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iPad Pro 2021 絵描き目線まとめ!発売日はいつ?価格は?新機能は?

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ついに2021年4月21日、iPad Pro 2021の情報が発表されました。イラストや漫画でiPad Proを使っている人のために、発売日や価格だけでなく、iPad Pro 2021の新機能を旧モデルと比較しながら描く機能はどれだけ向上したのか?iPad Pro 2021は買いか、今は待つべきか?絵描き目線でまとめました。

iPad Pro 2021の発売日と予約開始日は?

待ちに待ったiPad Pro 2021の発売。発売日は5月後半、Apple直販サイトでの予約開始は4月30日が予定されている事が発表されました。

予約開始はもう目の前。果たしてiPad Pro 2021は絵描き目線では買いなのか?それとも買うのはひとまず待つべきか?絵描き目線で見ていきましょう。

旧iPad ProとiPad Pro 2021 新機能を絵描き目線で比較

旧iPad Proと比べて新しいiPad Pro 2021はどんなところが進化したのでしょうか。イラストや漫画の描きやすさがどれだけ変わりそうなのか?絵描き目線で新機能をまとめてみました。

独自プロセッサ「Apple M1」でクリスタがもっとサクサクに

iPad Pro 2021の1番の目玉がこの独自プロセッサ「Apple M1」。新しい「MacBook Air」や「13インチMacBook Pro」に搭載されて話題を呼んだこのチップが搭載された事で、もっと動きがサクサクになりました。

旧iPad Pro 2020と比べて、CPU性能が最大50%も高速になってお絵描き中の反応がもっと素早く。GPU性能も最大40%高速になって重くなりがちな3D素材の操作のサクサク度も大幅にアップする事が予想されます。

動きのモサかったAdobe系のアプリや、重くなりすぎて仕上げまでできなかった商業向け漫画原稿、クリスタで3D素材をバリバリ使ったイラストや漫画などが、サクサク動くようになるかもしれませんよ。

ストレージが最大2TB、メモリも16GBに

旧iPad Pro 2020の最大ストレージは1TBでしたが、 iPad Pro 2021の最大ストレージはなんともっとタップリの2TB。

メモリも旧iPad Pro 2020は6GBだったのが、iPad Pro 2021は16GBとこちらもアップしています。

たくさんデータを保存しても動きが重くならないのは絵描きにとっては嬉しいポイントですね。

ディスプレイパネル「Liquid Retina Display XDR」で色鮮やか

12.9インチのiPad Pro 2021には新開発の「Liquid Retina Display XDR」が搭載されています。

10,000個以上のミニLEDをバックライトに使用する事で、より細やかな彩度とコントラストの表現が可能に。カラーイラストを描くときのテンションも上がりそうですね。

ただ注意してほしいのが、カラーイラストで大切なのは「画面の色と印刷したときの色にどれだけ差が無いか?」であって、画面上がどれだけ鮮やかでもいざ印刷したときに思った色と違っていたら意味がありません。この辺りは発売後に検証が必要ですね。

「Liquid Retina Display XDR」が搭載されているのは12.9インチのみという点も注意です。「お絵描き以外にも、色鮮やかな画面でアニメ視聴やゲームがしたい!」という場合は12.9インチを選びましょう。

Thunderboltに対応してデータのやり取りがさらに高速に

旧iPad Pro 2020はUSB Type-Cでしたが、新しいiPad Pro 2021はThunderboltに対応しました。

イラストや漫画を描くのにどういうメリットがあるかというと、充電の速度が速くなることがひとつ。そして、データのやり取りがさらに高速になることがひとつです。

つまり、PCとiPad Pro 2021をThunderboltで繋いでiPadをサブディスプレイ化して絵を描いたり、iPadを液晶タブレット代わりに使う事がこれまでよりもサクサクにストレス無くできる可能性があるという事です。

もしもこれまでのようなモサさが改善されたとしたら、液晶タブレットの代わりにiPad Proを購入する……なんて選択技が、今後は増えそうですね。

指紋認証は?カメラは?iPad Pro 2021その他の機能

新しくなった機能はそれだけじゃない!イラストや漫画を描く事にはあまり関係ないけれど、気になるあの機能やあの機能も紹介します。

指紋認証は残念ながら未搭載

iPad Airに搭載されて注目されていた側面Touch IDですが、残念ながらiPad Pro 2021には未搭載です。

Face IDは、マスクを付けながらだと反応してくれなかったり、顔の角度や髪が顔にかかっていたりするとなかなか認証してくれず、不便さを感じている人も多いですよね。

私もiPad Pro 2021に指紋認証が搭載されずガッカリした1人です。次の機種に期待ですね。

超広角レンズと「センターフレーム」でビデオ通話が便利に

旧iPad Pro 2020に搭載されていた超広角レンズですが、iPad Pro 2021はこの超広角レンズがインカメラにも搭載されました。

さらに「センターフレーム」という人物がカメラの中心にくるように自動で追っかけてくれる機能も搭載。ビデオ通話やライブ配信、動画撮影などで活躍しそうですね。

5Gに対応してネットもサクサク

iPad Pro 2021からは5Gにも対応してネットももっとサクサクになります。

普通にネットを利用するだけなら何も不便さはありませんが、例えば“ネットゲームを画面共有してチャットアプリで会話しながらプレイ”……なんて、ネット回線をバリバリに使いたい人には嬉しいですね。

iPad Pro 2021の11インチと12.9インチそれぞれの価格は?

気になるiPad Pro 2021の価格はどれくらいでしょうか?絵描き目線での選び方と一緒にご紹介します。

iPad Pro 2021 11インチの価格

まずは11インチの価格です。「本格的に描くんじゃなくて、外出先にも持ち出して気軽に描きたい」という人におすすめのこちらのサイズ。

お絵描きで使うなら最低512GBは欲しいところです。

  • 512GB(11インチ)2021【Wi-Fi】130,800円【Cellular】148,800円
  • 1TB(11インチ)2021【Wi-Fi】178,800円【Cellular】196,800円
  • 2TB(11インチ)2021【Wi-Fi】226,800円【Cellular】244,800円

ちなみに容量の少ないモデルの価格はこちらです。

価格は2TBと比べて半分以下とお手頃ですが、本格的に描くにはスペック不足で動作がモサくなってしまう可能性があります。

  • 128GB(11インチ)2021【Wi-Fi】94,800円【Cellular】112,800円
  • 256TB(11インチ)2021【Wi-Fi】106,800円【Cellular】124,800円

ただ安いので、「iPadはSNSのアイコンのようなかんたんな物を描いたり気軽なラクガキをするくらいにしか使わないよ」という人にはとっても良い機種でおすすめです。

iPad Pro 2021 12.9インチの価格

ガッツリ描きたい人に強くおすすめする12.9インチ。普通にノートパソコンのように使いたい人には不便なサイズも、絵描きにとっては最高のサイズです。

こんなに描きやすいデジタル機器が外出先でも使えるなんて夢のようですよ。それでは価格を見てみましょう。

  • 512GB(12.9インチ)2021【Wi-Fi】165,800円【Cellular】183,800円
  • 1TB(12.9インチ)2021【Wi-Fi】213,800円【Cellular】231,800円
  • 2TB(12.9インチ)2021【Wi-Fi】261,800円【Cellular】279,800円

12.9インチを選ぶのはガッツリ描きたい人に多いと思いますので、スペックも512GB以上を強くおすすめします。

それ以下の容量だと、絵描きにとってはサイズの気軽さも動作のサクサク具合も中途半端な機種に。

  • 128GB(12.9インチ)2021【Wi-Fi】129,800円【Cellular】147,800円
  • 256TB(12.9インチ)2021【Wi-Fi】141,800円【Cellular】159,800円

価格はお手頃ですが、そもそも少ない容量でもモサくならない軽いイラストやラクガキだけ描くのであれば、持ち運びが圧倒的に便利な11インチの方が良いです。

12.9インチの容量の少ないモデルは、「それでも大画面が良い!」「基本は家で使うから大画面で気軽に描きたい!」という場合に選ぶと良いでしょう。

絵描きにとってiPad Pro 2021は買い?待つべき?

イラストや漫画をiPad Proで描きたい人にとって、iPad Pro 2021は買いでしょうか?それとも次の世代を待つべきでしょうか?

大きなイラストをたくさんのレイヤーを使って本格的に描く人や、サイズも大きくページ数も多くなる漫画原稿を描く人、3D素材をたくさん使う人には、「Apple M1」が搭載されて容量も多くなったiPad Proはかなり買いの機種です。

これまでは、ペン入れなどの動作が重くならない作業はiPad Proで、重くなりがちな仕上げ作業はPCで、という風に使い分けをしているプロも多かったですが、今後は絵柄によっては仕上げまでiPad Pro1本でする事も可能になるでしょう。

逆に、SNSのアイコンのようなかんたんなイラストや、気軽にラクガキやスケッチを楽しみたい人にはiPad Pro 2021は高いわりにメリットが少なくオーバースペックです。

安価で手に入って性能もかなり優秀な旧iPad Pro 2020や、Apple Pencil 2に対応していて旧iPad Proよりさらに安価なiPad Airが現段階では良いでしょう。

まとめ

5月後半の発売予定、Apple直販サイトでは4月30日に予約開始のiPad Pro 2021。

独自プロセッサ「Apple M1」が搭載され、ストレージも最大2TB、メモリ16GBと動作のサクサクさが大幅に向上しましたが、それ以外の変化は絵描きにとっては正直「あると便利そうだけど無くてもべつに困らないかな」程度のものでしたね。

本格的にイラストや漫画を描く人にとっては動作がさらに軽くなっただけでもかなり嬉しい進化ですが、かんたんなイラストやラクガキが目的の人には旧iPad Pro 2020と比べてイマイチ大きな変化のないものとなるでしょう。

買いか?待つべきか?上記の事を参考に、自分の絵柄や用途にあわせて選ぶと間違いないでしょう。

どんどん進化するiPad Pro。今後も楽しみですね。

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