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「Wacom Cintiq 22」発売!旧CintiqやProとの違いは?

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あのWacomから、A3サイズの大画面なのにとってもリーズナブルな液晶タブレット「Wacom Cintiq 22」が2019年の7月25日に発売されました。「Wacom Cintiq 16」に続くお買い得シリーズ第2弾の「Wacom Cintiq 22」は買いなのか?旧「Cintiq 22HD」や「Wacom Cintiq Pro 24」と比較しながら検討してみました。

「Wacom Cintiq 22」ってどんなモデルなの?

そのクオリティの高さからプロの間でも信頼の厚いWacom。そんなWacomが学生や趣味で創作活動をしている人向けに作ったモデルがこの「Wacom Cintiq 22」です。

今年の1月に「Wacom Cintiq 16」が73,224円(税込)で発売され、そのあまりの安さに驚きと喜びの声が上がったのは記憶に新しいですが、今回発売の「Wacom Cintiq 22」 はWacomの大きい液晶タブレット=高額すぎて手が出せないプロの機種というイメージを覆す、超ビッグモデルなんです。

「Wacom Cintiq 22」と他モデルの価格を比較

液晶タブレットの中でも世界で1番ハイクオリティと評判のWacomですが、高額なのでなかなか手が出せないイメージでしたよね。「Wacom Cintiq 22」の発売によってどのように変わるのでしょうか?

「Wacom Cintiq Pro 24」257,040円

さすがプロ向けの機種。この「Wacom Cintiq Pro 24」は、指を使ったタッチ操作が可能な機種もあり\311,040(税込)とさらに高額です。趣味で使うには手を出し辛すぎる価格ですよね。ではプロ向きでない機種の価格は今まではどれくらいだったのでしょうか。

旧「Cintiq 22HD」203,040円

従来のものは、プロ向きでなくてもやはり相当高額でした。「Wacom Cintiq Pro 24」よりいくらか安いとはいえ手を出すのにかなり躊躇する価格ですよね。では新しく発売された「Wacom Cintiq 22」は…?

新「Wacom Cintiq 22」118,800円

なんと半額近いお値段!WacomのA3近いサイズでこのお値段はかなり驚きです。

今までWacomが高額だったために「安いからPCと繋げて液タブにしてしまおう」と考える人も多かった「iPad Pro」の12.9インチは、1番容量の少ない64GBモデルでも111,800円。1TBだと194,800円もする事を考えると、その倍近いサイズの「Wacom Cintiq 22」がいかに安いかがわかりますね。

Wacom Cintiq 22の詳細はこちら

「Wacom Cintiq 22」と他モデルの描き味の違いは?

あまりに安いと描き味に大きな差があるのではと不安になってしまいますよね。肝心の書き味に違いはあるのでしょうか?

「Wacom Cintiq Pro 24」はどれを取っても最高レベル

さすがプロ向けの「Wacom Cintiq Pro 24」は筆圧レベル8192で傾き検出レベルも±60。視差も無く、応答速度も14msと早いので、アナログにかなり近い感覚で気持ち良く描けます。

旧「Cintiq 22HD」は筆圧レベルと視差が劣るが応答◎

これまでの「Cintiq 22HD」は筆圧レベル2048の傾き検出レベル±60と、やはり「Wacom Cintiq Pro 24」に比べると劣ってしまいます。応答速度は14msと変わらないですが、液晶に使われているガラスにやや厚みがあるので視差も気になります。

新「Wacom Cintiq 22」 は視差と応答が劣るが筆圧レベル◎

新しい「Wacom Cintiq 22」はなんと筆圧レベル8192の傾き検出レベル±60。プロ向けのペン「Wacom Pro Pen 2」が使えちゃうんです。視差があり応答速度も22msと劣りますが、神経質でないと気にならないレベルなので、コスパ最強です。

「Wacom Cintiq 22」と他モデルの解像度や表現色は?

カラーイラストを制作するのに重要な解像度や表現色にはどれくらい違いがあるのでしょうか。比べてみましょう。

「Wacom Cintiq Pro 24」

プロ向けにつくられた「Wacom Cintiq Pro 24」は解像度や表現色も最高水準。最大表示解像度3840×2160ドットの4Kモニターなので線が驚くほどなめらかな上に、表現色は10億7374万色とProの名に相応しい最強スペックです。

旧「Cintiq 22HD」

一方で従来の「Cintiq 22HD」はというと、最大表示解像度は1920×1080ドット。Proと比べてややドットの角つきを感じます。最大表現色も1677万色。Proの格の違いを思い知らされますね。

新「Wacom Cintiq 22」

新しい「Wacom Cintiq 22」はどうでしょうか。最大表示解像度は1920×1080ドットと従来の「Cintiq 22HD」と変わりません。最大表示色も1677万色とこれも同じ。価格が半額近くなのに従来の「Cintiq 22HD」と同じだなんて凄いですよね。画面サイズは2機種と比べてやや小さいですが、それでも十分大きいです。

まとめ

旧「Cintiq 22HD」と比べても違いは応答速度や若干サイズが小さいくらい。むしろ「Wacom Pro Pen 2」が使える分、新「Wacom Cintiq 22」の方が使い心地が良さそうです。

本格的にカラーイラストを描くのであればやはり解像度も発色も最高レベルの「Wacom Cintiq Pro 24」がおすすめですが、趣味でイラストを描きたい場合や白黒原稿がメインの漫画を描く場合は、視差や反応の速さをさほど気にしないのであれば「Wacom Cintiq 22」はかなりおすすめです。

Wacomの最高水準の描き味や安定感をこの価格で味わえるなんて素晴らしいですね。新しく購入を検討している人はもちろん、古い液タブを使っていて買い替えを考えている人には、新しい「Wacom Cintiq 22」は嬉しい選択技のひとつになるでしょう。

Wacom Cintiq 22の詳細はこちら

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