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原稿が抜群に綺麗に!砂消し、練り消し、消しゴムケース活用術

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アナログの漫画原稿を綺麗に仕上げるのって、慣れるまではなかなか大変ですよね。原稿の綺麗さは新人賞の審査にも影響するので、出来る限り綺麗に仕上げたいところ。原稿を綺麗に仕上げるには、砂消し、練り消し、消しゴムケースが意外と重要なんですよ。

原稿の薄いインク汚れには砂消し

漫画を描いていると知らず知らずのうちに指や手の側面にインクがついてしまって、気付けば指紋の形をした薄いインク汚れがハンコのようにペタペタと原稿についていた…なんて事、経験ありませんか?そんな時に大いに役立つのが、砂消しです。

砂消しは紙の表面を削りながら消すので、消しゴムでは消えないものも綺麗に消えてくれるのが特徴ですよね。もちろん使いすぎると紙の表面がけば立ってしまいますが、薄いインク汚れなら表面がけば立つ事もなく、驚くほど綺麗に仕上がるんですよ。

ペンでしっかりと描いた線は砂消しで消しても残りやすいので、これを利用して絵の上にかかってしまっている薄い汚れも消す事ができます。軽い力でこすれば線の周りの軽い汚れだけ少しずつ落ちていってくれますよ。

注意してほしいのが、砂消しで消した上からだとインクが滲みやすくなるので上からつけペンで線が引けなくなるという事。砂消しで薄い汚れを消すのはそのページを描き終えた最後にするか、どうしても上から描きたい場合はミリペンを使って描くようにしましょう。

トーンの削りカスの掃除には練り消し

初心者さんの原稿でよく見られるのが、トーンと原稿の間にトーンの削りカスが入り込んで黒い粒状の汚れが出来てしまったり、貼り付けたトーンのフチに削りカスがついて黒くなってしまうもの。そんな時はトーンを削ったら練り消しで削りカスをこまめにとると原稿を綺麗に仕上げられますよ。

練り消しは市販のものを適当な大きさにちぎって使います。ビー玉ほどの大きさになるようちぎってまるめると使いやすいですよ。こねて柔らかくしたら、トーンを削るたびにペタペタと削りカスをとっていきます。こねこねと丸め直しながら練り消しの中に削りカスを中に練り込み繰り返し使いましょう。

トーンは効果として削りを入れる以外にも、少しはみ出したところを削って修正したり、小さすぎて貼りづらいところを大き目に貼って周りを削ることで対応したりと、削りを駆使する事で綺麗に貼れます。どんな細かな削りでも、目に見えない小さな削りカスが出ているので、削るたびにこまめにペタペタしましょう。

最初は白かった練り消しが、削りカスを練り込むほど黒っぽく変わってきて硬くなっていきます。濃いグレーになってきたら替え時ですが、だいたいは1作描き終わるのにちぎってまるめた練り消し1つで済みます。掃除も楽になるのでとてもおすすめですよ。

消した後に黒く伸びて消せなくなる現象の予防法

消しゴムを使っていると、たまに消した跡が黒く伸びて、その伸びた部分が消しても消しても消えないなんて事、ありませんか?あの現象、消しゴムの汚れや手の汗がつく事が原因でおこるんです。

解決策として、必ず消しゴムのケースはつけたまま使うようにしましょう。消しゴムのケースが無い状態で使っていると、どうしても手の汗が消しゴムについてしまい、あの黒く伸びる現象が起こりやすくなってしまいます。ケースを外して使うのが癖になっている人は気を付けてみましょう。

消しゴムが黒く汚れているときは消す前に別の紙で綺麗にしておくのも予防になります。夏場の暑い中描いていたり、手に汗をかきやすくてケースをつけていても手汗がついてしまう人は、消しゴムが綺麗な状態を保つよう心掛けましょう。

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