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プロの漫画家さんに聞いた!腱鞘炎対策

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絵を描くのに腱鞘炎はつきもの。とくに締め切り前はどんなに痛くても腕を休められず辛いですよね。そんな時に楽になる方法を、第一線で活躍し続けているプロの漫画家さんに教えてもらいました。

冷湿布と温湿布を間違えると悪化する

まず知っておいてほしいのが、冷湿布と温湿布の役割の違いです。それぞれの湿布は役割が違う事をご存じですか?冷やすか、温めるか。単なる好みで選んでしまうと逆に痛みが悪化してしまうんです。

まず冷湿布はその名の通り冷やす事が目的です。炎症して熱をおびた患部を冷やす事で、炎症を抑え痛みをやわらげてくれます。

次に温湿布は温める事が目的です。血行が悪くなったところを温める事で血行を良くし、痛みをやわらげます。

炎症をしているところに温湿布を貼るとかえって炎症してしまい悪化します。血行の悪いところに冷湿布を貼れば血行がますます悪くなりこちらも悪化します。症状別にしっかり使い分けましょう。

腱鞘炎の痛みはじめは冷湿布

痛みはじめは炎症しているので、冷湿布を貼ります。なるべく1日2回ほど貼りかえましょう。炎症が抑えられて痛みが楽になっていきます。腱鞘炎は悪化するととても厄介なので、痛みはじめたらすぐに冷やして炎症を抑えるようにしましょう。

腱鞘炎以外にも作家業の天敵であるぎっくり腰にも冷湿布は有効です。漫画家さんはぎっくり腰の人がとても多いです。一度なるとなりやすくなってしまうので気を付けてくださいね。

慢性的な腱鞘炎には温湿布

数か月にもわたるような慢性的な腱鞘炎には温湿布です。慢性的な痛みは血行が悪くなっている事が多いです。

ある漫画家さんは湿布を貼るとかえって悪化すると悩んでいたところ、温湿布に変えたら嘘のように楽になったと言っていました。冷湿布の方が種類が豊富なのでついつい冷湿布を貼ってしまいがちなので、気を付けたいですね。

温湿布は腱鞘炎だけでなくコリにも有効です。机に向かっていると肩や背中、腰がとても痛くなりますよね。二の腕なんかも触ると意外とこっていてとても痛いんですよ。ただ背中や腰に貼ると暖かさで眠くなってしまうので締め切り前は注意です。

それでも辛い痛みにはテーピング

湿布を貼っても楽にならないとき、テーピングをすると嘘のように楽になるとある漫画家さんが教えてくれました。テーピングと聞くと専門の知識が必要な気がしますが、今では解説の動画もありますし、初心者の人もつけやすいサポーター型のものもあるのでおすすめです。値段もお手頃なので締め切り前の辛いときは助けられますよ。

もちろん、そこまで酷くなると専門家に診てもらう必要があります。テーピングは治療ではなくあくまで締め切り前の修羅場を乗り越えるための手段と考え、締め切りが過ぎたら急いで病院に行って診てもらいましょう。

腱鞘炎は悪化しすぎると手術が必要になってきます。右手は絵描きにとって命と同じ。大切にしてあげたいですね。

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