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アナログ背景を楽々に!パースや平行線を楽にする道具3選

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アナログで背景を描くとき。デジタルだとツールで一発でできることもいちいち定規で測りながら描かなくてはならないから不便だと思っていませんか?アナログにだって作業をグッと楽にしてくれる便利な道具がたくさんあるんです。今回はそんな便利な道具の中から、あまり知られていない、でもあるのと無いのでは大違いの道具を3つご紹介します。

消失点なしでもパースがとれてグリッド作成もできる!『Too パース定規2』

パースにある程度慣れてくると感じるのが、消失点の位置が遠くて紙のずっとずっと外にある時の描き辛さ。消失点が遠くにある自然な画面が描きたいのに、紙を継ぎ足して描こうにも限界がありますよね。そんなときに役立つのがこの『Too パース定規2』です。

使い方は慣れるととっても簡単。おおまかにラフを描いたら、ラフの線をもとに2枚のパースプレートを使ってパースラインを探り、目安となる曲線を引き、あとはその曲線とパースプレートの曲線が重なるようにして少しずつズラしながら線を引いていくだけです。

描き方が独特なので最初は難しく感じますが、消失点がどの位置にあっても描けるだけでなく、メモリを目安に線をひけばパースのかかったグリッド線も楽々描けるので慣れるとこんなに便利なものはありません。もちろん2点透視も3点透視も両方描けますよ。

Too パース定規2

等間隔の平行線や円が描ける!『ドラパス おもしろスケール』

1点透視の背景やスピード線を描くときなど定規で等間隔の平行線を引く機械はとても多いですが、定規を少しずつズラしながら描く作業はなかなか骨が折れます。この『ドラパス おもしろスケール』なら素早く簡単に平行線を引くことができますよ。

使い方はローラー部分を上から手で押さえるけるように少しずつスライドさせながら線を引くだけ。ローラーにミリ単位でメモリがついているので等間隔の線も簡単に引けます。

横線だけでなく、定規のメモリ部分にある穴にペンを挿して動かせば縦線を描く事も可能。隅の穴にもう一本ペンを挿して円状にぐるりと動かせば円も簡単に描けます。

ズレないように転がすためには少し力がいるため、より安定して平行線を引きたいならローラーにほどよい重さのある『ドラパス 多機能スケール』もおすすめですよ。

ドラパス おもしろスケール

付属のグリッドデータが便利!『パース!2 マンガでわかるもっとディープな遠近法』

パースの教本で有名なデヴィッドチェルシー著の『パース! マンガでわかる遠近法』ですが、続編にあたる本『パース!2 マンガでわかるもっとディープな遠近法』に、作画に大役立ちの便利なグリッドデータ入りDVDがついている事を知っている人は少ないのではないでしょうか。

収録されているデータ数はなんと900以上!2点透視、3点透視だけでなく、描くのが難解な魚眼パースやプリントして直接描き込めるブルーラインのものなどとにかく種類が豊富。プリントしてトレスしたりブルーラインに直接描いて使えますし、もちろんデジタルにも使えます。

本の内容は続編ともあって魚眼パースをはじめ螺旋階段のパース、影のパース、鏡などに反射したもののパースなど突っ込んだ内容が多く、基礎知識が無いとなかなか難しいですが、知識として頭に入れておくと背景を描くときに迷わなくなるものばかり。グリッドデータだけでなく勉強もできる素晴らしい1冊ですよ。

パース!2 マンガでわかるもっとディープな遠近法

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