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描いた絵がどこか変?修正点を探す基本技からプロの裏技まで6選

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イラストを描いていて、何か変な気がする。けどどこが変かわからない。そんな時ありますよね。変なところをチェックするための方法を、定番からプロもやっている意外なものまで、6つご紹介します。

左右反転してチェック

定番中の定番の左右反転。反転してみるとデッサンのおかしなところや顔のゆがみが一発でわかるんですよね。正面顔を描くときにもよく使われるこの方法、代表的なやり方を3つご紹介します。

ソフトの左右反転機能を使う

デジタルで描いている場合、左右反転はとても簡単ですね。だいたいのソフトは「編集」メニューの「変形」で左右反転ができるようになっています。

ClipStudioPaintなら、わざわざ変形しなくてもナビゲーターパレットの左右反転ボタンを押すだけで左右反転してくれます。「変形」ではなく反転して表示されるだけなので、ナビゲーターパレットに表示されているイラストは反転しないままでいてくれるところがポイント。ナビゲーターで仕上がりを確認しながら、手元の反転されたイラストを修正していけるのでとても効率が良いですよ。

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トレース台で裏から透かす

アナログで描くときに昔からあるやり方です。紙を裏返してトレース台で透かして歪みをチェックし、裏返したまま修正線を描き込みます。表に返してまたトレース台で透かし、先ほど描き込んだ修正線をトレースすれば完了。

トレース台は漫画原稿をするならサイズはA3がおすすめです。原稿は商業誌用でもB4サイズですが、大きいスペースで作業した方が手が置きやすいですし、くるくる回しながらペン入れをするときにトレース台の端で原稿が折れ曲がってしまうアクシデントが起こり辛いです。

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鏡にうつしてみる

こちらはアナログ作業でトレース台が無い人におすすめのやり方です。描いたイラストを鏡にうつすと左右反転して見えるので、鏡でチェックしながら修正していきます。少し手間ですが家にある物で気軽にできます。

他にもスマホで撮影してアプリで左右反転したり、窓にペッタリとつけて太陽の光でトレース台のように使うなど、トレース台無しで左右反転してみる方法はいろいろあります。窓にはりつけるやり方は投稿時代のトレース台が買えない頃にやっていたと話す漫画家さんも複数いますよ。

縮小して見てチェック

縮小することで客観的に全体を見られ、おかしな点に気付きやすくなる方法です。左右反転と比べて正面顔の歪みなど細かな点には気付き辛いですが、全体のバランスを確認できるので仕上げにこの方法でチェックするのがおすすめです。

ナビゲーターを随時チェック

デジタルの場合だいたいのイラストソフトにはナビゲーターがついています。見当たらない場合は「ウィンドウ」メニューからナビゲーターを表示させましょう。縮小された画像がそこに表示されるようになるので、ナビゲーターでつねに全体のバランスを確認しつつ手元で拡大して作業する事ができます。

ナビゲーターのサイズもウィンドウのサイズを動かすことで調整できるので、液晶タブレットには作業画面、モニターにはナビゲーターを表示して作業すると効率◎。作業のために手元をたくさん拡大しても、ナビゲーターを見ればバランスの崩れてるところにすぐに気付く事ができますよ。

写真を撮ってカメラごしに見る

いちいち写真を撮るなんて、デジタルに比べて手間なように感じます。ですが、アナログで縮小して見るときの基本は紙を遠くに持って眺めるというもので、だいたいの人が無意識に当たり前のようにやっている事なんです。だいたいはそれでOKなのですが、それでもどこが変なのかわからないときに使える技がこの写真を撮るという技。

手元のスマホや携帯で写真を撮り確認するだけで手で遠くに持つよりももっと小さくできて、さらに液晶越しに見ることで客観的に見れるようになり修正点に気付きやすくなります。撮った写真を隣に置いて見れるので修正もしやすいですよ。

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最初から小さく描いて拡大

こちらは時間短縮にもなるプロでも使ってる人のいる裏技。最初から小さなサイズに描いてから拡大してスキャンしパソコンで仕上げ、もしくは拡大コピーしてトレースしながらペン入れ~仕上げをするというものです。

大きいサイズより小さいサイズに描く方が全体のバランスを見ながら描き進める事ができて、デッサンもとりやすくなります。修正いらずになるうえ、手のストロークも小さく早くなるので、週刊連載や隔週連載の漫画家さんで使っている人もいますよ。

まとめ

左右反転や縮小して見るのはバランスの変なところを探すための基本技ですが、やり方はさまざま。その時その時で一番あったやり方を見つけられると良いですね。

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