の描き方

水面、海面の描き方

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水面が描ければ海も描ける!

自然物の中でも不定形物って描くのが難しいですよね。特に水なんて形が定まってないのでなかなか難しいのでないでしょうか。一口に水と言っても水滴や蛇口やホースから出てくる水なんかもありますが、ああ言った水はを描くのはなかなか難しいです。

そこでそんな難しい水からではなく、海なんかの水面が重要になってくる水を描けるようになりましょう!水面もいわゆる「ランダム感」と言うのが非常に非常に重要になってきますが、水面は他の自然物とは違いある程度適当でもものすごく綺麗に魅せることが出来ます。

つまり要点さえ抑えていれば誰でも綺麗な海を生み出すことが出来る、ということです。

綺麗な水面とは

よっぽどの遠景でない限り、綺麗な水面や海面には光の反射で光っています。イラストの場合その光を過剰に描写することで綺麗な水を描きます。特に水面の網模様はその描写には必要不可欠、無くてはならないアイテムです。

そしてこの水面の網模様こそが今回の一番のランダム感を演出しなくてはいけないポイントです。正直それ以外で難しい所は一つもありません。要はここさえしっかり描ければきれいな海を演出できます。

水面の網目を描く

水面の模様を楽して描こうとしてブラシなんかに頼っても上手くいかないことって多いです。やはり自分で描く方がイラストにも上手く溶け込みますし、綺麗になります。網目を描く際はパースラインを作って描く方がランダム感も出るのでおすすめです。


まずHLを水平に引き、VP(消失点)を二つほど決めます、2点透視ですね。画像は右の彼方にもう一つVPがあります。


VPを決めたらパースラインを引き、視覚的に正方形に見えるように大きな正方形を描きます。また、その際は中に小さい正方形のグリッドを作っておきましょう。


出来たら対角線を引いて、HLとの交点を作っておきます。これで水面のパースラインが出来ました。

模様を描く


パースに沿って描いていきます。描くものはつぶれた円のようなものでしょうか。石の乱貼りのようなものだと思うとわかりやすいです。まずは大きな円を手前からランダムに描きます。


隙間を小さ目の円で埋めていきます。これを繰り返していくだけです。根気が必要ですが頑張って描いていきましょう。


奧へ行くほど薄く見えるようになります。また、目地も遠くへ行くほど見えにくくなります。実際に色を乗せて描く場合は、指先ツールなどを使ってぐにゃぐにゃさせるとなお良いです。

水面を塗る際に気をつける事

水面模様もですが、色がとても重要です。塗る際はかならず1色で塗るのではなく、3色以上を混ぜて塗りましょう。また光源に近い色は明るくします。水面の網目模様を塗る際は加算レイヤーを使ってエアブラシで塗ると良いです。先ほど説明したラフを基準にエアブラシで塗っていきましょう。

また、水面模様には光で反射する部分とは別に、影を作って上げるともっと綺麗になります。影は乗算で作り、光っている部分よりも適当で十分です。

水面の奥行き感を出す

実際に完全に透明な水はあまりないですが、イラストだと透明感を出してあげるとさらに水っぽさがでます。


網目模様をコピー&ペーストして


レイヤーモードをスクリーンにして少しぼかしをかけたら


ちょっと位置をずらしたり反転させたりして表面の水面の模様と重ならないようにします。これだけで奥行き感や透明感が出ます。

不定形物は描くのが難しいですが、ポイントさえ抑えていれば後はぼかしたり、色でごまかしたりできるので何とかなります。

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