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プロ漫画家やイラストレーターのiPad Pro活用術

投稿日：2019.08.15　更新日：2019.08.08

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iPad Proを趣味だけでなく仕事で活用する人がどんどん増えてきています。プロの漫画家やイラストレーターはどんな風にiPad Proを使っているのでしょうか。まとめてみました。

ネームや下描きをiPad Proで描いて仕上げはPCで

ネームや下描きをiPad Proで描くというものです。絵柄によってはトーンレイヤーが多くなったり3D素材をたくさん貼ってページファイルが重くなるので、ペン入れ～仕上げはiPad Proでは厳しいという漫画家は多いですが、ネームや下描きは快適に描けるのでiPad Proのどこでも気軽に描ける便利さを活かして効率よく作業をする漫画家がジワジワと増えているんですよ。

「Procreate」でネームを描く

プロの間でネーム作業で人気のアプリが「Procreate」です。1つのキャンバス内に、1つのレイヤーを見開き2ページ分として、レイヤーに次々ネームを描いていくやり方が人気です。最近のアップデートで「レイヤーを共有」で1枚1枚描き出せるようになりさらに効率アップしました。

とくに人気の機能が、フリーハンドで適当に線を引いてそのまま数秒ホールドすると定規で引いたような真っ直ぐな直線になってくれる「QuickShape」。枠線を引くときにかなり重宝します。

ネーム用紙用のテンプレート画像を読み込めばさらに描きやすくなります。原稿用紙を模したテンプレートや、罫線の入ったテンプレートもあり。iPad ProとProcreateの組み合わせでネームがどこでも描けてすごく捗ると、喜びの声はとても大きいです。

Procreateの使い方！お絵かきの基本からブラシ設定まで

画面隅に資料やネームを表示させながら下描き

iPad Proの魅力的のひとつに画面を分割して表示させられる「Slide Over」という機能があります。2つのアプリを同時に表示させられるので、例えば画面の3分の2にクリスタを表示させて3分の1にProcreateを表示させて、Procreateに描いたネームを見ながら下描きをする事が出来ます。

他にもクリスタと同時にSafariやPinterest等で資料写真を表示させながら描いたり、YouTubeで動画を再生しながら作業する事も出来ます。画面隅で動画を再生するといちいち顔を上げずに視界の隅で見れるので長引く作業のお供に良さそうですね。

イラストや漫画をiPad Proで全て描く

中にはパソコンを使わず全てiPad Proで描く人も居ます。使用アプリはクリスタEXの漫画家さんが殆ど。デフォルメされた絵柄だったり、3D素材やトーンをあまり使わないシンプルな絵柄ならiPad Proのみでも快適に描けちゃいますよ。

旅行先や移動中でも作業ができる

仕上げまでをiPad Proでやっている人で多い声が、旅行や外出先でも作業が進められて助かるというものです。ネームや下描きだけでなく、ペン入れ、仕上げと締め切りが近付いて切羽詰まってきている時に急に出かけなければならない用事が…なんて時に少しでも作業を進められるのは安心です。

家だと気が散るものが多くて集中できないという人は、カフェやファミレスにiPad Proを持ち込んで仕事をする人もいます。スタバでコーヒーを飲みながらお仕事なんて、ちょっぴり憧れちゃいますね。

子育て中のプロの女性の大きな救世主

お子さんのいるプロの女性漫画家で、このiPad Proが救世主になっている人も居ます。締め切りに追われながら予定通りにいかない事だらけの子育てをするのは想像以上に辛いもの。在宅ワークだから周りの理解も得られ辛くて「ずっと家に居るのに甘えだ」「時間のやりくりでどうとでもなる」と家事の分担も許されず、苦しい思いをされているママさん漫画家は本当に多いんです。

そんな中、子供の側を片時も離れられない育児中でも、少しでも仕事が出来るiPad Proは大きな救世主。小さなお子さんを寝かしつけている横でiPad Proで作業が出来るだけでも、精神的にもだいぶ楽になります。締め切りを心配してピリピリイライラしながら寝かしつけるよりもよっぽど良いですよ。

ルンバ、ブラーバ、食洗機があるとだいぶ違うという話は働くママさんの間でも話題になりますが、それに次いでiPad Proは家庭を持つ女性漫画家の強い味方になってくれますね。