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ヒット作をどう見るか?プロになれる人の視点、なれない人の視点

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漫画家やイラストレーター志望の人で、売れているプロや駆け出しの新人を批評する人を多く見かけますが、その中でも自分の成長に繋げてプロデビューできる人と、そうでない人に分かれます。プロになれる人とそうでない人ではヒット作を見る視点が違います。それはどこでしょうか?

プロになれる人は「なぜヒットしたのか?」を分析する

ヒット作を前に、「なぜこれがヒットするのか?」という話をするプロ志望の人は多いです。

その話が「絵がこんなに下手なのに。このコマなんてデッサン崩れてるのに。」だとか「ストーリーもありきたり。自分ならもっと意外性のある話をつくる。」だとか、批判に向いてしまっているなら要注意。

ヒット作は、ちゃんと理由があってヒットしているんです。いくら大手企業のプッシュがあったからといって、多くの人の心に響かないならその企画は滑って終わりです。

「100日後に死ぬワニ」の騒動でも、この作品のレベルにまで批判をするプロ志望の人をチラホラと見ましたが、宣伝のタイミングに問題があっただけで作品自体はとても素晴らしいものです。だからこそ宣伝との相乗効果であそこまで伸びたわけです。

漫画もイラストも需要と供給の世界ですから、多くの人の心を掴めてナンボです。そこは単純にデッサン力やストーリーだけでなく、親近感だったり、演出力だったり、迫力だったり、意外性だったり、キャラの魅力だったり、様々な要素が絡み合う事で魅力的な作品になるわけです。

ヒット作がなぜここまで多くの人の心を掴んだのか。多くの人は、この作品のどこに惹かれているのか。そこを分析できる視点を持ちましょう。

プロになれる人は、さらに時代の流れを読もうとする

ヒットが生まれるには、時代の流れに上手く乗れたかどうかというのも大切なポイントになってきます。

連載を持つ漫画家さんの間では、ヒット作の話になると、「なぜその作品が多くの人の心を掴んだのか?」という分析になるのはもちろん、「今の時代はこの系統がウケているのか」「なら次はどんなのがウケる時代がくるかな?」といった会話になっていきます。

これが不思議と、売れている漫画家さんほどそういう会話になる事が多いんです。

時代を読み取る力が、連載を獲得する力となって、そしてヒット作を生む力となっていくんですね。

ヒット作から、その作品の魅力を分析するだけでなく、「この作品がヒットした時代背景には何があるのか?」もセットで分析すると良いですよ。

「今は世の中全体が沈んでいる。こういうときは何も考えないで読める明るい漫画がヒットしてきたからそういう企画を立てよう」「若い子の間でこれが流行っているようだ。この流行のベースの感情はコレかもしれないから描いたら若い子に響きそうだ」そんな風に時代を読む力がつけば大きな強みになりますよ。

読者にどうしたら楽しんでもらえるか?という視点が大切

ヒット作の魅力を分析する視点、時代の流れを読む視点。この2つの共通点は「読者にどうしたら楽しんでもらえるか?」という所にあります。

ヒット作は、多くの人の心を掴む事ができたからヒット作になるわけで、自分だけが納得できる作品、自分の描きたい作品、ただそれだけではヒットには繋がらないわけです。

読者に楽しんでもらう。この大前提を忘れないようにしましょう。

ヒット作は全て、その成功例です。粗探しに終始してはもったいないですよ。そこから魅力を読み取って、時代の流れを読み取って、どんどん自分の作品に活かしていきましょう!

まとめ

ヒット作を見る時。プロになれない人は粗探しをして批判に走りがちです。プロになれる人ほど、その作品がなぜヒットしたのかを分析するのが上手いです。

プロとして、商業で活躍する事を目指すなら、需要と供給を意識する必要があります。ヒット作はその成功例。そこからどんどん吸収して自分の成長に繋げていきましょう!

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