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『明るさ・コントラスト』『レベル補正』『トーンカーブ』違いは何?

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スキャンして取り込んだ線画や写真素材の調整で白と黒の差をクッキリさせたいときによく使われる、『明るさ・コントラスト』『レベル補正』『トーンカーブ』。効果が似ているこの3つ、違いは何でしょうか?

『明るさ・コントラスト』は一番シンプルだけど暗い部分も明るくなる

『明るさ』と『コントラスト』の2つのスライダーのみの、とってもシンプルな『明るさ・コントラスト』。わかりやすいので初心者でも扱いやすい優しいツールです。

細かな調整はできないので、暗い部分も一緒に明るくなってしまったり、コントラストを上げると線が飛んでしまったりとちょっと困ったことも。漫画の原稿のようにたくさんのスキャンした線画を調整するときには早くて便利なのですが、写真を線画化するための下準備には向かないでしょう。

『レベル補正』は暗い部分を維持しつつ明るくできる

全体を明るくするのではなく、暗い部分は暗いままで、狙った明るさやコントラストに調整できるのが『レベル補正』です。

山のような形のグラフの下にある3つの三角のつまみをグリグリ動かす事で調整します。左のつまみがシャドウ、真ん中が中間色、右がハイライトです。左に動かすほど暗く、右に動かすほど明るくなります。一見難しそうですが、いろいろといじってみて感覚がつかめてくれば、『明るさ・コントラスト』よりも細かく、『トーンカーブ』よりも簡単に調整ができるのでおすすめです。

『トーンカーブ』は一番細かく調整できるけど機能が複雑

最大14カ所のポイントを使って一番繊細な調整できるのが『トーンカーブ』です。シャドウ・中間色・ハイライト以外にさらにポイントを追加する事で理想通りの調整ができます。

斜めの直線の左下がシャドウ、真ん中が中間色、右上がハイライトです。線の上をクリックするとさらにポイントが追加されます。それぞれの点は自由な方向に動かせて、右上にいくほど明るく、左下にいくほど暗くなります。

好みの調整はプリセットとして登録しているでも読み込みできるので、線画や写真の調整で思った通りのものができたら登録しておくとその後の作業が楽になりますよ。

全体だけでなく色ごとの調整もできるので、「もう少し赤を抑えたいな」「もっと青を強調したい」といったイラストのちょっとした調整にも使えます。

まとめ

慣れないうちは『明るさ・コントラスト』、慣れてきたら『レベル補正』、本格的に調整したいときは『トーンカーブ』がおすすめです。いろいろと試してみて、一番あったツールを見つけられると良いですね。あとは見ている画面が正しく発色しているかどうかも重要です。お絵描きするなら絶対に良い液晶モニターを使ったほうがいいです。「イラストを描く上で重要!おすすめの液晶モニターと選び方」の記事も是非ご覧ください。

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