背景の描き方

青空と雲の描き方

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

青空を塗ろう

青い空と白い雲はイラストにするともの凄く生えます。背景として描く方も多いのではないでしょうか。今回は青空の描き方を解説していきます。

ラフ・下描きを描く

イラストの背景として空を描く場合、まずラフから描き始めます。ラフを描く時はSAIを使って描き込んでいきます。今回は青空の描き方、とのことなので空と基本的な雲の描き方のみになっているのでこちらは省略します。ラフの描き方はパースの練習のページにて確認してください。

ラフは基本的にはモノクロ状態で描き進めますが、下描きを作る段階ではある程度配色を決めておきましょう。仮色を置くレイヤーは分けたりせずに、1つにまとめて描きます。

配色をする

空の色は一色ではありません。何色かの色が折り重なって出来ています。また、雲にもベースの色のほかに陰影の色やハイライトの色なども決めます。


彩色作業で一番難しいのがこの配色作業ですが、今回は空と雲のみなので、ベースの色を決めてしまえば他の色も比較的簡単に決められます。背景を塗る際のカラーパレットとして作っておきましょう。

空のベースを作る

空のベースを作りましょう。空を表現する際は一色だけではなく何色も使ってグラデーションで表現した方が綺麗に見えます。空は地平線に近づくに従って明るくなるという特徴があるので、画面下に行くにつれて明るい色を置いていくのがポイントです。

また、Photoshopの機能の一つに「グラデーション」がありますが、今回はこれを使いません。Photoshopのグラデーション機能は2色のみで表現されるので複雑な色を置いてグラデーションを作りたい空などには向いていないからです。


そこで、今回はSAIを使ってグラデーションを作ります。先ほど作ったカラーパレットの色を「鉛筆」ツールなどのエッジが固いブラシで画面上の色が濃い方から塗っていきます。このときレイヤーは一つだけで別レイヤーに分けないようにします。


色の層が出来たら「ぼかし」ツールを使ってグラデーションを作ります。ぼかす際は少し大きめのぼかしブラシで層の境目をなぞるようにすると綺麗なグラデーションが出来ます。

基本的な雲の描き方

空と言えば雲!ということで空を描こうという方は同時に雲も描くことになると思います。雲は不定形物なので描くのが意外と難しいですよね。どうやったら雲っぽく見せられるのか、簡単な方法を紹介します。

雲の形を描く


まずは大きな雲を先に描きます。形が上手く取れない方は下描きでだいたいの雲の形を描いておきましょう。SAIの「鉛筆」ツールを使って大まかに塗ります。

その際、色ムラを出すと更に良いですが、そのままの鉛筆ツールだと色ムラを出すのが難しいので、鉛筆のブラシ濃度を調整するなどしてあげましょう。色ムラを出さなくても雲っぽくは見せられます。(今回はあまり色ムラを出さない方法で雲を描いています)

雲のハイライトを描く


光が当たっている部分を明るい色で描いていきます。今回は画面右上の方から光が当たっているという設定で描いているので雲の右側を意識してハイライトを入れます。

手前の暗い雲を描く


手前にも雲を設置して奥行き感を出しましょう。手前にある雲は奧にある雲より若干色が暗めです。雲の形を取ったら、上と同じようにハイライトを入れて上げましょう。

調整をする


さらに手前に明るい雲を描き入れたり、ちぎれ雲を描き込んだり、奧に空気遠近法を使った雲を描き入れたりして調節します。また空と雲の境界は「水彩府で」ツールで馴染ませましょう。

このように適当に描いても雲っぽく見えるようになります。ここにわざと色ムラやかすれ具合を出したりするだけでさらに雲に近くなっていきます。空のベースは混ぜる色を変えるだけでもガラっと印象が変わるので色々試してみましょう。


この基本の雲の描き方を応用していけば、このような雲も描くことが出来ます。基本的な描き方に沿ってはいますが、色の数をかなり増やしています。青空は空そのものより、「空の色」と「雲」が重要です。雲は色と陰の位置が重要になってきます。普段から実際の雲を観察していると良いです。

おすすめの記事

このカテゴリの記事

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。