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陰影の付け方ワンポイントアドバイスと簡単なパースラインの作り方

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背景を描く際は、パースだったりなんだったり色々気をつけて描かなくてはいけません。そこで背景を描く際にここを意識すればいいというのをまとめてみました。今回はイラストでは絶対に重要な「影と陰」ついてです。

カゲには2種類あることはご存じでしょうか?物体自体に出来る「陰」と物体に遮られて地面などに出来る「影」ですね。どちらもカゲという名称ですが、役割は全く違います。ここを押さえることでイラストの背景がぐっとそれっぽく見えるようになるのでぜひ覚えてみましょう。

「陰」の役割

陰は光の当たっているところとあまり当たっていないところで暗さが変わってきます。1つの形体で色の段階があるので「陰」のことをグラデーションと呼びます。陰は立体感の表現・遠近感の表現・質感の表現などにつかわれます。

特に質感の表現は陰にとってかなり重要なのでかたいものや軟らかいものがどのような陰がつくのか、身近にあるものをしっかり観察しておきましょう。

「影」の役割

影は物体の位置や光の強さ、光の角度などを細かに表すことができます。光源の位置をしっかり考えることで影の付き方は自ずとわかってくるはずです。影で特に気をつけるのが影の角度と長さ、後は濃さです。高い確度に光源があれば影は短く、低ければ長くなります。

また、光源の強さで影の濃さも変わってくることに注意しましょう。晴れの日には影はくっきりと出て、曇りの日には影はぼんやりとしかでませんよね。影を濃く描けば強い光が当たっているように見せることもできるのです。

これは影と陰の基本中の基本ですが、これを押さえておくだけでイラストの背景だけでなく、キャラクターの陰影の付け方も上手になるのでぜひ覚えておきましょう。

パースラインについて

背景を描く際に引いておくと便利なのがパースラインです。背景を綺麗に描くためだけでなく、上手に見せるためにも絶対に覚えなくてはいけません。今回はそんなパースラインの簡単な引き方を説明させていただきます。

水平方向(横)のパースラインはHLを基準に上下に等間隔になるように点を打ち、奥の位置では手前よりもやや狭い間隔で点を打ちましょう。手前の点と奥の点とを結んでいけばパースラインの完成です。

また、ちょっとパースがきつめのものは奥の間隔を正面よりもかなりせまく取るようにしましょう。正面の奥行きが強調されるアングルになります。

高さ(縦)のパースラインはのぞきこむアングルの時は上下に水平線を引き、中心軸を基準に左右に等間隔に点を打ちます。下の方が少し遠い距離になるので上の間隔よりもやや狭い間隔で取ります。逆に見上げるアングルの際は上の方が遠い距離になるので下の間隔よりもかなり狭い間隔で取ります。

簡単なようですが、背景を描く際はかなり重要になってきます。一度パースラインを引いて背景を描いてみればその重要性が分かるはずです。

パースの取り方、描き方

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