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部屋の描き方(1)~基本編~

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空間作りの基礎ができたら、今度は実際に家具を配置して部屋を作っていきます。

視点の置き方(HLの置き方)

HLは目の高さですが、これをどの高さに配置するかで見え方が変わってきます。HLを低く設定した場合と高く設定した場合とで違いを把握して、適切な位置に置けるようになりましょう。

HLを高めに取った場合


立った状態のときなどは目線が高くなります。目線が高くなるとテーブルなどの奥行きが見やすくなりますね。

HLを低めに取った場合


座って見た状態のときなどは目線が低くなります。HLを低くして描くと高くした場合に比べて若干部屋が広く感じられるのが特徴です。

視点の置き方(VPの置き方)

空間を描く際に決める視点(=VP)ですが、この場所によってアングルが変わってきます。左右の壁の奥行きは同じですが、VPに近いほうの壁は狭くなって、遠いほうの壁は広くなります。つまり広めに見せたい方の反対側にVP(視点)を取れば良いアングルになります。

VPを左側に取った場合


家具が重なり気味で、形・配置がわかりにくくなっています。見せたい家具がないならこれはこれでアリですが、見せたいものがある場合はこれではダメですね。

VPを右側に取った場合


家具の形や配置がわかりやすくて良いアングルになっています。この場合は右側に取った方が綺麗に見えているのがわかりますね。

部屋の一部だけを描きたい場合


部屋の一部を部分的に描きたい場合は、そこの部分だけ床のグリッドを起こします。まずはHLとVPを設定して、一部のグリッドを起こします。


対角線を取って拡張する方法でそのほかの床のグリッドを起こします。2点透視の場合でも同じ方法で行えます。

パースを元に部屋を描こう

部屋の空間のパースが描ける様になったら今度はその空間内に家具や小物を配置していけるようになりましょう。部屋に合わせたスケールで家具類を配置していくのがコツです。

(1)家具の位置を取る


まず空間のパースを描いたら、家具の大体の位置を決めていきます。円形の物は円が入る正方形を作ってから内接する点を出して描けば正確な形が出せます。

(2)家具の高さを取る

家具の高さはHLから求めます。どの位置にあっても床からHLまでの高さはそのときのHLの高さになるからです。この高さを利用して割り出せば正確な高さが求められます。


例)HLの高さが1200mm、ベッドの高さが400mmの場合、ベッドはHLの高さの3分の1程度になります。

後は細部を描き込んでいけばOKです。

(3)部屋に人を配置してみよう

ここまで完成したら、パース上に人を配置する練習をしましょう。人は棒人間でも何でもいいので簡素に描きます。パース上に合わせるので大きさには気をつけます。慣れてきたら色々ポーズをつけてあげましょう。パース上に人を配置するときのポイントをまとめました。

HLが立ったときの目線の高さ(HLが高め)の場合


立った人はどの位置に立っていても目の高さがHL上にそろうようにしましょう。


座った人の頭はHLより下になります。

HLが座ったときの目線の高さ(HLが低め)の場合


立った人はHL上に頭がきます。


座った人はどの位置にいても頭の高さがHL上にそろうようにしましょう。

パースから部屋の空間を作る基礎は以上になります。次は具体的に部屋を描く方法を解説していきます。

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