クリエイター向けPCにグラボは必要か不要か

投稿日：2018.10.21　更新日：2018.10.21

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何かを制作するためにパソコンを購入する場合、パーツ構成に悩みます。CPUやメモリが重要なのは当然として、グラボを搭載するかしないかによって、性能も価格も変わってきます。

大切なのは自分がやりたいことに対して、グラボが本当に必要なのか不要なのかどうかを知ることです。そこでクリエイターPCでやること別にグラボの必要性を解説していきます。

お絵描きにグラボは必要な場合も

クリエイターPCを買う人で一番多いのがお絵描きです。イラスト制作やマンガ制作ですね。実はお絵かき用パソコンの選び方が最も難しいです。

なぜならグラボが必要な人と不要な人がいるからです。もしもあなたがSAIで簡単なお絵かきをしたいだけならグラボは必要ありません。なくてもCPUの性能だけで十分カバーできます。

しかしクリップスタジオやPhotoshopで3D機能を活用したり、解像度の大きいファイルを扱ったりするならGeForceシリーズのグラボを搭載したパソコンをおすすめします。特に3Dにはグラフィック性能が大きく関わってきますから、CPUでは性能不足なのです。

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また、印刷する場合も注意が必要です。あなたがプロイラストレーターを目指していて、印刷する可能性が高いならQuadroシリーズのグラボを選びましょう。表現できる色の範囲が段違いです。Quadro搭載パソコンのほうが、思い通りの色合いで印刷できます。

RAW現像や写真編集はあったほうがいい

お絵かきと似ているのが写真編集です。解像度の高い写真をRAW編集するなら、CPUやメモリは高性能にすべきです。またプリントアウトする人も多いでしょうから、Quadroシリーズのグラボをおすすめします。

少し細かい話をするとGeForceシリーズだと8bitカラー、Quadroシリーズは大体10bitカラーです。8bitカラーは約1677万色を表現できます。一方で10bitカラーは約10億6433万色です。もう全然違いますよね。どう考えても10bitカラーのほうが綺麗な写真を印刷できます。

そしてQuadroのハイスペックモデルだと30bitカラーに対応したものもあります。いずれにしてもRAW現像ならQuadroを選んでおけば間違いありません。3D性能は高くなくて大丈夫なので、格安グラボで十分です。

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3Dモデリングなら必要

3Dモデリングや3Dアニメーションをやりたいなら絶対にグラボを搭載してください。グラボがないととてつもなくソフトが重くなります。いつの時代も3Dモデリングツールを快適に動かすためには、グラボ搭載パソコンが必要です。

ただ問題はどのグラボを搭載すべきか、です。これは各ソフトの動作環境をよく調べてください。例えばMMDならGeForceが推奨されています。ソフトによってはOpenGLが推奨されています。OpenGLならQuadroを選びましょう。

MMD制作におすすめのBTOパソコン

CADにはQuadroが必須

CADも3Dモデリングツールの一種ですが、プロ用のためハイスペックPCが必要になります。特に精密な機械設計をしている人ならわかりますが、とてつもなく重くなります。

だからCAD用パソコンの多くは非常に高性能です。CPUもメモリもてんこもりです。そして当然グラボも欠かせません。CADにはQuadroと覚えておきましょう。Quadroが搭載されていないと起動すらしないソフトもあります。

CAD用におすすめのBTOパソコン

DTM等の音楽制作には不要

ここまでほとんどのクリエイターPCにグラボが必要だと書いてきましたが、不要な用途もあります。その代表格がDTMを始めとした音楽制作です。

そもそも音楽に3D機能なんて必要ありませんよね。DTMはサンプリング音源を読み込むことが多いためか、メモリ容量がたくさん必要とされることが多いです。

DTMやVOCALOID初心者におすすめのBTOパソコン

動画編集はエンコード次第

最後に動画編集です。動画編集はちょっと難しいです。CPUのソフトウェアエンコードにするか、グラボのハードウェアエンコードをするかによって変わってきます。

最近はCPUでエンコードしたほうが高画質な動画を出力できます。しかし一方でグラボでエンコードしたほうが高速になるので、どちらにも長所があるわけです。

動画編集する人はPCゲームをする傾向が強いため、GeForce GTXシリーズ、あるいはGeForce RTXシリーズを搭載したゲーミングPCを買うことが多いです。これならあとからエンコード方法を選べて便利です。

動画編集・アニメ制作にぴったりなハイスペックPC