燈乃しえの備忘録- 絵師ノート公式ブログ -

ホーム / 燈乃しえの備忘録 / ペーパーライクフィルムでペン先が削れるときの対処法

ペーパーライクフィルムでペン先が削れるときの対処法

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

液タブやiPad Proに貼るだけで、いい感じに引っかかって紙のような描き心地になるペーパーライクフィルム。一方で「まるでヤスリのようにペン先が削れてしまう…」と悩んでいる声も多く耳にします。ペン先が削れてしまっても、あの描き心地はなかなか捨てがたいですよね。ちょっとした工夫で圧倒的に削れにくくなりますよ。

ワコムなど液晶タブレットの対処法

液晶タブレットは描き心地を考えて表面がマットに仕上げてあるものもあり、もともとそこまでツルツルしないのですが、ペーパーライクフィルムを貼った方がより紙の描き心地に近くなります。液晶タブレット+ペーパーライクフィルムでペン先が削れにくくなる方法です。

デフォルト芯は1番削れやすい

ペン先がすぐ削れてしまうときに見直してもらいたいのが“どんな芯を使っているか?”です。デフォルトでついている芯をそのまま使っていませんか?実はこのデフォルト芯が1番削れやすいんです。

フェルト芯やストローク芯に交換すると削れにくくなる

例えばワコムなら、フェルト芯やストローク芯などさまざまなタイプの芯が発売されています。描き味が大きく変わるのでいろいろと試すだけでも楽しいのですが、実はこれらの芯、デフォルトの芯よりも丈夫にできているのか、交換するだけで圧倒的に削れにくくなるんです。

中でもおすすめは「ハードフェルト芯」と「ストローク芯」です。

「ハードフェルト芯」は普通の「フェルト芯」よりもやや滑らかな描き心地。「フェルト芯」は単体だと良いのですが、ペーパーライクと組み合わせると引っかかりすぎて腱鞘炎になりやすくなります。「ハードフェルト芯」の方が程良く引っかかりおすすめです。

「ストローク芯」は筆圧の強い人におすすめです。芯にバネがついていて力をほどよく逃してくれてペーパーライクと合わせても削れにくくなっています。バネの作用で強弱がつけやすくなったという声も多い芯です。長い一本の線もスムーズに引けますよ。

芯の違いについては「ペンタブ芯の種類と特徴!自分好みの描き味を見つけよう」をご覧ください。

フィルムを貼っていない状態では「フェルト芯」は使わない

先程、その引っかかり具合が単体だと良いと書いた「フェルト芯」ですが、「ペーパーライクフィルムを貼らずにフェルト芯単体で使えば紙の描き心地が再現されるんじゃ?」と思われる方も多いでしょう。

実は全くその通りで、“紙の描き心地に近付けるにはペーパーライクフィルムかフェルト芯”と言われているほどです。

だからと言って何もフィルムを貼っていない状態では「フェルト芯」は使わないでください。フェルト芯の硬くザラザラとした表面で今度は液晶が削れてしまいます。液タブは高額ですから傷だらけになるのは避けたいですよね。フェルト芯を使う場合は必ず他の保護フィルムを貼るようにしましょう。光が反射しないようにアンチグレアのものを選ぶのがおすすめです。

iPad Proなどタブレット端末の対処法

iPad Proの場合Apple Pencilを愛用している人が多いと思いますが、Apple Pencilの替え芯て高額で削れるとお財布に痛いんですよね。かと言ってApple Pencilもそれ以外のスタイラスペンも液タブのペンのように丈夫なタイプの替え芯に交換する事もできません。頻繁に削れて悩んでいるのなら、思い切ってペーパーライクに近い別のフィルムにするのはいかがでしょうか?

ペーパーライクフィルムではなくアンチグレアフィルムを貼る

アンチグレアフィルムを試した事はありますか?光を反射しないように表面がマットになっているフィルムです。実はこのフィルム、ペーパーライクフィルムほどではありませんが、ペン先に程よい引っかかりを与えてくれ、何も貼っていない状態とは段違いに描き味が向上するんです。

筆圧が強くてペーパーライクフィルムだとすぐにペン先がダメになってしまった人は是非試してみてください。実際に私も筆圧が強くてペーパーライクフィルムだと1日でペン先をダメにしてしまいましたが、アンチグレアフィルムに交換した今は半年経った現在もペン先は無事です。

ブルーライトカットは画面が黄色っぽくなるので避ける

たくさんあるアンチグレアフィルムですが、お絵描きをするならブルーライトカット仕様のものは避けた方が良いです。ブルーライトカットのものはほんのり黄色がかっているので、お絵描きで彩色をするときに色が狂ってしまいます。

完成してネットにアップしたけど、スマホやPCから確認したら色が思った感じと違う…なんて事にならないように、ブルーライトカット仕様で黄色がかったタイプでないかどうか、買う前によく確認しましょう。

まとめ

ペン先が削れたとしても、やはりあの描き味は捨てがたいものです。いろいろと工夫して素敵な描き味を手にしてください。お絵描きがもっと楽しくなりますよ。

ペン先に関しては「100~3,000円!気軽に使える激安スタイラスペン4選」や「ペン慣れできない人がチェックするべき4つのトラブル解決法」の記事でも解説しています。

おすすめの記事

タグ

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。