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初心者が意識するべき飛躍的に画力アップする「ある能力」

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神絵師の方々は誰もが身に付けているという「ある能力」。たくさん練習しているのになかなか画力が上がらないのはなぜ?もしかしたら、この「ある能力」を意識すると変わるかもしれません。初心者さんは必見ですよ!

なかなか上達しない人と上達の早い人の小さいけど大きな違い

同じ練習方法を同じ量やっているのに、あの人はすごく上達してる!なぜ?そう思った事はありませんか?

とある神絵師さんが語っていたのですが、絵の上達が飛躍的に速い人と普通の人とでは小さいけど大きな違いがあるのだそうです。

その事に気付いて意識して練習すると、これまでよりも早く上達しちゃうかも?

その「ある能力」を、こっそり教えちゃいますよ。

「ある能力」それは頭の中で下描きしてトレースする能力

頭の中で下描きしてトレースする……。そう聞いて、頭の中に「?」が大量に浮かんだ人も多いでしょう。

でもこれ、絵の上手い人に言うとどの人も「あー!わかる!」って言うんです。

つまり、上手い人はみんな無意識にやっている事。それが「頭の中で下描きしてトレース」なんです。

では具体的にどうやっているのでしょうか?

なるべくハッキリと頭の中で線を引いてその上をなぞる

普通の人は紙の上にアタリを描いて、アタリを参考にしながら下描きの線を引いていきますよね。「なんか変だな?ここかな?それともここ?」と何度も何度も消しゴムをかける事もしばしば。

一方で絵の上手い人は、アタリを描いた後の下描きの線を引く前にこれから引く線を頭の中で「紙の上に具体的に」描いて「その上をトレースするようになぞる」んです。

「どんな線を引いてどんな絵に仕上げるか?」これでもかというくらい、具体的に頭の中に描いて、それを紙の上に落とす感じです。

ちなみに私は調子よく描ける時と描けない時の差が激しかったのですが、「そういえば調子よく描けている時はこれをやっていたな」と気付いたクチです。

これまで意識した事がなかった人や、そういえばたまにやっていたかもという人は、この事をハッキリと意識する事で画力が飛躍的にアップしますよ。

神絵師に近づくための能力を手に入れる練習4ステップ

さっそくこの能力を手に入れるための練習をしていきましょう。具体的な練習方法を4つのステップにまとめました。

まずは単純な記号から描いてみよう

いきなり複雑なものを描くのはハードルが高いので、まずは丸や四角、直線等の単純な記号から描いてみましょう。

描く前に紙をじっと見つめて、紙の上に落とし込むように線をイメージします。その上をペンや鉛筆でひたすらなぞっていきましょう。

「頭の中で下描きしてトレース」の感覚がだんだんと掴めてきますよ。

普段から細部まで観察して脳に焼き付けておこう

感覚が掴めてきたら、いよいよイラストで実践……と言いたい所ですが、その前に大事な事が。

なぞれるくらいに具体的に頭の中でイメージするには、普段からいろいろな物を細部まで観察して脳に焼き付けておく事が最重要です。

画力は記憶力だと言う人もいます。日常生活で対象の形を記憶するのはもちろんですが、今回の能力で大事なのは「なぞれるくらい具体的に線をイメージする」事です。

ぼんやりと思い出せるレベルでなく細部まで具体的に思い出せるくらいに形を暗記しましょう。

でも、実物を暗記してもそれをイラストにするには脳内で実物を線に変換できなきゃですよね。この変換もなかなか練習が必要なので初心者さんにはものすごくハードルの高い作業になってしまいます。

そこで次のステップです。

目標とする漫画やイラストの線をなぞろう

初心者さんは実物の観察をしつつ目標とするイラストの線を記憶する事に力を入れましょう。

筋肉や骨格は普段から実物を観察しつつ上手い人のイラストを真似しているうちにだんだん感覚でわかっていきます。

大好きな漫画やイラストを実際にトレースしてみるのも効果大です。なぞってはじめて気付くプロの技もたくさんあります。そのイラストがどんな線で構成されているのかをバッチリ暗記しましょう。

デッサンはだんだんと見に付いていくものなので、今はまだ完璧にできなくても大丈夫。

さぁ、記憶したらいよいよイラストを描いていきますよ。

紙の上にこれから描くイラストを具体的にイメージしてなぞる

まずはアタリでサイズや大雑把な形を決めたら、じっと紙を見つめて紙の上にこれから描くイラストの線をイメージしましょう。

その上をなぞるように鉛筆やペンで描いていきます。

いきなり全身が大変だったら、顔や手、足などのパーツだけたくさん描く事からはじめましょう。

この能力を鍛えながら描くことで、何もイメージせず行き当たりばったりで線を引いていた時と比べて思い通りの線が描きやすくなっていきますよ。

まとめ

絵の上達が早い人とそうでない人の、小さいけど大きな違い。「頭の中で下描きしてトレース」この能力を意識すると、上達の速度はグッと早くなりますよ。

紙の上に、頭の中でこれから描くイラストの線を具体的にイメージして落とし込み、なぞる。最初は難しく感じても、今回ご紹介した4ステップで少しずつ身に着けていくと大きく変わってくるでしょう。

イラストの練習のときに、是非意識してみてくださいね。

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