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Procreate新筆圧「スムーズ」でペン入れのしやすさを検証してみた

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バージョン4.3でさらにたくさんの機能が追加された「Procreate」。テキスト機能やアニメーションGIF作成機能などが追加されてますます魅力的になった「Procreate」ですが、今回はそんな中でも地味に気になる新しい筆圧設定「スムーズ」の検証をしてみたのでご紹介します。

新たに設定に追加された筆圧「スムーズ」とは?

公式では「新しい筆圧スムーズ機能は線画に揺るぎない自信をもたらします」と書かれています。

調べてみると、どうやら筆圧による線の強弱のつき方がなめらかになる機能のようです。本当に揺るぎない自信をもたらしてくれるのでしょうか。試しに同じイラストをペン入れして検証です。

筆圧「スムーズ」なしでペン入れするとゴリゴリに強弱つく

デフォルト設定では筆圧「スムーズ」はなしになっています。まずは筆圧「スムーズ」なしのままペン入れしてみました。

インキングカテゴリ内の「製図ペン」の筆圧「スムーズ」なしです。

筆圧「スムーズ」なしだと筆圧でゴリゴリと強弱がついてくれますね。力の入れ具合がダイレクトに線に伝わってくれる感じです。柔らかい鉛筆やGペンで描いているような感覚に近いです。

筆圧「スムーズ」100%だと力を入れても太さがダイレクトに変わらない

筆圧「スムーズ」を100%まで上げてペン入れしました。

先ほどと同様インキングカテゴリ内の「製図ペン」で筆圧「スムーズ」100%です。

ブラシサイズも先ほどと同じなのですが、太さが全然違いますね。先ほどとは正反対で、力を入れて描いても線が補正されて、線が太くなりすぎることなく描けました。

強弱がダイレクトにつかないので“紙にペンで描く感覚”とは少し離れてしまった感じはしましたが、力の入れ具合に失敗して線が思ったよりも太くなる事がないので、0.3の細いシャーペンや0.03ミリの細いミリペンで描いている感覚に近かったです。

Gペン派なら「スムーズ」なし。ミリペン派なら「スムーズ」あり。

その後、50%で描いてみたり30%で描いてみたりいろいろと試してみましたが、100%に近くなればなるほど補正が入って、筆圧強めで描いていても線が太くなりすぎる事が無くなりました。一方で100%に近いほど補正が強くなって手の力がダイレクトに伝わらなくなるので、このあたりの気持ち良さを求める人には「スムーズ」ありは非常に描き辛くなるでしょう。

Gペンや柔らかい鉛筆で、筆圧で線に強弱をつけながら思いっきり描くのが好きな人は「スムーズ」なしがおすすめ。

ミリペンや0.3の細いシャーペンであまり強弱をつけず繊細な絵を描くのが好きな人は「スムーズ」ありがおすすめです。

集中線やフラッシュなど線の入り抜きを綺麗に出したいときは「スムーズ」を30%から60%くらいにすると綺麗に出ました。

背景や小物を描き込むときなど線の強弱が邪魔になってしまうときは「スムーズ」100%にすると描きやすくなるでしょう。

他のブラシでも試してみた結果

ペン入れ以外にも活躍するのかな?と思い、他のブラシでも試してみました。

インキングカテゴリ内の「Gesinskiインク」というアナログのマーカーのような描き味のブラシは「スムーズあり」にするとかえって思わぬところで太くなってしまったり細くなりすぎてしまったりと描き辛くなりました。

カリグラフィカテゴリ内の「水彩ペン」も同様で、補正が入ることでかえって思い通りに濡れなくなってしまいました。

補正が入ると直感的に描く感覚と遠ざかってしまうので、サラサラッと字を書きたいときや、ガシガシと感覚で塗りたいときには筆圧「スムーズ」ありは向かなそうです。

まとめ

線の強弱を補正してくれる筆圧「スムーズ」。強弱がつきすぎて困っているなら、筆圧「スムーズ」を調整すると描きやすくなりそうです。好みや用途で使い分けてみてくださいね。

Procreateの使い方!お絵かきの基本からブラシ設定まで

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