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ゲーミングPCのメモリの選び方

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ゲームにおいて、メインメモリは主にCPUが扱うデータを一時保存するのが役割です。

グラフィックボードを搭載したゲーミングPCでは、グラフィックに関係するデータや一部物理演算などのデータはビデオメモリ(VRAM)の方に保存されるので、メインメモリはそれほどは必要ないと言われてきました。

しかし、最近では広大なマップで多数のAIが配置されたゲームなども増えており、メインメモリの消費量も増加してきています。

また、今人気のPUBGのように、開発途中のゲームを販売し、ユーザーの意見を取り入れたアップデートによって完成させるというアーリーアクセスという販売方式も多くなっています。アーリーアクセスはあくまで開発中のゲームを遊ぶことになるので、メモリ周りの最適化が不十分な場合が多く、潤沢な量のメモリが必要になります。

ゲーミングPCではなくお絵かき用パソコンのメモリについては以下の記事で解説しています。

イラスト制作用PCにおすすめのメモリ量は何GBか

規格

メモリには様々な規格があります。購入前によく確認しておきましょう。

チップ規格

現在販売されているメモリはDDR4とDDR3の2種類の規格がメインです。

最後の数字が大きいほど最新規格なので、DDR4が最新規格となります。DDR4は、DDR3よりも転送速度が早く、価格も安くなってきているためこちらを選びましょう。

DDR4とDDR3のどちらが使えるかは、マザーボードに搭載されているメモリスロットの対応状況によります。スロットには互換性がなく、DDR3対応の古いマザーボードはDDR4を挿すことは出来ないので、注意してください。

メモリモジュール

メモリのモジュール規格によって最大転送速度が異なります。

例えば、下記のようにPC4-17000とPC4-21333というモジュール規格の違いで、転送速度にも差が出ます。

チップ規格 モジュール規格 転送速度
DDR4-2133 PC4-17000 17.0GB/s
DDR4-2666 PC4-21333 21.3GB/s

チャネル

チャネルとは、複数枚のメモリを同期させ、転送するデータをそれぞれのメモリに分割することで速度を向上させる仕組みです。理論上は、デュアルチャネルなら2枚に分割するので、2倍に。クアッドチャネルなら4枚に分割するので4倍の速度になります。

ただし、あくまでメモリに限定した理論上の数字なので、実際には体感出来るほどの違いが出ない場合も多いです。クアッドチャネルなどは、対応する高性能CPUなども必要になるので、デュアルチャネルで十分だと思います。

容量

容量は速度よりも重要な要素です。容量が足りなくなると、低速なストレージにある仮想メモリにデータが格納されるため、目に見えて画面がカクついたり、フレームレートが異常に落ちるなどの不具合の原因になります。

2017年現在、主流と言われるPCのメモリ搭載量は8GB,16GB,32GBの3種類です。

64GBや128GBといった超大容量のメモリを搭載したBTOバソコンなどもありますが、ゲームや一般的用途には必要ありません。

8GBはwindows10などのOSが推奨する容量ですが、8GBギリギリまで使用するゲームがすでに出てきていますので、16GBか32GBを選択するのがオススメです。16GBでもゲーム用途なら数年内に足りなくなることはまずないと言えますが、フォトショップのような画像加工ソフトを使用する予定のある人は32GBを選択しておくと安心です。

まとめ

以上、2017年の現在でのメモリのオススメは下記の3つです。

  • 規格はDDR4(マザーボードの対応要確認)
  • デュアルチャネルであること(二枚組メモリ)
  • 容量は16GB以上(画像加工予定がある場合は32GB)

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