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思い通りにペン入れするには見る場所が大事

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ペン入れの時、勢いよく線を引きたいのに下描きの線とズレて何度も修正したり、ズレるのが恐くてゆっくり線を引いて線がブレてしまったり…なんて経験はありませんか?じつは思い通りに線を引くには、ペン入れ中に見る場所がとっても重要だったんです。

ペン入れの時にペン先を見てはいけない

失敗しないようについつい気を張りがちなペン入れ。アナログなら尚更緊張しますよね。

そんな時ついついペン先を凝視しながらペンを入れてしまいがちですが、実はこれ、ペン入れで下描きの線とズレてしまう大きな原因になっているんです。

ペン先を見ながらペンを入れると、絵全体が視界に入ってこないため、線の全体像を把握しないままペンを動かす事になります。行き当たりばったりで線を引いては下描き通りに線を引くのは難しいですよね。

「目で描く」ように描きたい線の先を見る

ペン先ではなく、描きたい線の先を見るようにすると線の全体像を把握した状態でペンを動かせます。線の先をじっと見た状態でも視界の隅にペン先は見えていますよね。一見難しそうですが、やってみるとこれがとっても描きやすいんですよ。

さらに下描きの線とピッタリあった線を引きたいときは「目で描く」ようにペンの動きよりも少しだけ早く目を動かす事を意識してみてください。視界に線の全体を入れてからペンを動かすので、ペン先を凝視していた時よりも思い通りの線が描けるだけでなく、目でしっかりと下描きの線を追う事でズレも少なくなります。

トーンのカットも「目で切る」と素早く綺麗に

じつはペン入れよりも神経を使うアナログトーンのカット作業。失敗すればトーンを丸々貼り替えなければならず失敗は許されませんし、ペン入れは下描きの線にぴったりそっていなくても大丈夫ですがトーンはぴったりとあわせる必要があります。締め切り前はスピードも大切になってくるし難しいんですよね。

そんなトーンのカットも「目で切る」と素早く綺麗に仕上げる事ができます。

「目で切る」ようにペンのラインを目で追いながら、それについていくようにカッターを動かします。トーンははみ出しよりも貼り損ねの方が目立つので、対象よりやや大きめに切る気持ちでカットするとより綺麗に仕上がりますよ。

まとめ

緊張すれば緊張するほどペン先を見つめてしまいがちですが、力が入って思うように線が引けないときは、ペン先を凝視していないか?線の先を見る事ができているか?思い出してみてくださいね。そしてピッタリとズレずに線を引きたいときは「目で描く」ことを是非意識してみてください。

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