mouse DAIV-DGZ510S1-SH2 評価・レビュー

投稿日：2017.05.07　更新日：2017.05.11

「お絵描きしたい、3DCG制作したい、ゲームもしたい！でも高いパソコンは嫌！コスパが良いのが欲しい！」という我儘とも思える願望。よくわかります。誰だって万能なのにコスパがいいパソコンが欲しいですよね。

実はmouseのDAIVシリーズにはそんな要望に応えてくれる完璧なデスクトップがあります。それが「DAIV-DGZ510S1-SH2」です。普通のパソコンからしたらかなりハイスペックなのに15万円程度の価格です。本当におすすめなので是非この評価・レビューをご覧ください。

DAIV-DGZ510S1-SH2のスペック

OS	CPU
Windows 10 Home 64bit	Core i7-7700（4コア/定格3.60GHz/最大4.20GHz）
メモリ	グラフィックボード
16GB（PC4-19200）	NVIDIA GeForce GTX1060 3GB
ストレージ	チップセット
240GB SSD + 2TB HDD	インテル Z270 チップセット
光学ドライブ	電源ユニット
なし	500W 80PLUS SILVER

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なんでもかんでも実現可能なスペックです。基本パーツから見ていくと、Core i7とメモリ16GBの組み合わせって最強です。ゲームでもクリエイター向けでも動画でも配信でもなんでもできます。

次にグラフィックボードです。一番人気のGTX1060が搭載されています。GTX1060で動かないゲームはありません。どんなに重いゲームでも絶対に60fpsは出せます。それにGTX10シリーズはQuadroに負けない性能を持っているので、ゲーム用途だけでなく3DCGや動画編集、お絵描きにも最適です。

最後にストレージです。やはり今はSSD + HDDが常識です。容量は鉄板の240GB + 2TBです。HDDの容量は1～3TBで好きなものを選べばいいと思います。でもSSDは絶対に容量を減らしてはいけません。240GBが最低ラインです。予算が余っているなら480GBに増やすのがおすすめです。

DAIV-DGZ510S1-SH2の外観

DAIV-DGZ510S1-SH2のケース

左から順に正面、上部、背面です。かなり背の高いデスクトップです。ミドルタワーというよりもフルタワーくらいの印象を受けます。DAIVシリーズのデスクトップはこのケースしかありません。

正面の上に取っ手があります。そして背面の下にタイヤが付いています。取っ手を片手で持ち上げることで、すいすい移動ができる仕組みです。自宅だとデスクトップを移動させる頻度は低いでしょうけど、事務所では重宝しているらしくとても評判が良いそうです。

タイヤのアップです。タイヤが付いているモデルと付いていないモデルがあります。どちらにしてもカスタマイズ画面で追加できるので確認してみましょう。

左側です。正面と左側から空気を取り込むエアフロー設計です。

右側には「DAIV」のロゴが入っています。

DAIV-DGZ510S1-SH2のインターフェイス、接続端子

正面には電源スイッチ、USB3.0端子が2つ、ヘッドホン出力、マイク入力があります。電源スイッチは押すのではなく、ひねるタイプです。カチッと音がするまで回すと電源が入ります。

背面にはマザーボードとGeForce GTX1060の映像出力端子があります。マザーボードはPS2端子、USB2.0端子が2つ、USB3.0端子が4つ、LANポート、マイク入力、ライン入力、ライン出力、リアスピーカー、センター・サブウーファー、サイドスピーカーがあります。

GeForce GTX1060はDVI-D、HDMI、DisplayPortが3つです。高解像度にしたいならDisplayPortに接続するのがおすすめです。

DAIV-DGZ510S1-SH2の内部

左側を開いた様子です。ケーブルが綺麗にまとめられています。パーツに干渉しないように工夫されています。

CPUクーラーは人気のCoolerMaster製です。メモリスロットはあと2つ空いていて、最大64GBまで増設可能です。

公式ページに電源ユニットのメーカーは記載されていないので調べたところ、「FSP500-50ERN」でした。FSPはmouseのデスクトップに採用されていることが多い電源ユニットメーカーです。

拡張性はなかなか高く、PCI Express ×1が3つ、PCI Express ×16（x4として動作）が1つ空いています。

DAIV-DGZ510S1-SH2の性能を評価

DAIV-DGZ510S1-SH2のPhotoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

Photoshopの快適性をテスト

DAIV-DGZ510S1-SH2をお絵かき用パソコンとして見た場合、Photoshopがどれくらい快適に動くかが重要です。他のイラストソフトを使うにしてもPhotoshopが動けば大丈夫です。

そこでいくつかのキャンバスサイズ、レイヤー数のファイルを用意して快適性を比較してみました。速度はそれぞれ3回計測した平均値です。

Photoshopの起動速度

検証内容	秒数
起動速度	3.84秒

PhotoshopをSSDにインストールし、起動速度を計測しました。3.84秒はかなり早いほうです。SSDが搭載されていることに加えて、基本スペックが高い証拠です。CPUの性能が低かったり、メモリ容量が少なかったりすると起動するのに15秒以上かかります。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	1.33秒
保存速度	1.30秒
焦点領域の反映速度	1.75秒

気軽にお絵描きする際のキャンバスサイズです。すべてが一瞬でサクサク進むので本当に快適です。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	2.59秒
保存速度	3.91秒
焦点領域の反映速度	3.26秒

このくらいのサイズのイラストもWEBでよく見ます。まだまだ余裕です。5秒かからないのが「快適」の条件だと思っています。例えばCrtl + Sで保存する度に20秒とかかかっていたらうんざりしますよね。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	6.84秒
保存速度	13.22秒
焦点領域の反映速度	4.33秒

同人誌やポスターのような印刷を前提としたサイズです。さすがにここまで巨大なファイルになると重くなりますが、それでも高速なほうです。特にGTX1060のおかげでフィルター系の動作が爆速になっています。

8192px × 8192px、レイヤー数239、解像度350dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	22.66秒
保存速度	67.14秒
焦点領域の反映速度	4.02秒

確かSAIで開けるキャンバスサイズの限界がこれくらいだったと思います。こんなに重いファイルを扱うにはもっとハイスペックなパソコンが必要です。特にメモリ容量が重要です。私の経験では重いファイルを扱うならメモリ32GB以上が必須です。

ストレージの速度

DAIV-DGZ510S1-SH2には240GB SSDと2TB HDDが搭載されています。CrystalDiskMarkでそれぞれの速度を計測しました。左側がSSD、右側がHDDです。

SSDのシーケンシャルリード（連続読み込み速度）は558.3MB/s、シーケンシャルライト（連続書き込み速度）は479.5MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは197.0MB/s、シーケンシャルライトは187.6MB/sです。

とても優秀なSSDです。連続アクセスは問題ないですし、ランダムアクセスがどちらも300MB/s以上になっているのが素晴らしいです。

LuxMark（OpenCL）

LuxMarkのスコアは12217でした。GTX1060らしいスコアが出ました。CPUだけだと2000程度です。

CINEBENCH R15（OpenGL）

CINEBENCHはOpenGLが126.99fps、CPUが874cbです。クリエイター用途では何かと重要なOpenGL。性能の低いグラフィックボードやCore 3 CPUより2倍以上のスコアになっています。大抵のことはサクサクこなせます。

3DMARK FireStrike

3DMARK FireStrikeは10514でした。GeForce GTXシリーズの本命はやはりゲーム用途です。CPU内蔵グラフィックスだと2000未満です。つまり5倍以上の性能を持っています。最新ゲームも遊べるのでPCゲーマーにもおすすめです。

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