クリエイター向けPCレビュー

ドスパラ raytrek X4-T【CLIP STUDIO PAINT/Wacomペンタブレット動作検証済み】イラスト向けモデル評価・レビュー

投稿日：2021.11.27　更新日：2021.11.30

ドスパラのraytrekシリーズからまったく新しいクリエイター向けノートPCが発売されました。デザイン、重さ、価格のすべてが素晴らしく、ノートPCの買い替えにも初めてのノートPCにもぴったりな存在です。

しかもCLIP STUDIO PAINTやWACOM製品との互換性がしっかりしているので、まさにお絵かき用ノートPCとして最適です。そんなraytrek X4-T【CLIP STUDIO PAINT/Wacomペンタブレット動作検証済み】イラスト向けモデルを入手したのでレビューしていきます。

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルのスペック

OS	CPU
Windows 11 Home 64bit	Core i7-1165G7（4コア/8スレッド/定格2.80GHz/最大4.70GHz）
メモリ	グラフィックボード
16GB LPDDR4（PC4-25600）	インテル Iris Xeグラフィックス（CPU内蔵）
ストレージ	チップセット
512GB NVMe SSD	不明
光学ドライブ	液晶
なし	14インチフルHD 非光沢ワイド（1920×1080ドット表示）sRGBカバー率約99%

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルの価格を見る

グラフィックボードは搭載されていないものの、Core i7 + メモリ16GBとノートPCとしてはなかなか高性能なパーツ構成です。動画再生やOffice編集のような日常的な作業はもちろん、お絵描きや写真編集も楽々こなせるスペックです。

お絵描き用ノートPCとして嬉しいのが互換性です。通常のノートPCとは違って、以下のようなメリットがあります。

CLIP STUDIO PAINT / CLIP STUDIO TABMAT E の動作検証済み
Wacom 4 製品の動作確認済み
CLIP STUDIO PAINT DEBUT 同梱

Wacom 4 製品とは「WACOM One DTC133」「WACOM Cintiq 16 DTK1660K0D」「WACOM PTH-660/K0」「WACOM CTL-4100WL/K0」のことで、人気の液タブと板タブがきちんと動作することが確認されています。

また、ノートPCとしてはやはり重量が気になるところですが、わずか約1.5kgしかありません。片手で掴んでひょいひょい持ち運べるくらいの軽さです。BTOでここまでのデザイン性と軽量さを実現したクリエイター向けノートPCは初めてなのではないでしょうか。

今回レビューしているのは「raytrek X4-T Black イラスト向けモデル Windows 11 搭載」で、モデル名からわかるようにWindows11を搭載しています。少し使ってみた感じだと、Windows10と似たような感覚で使えます。むしろWindows11のほうが洗練されているように感じました。

そしてこのノートPCには黒色だけでなく「raytrek X4-T Rose Gold Windows 11 搭載」もあります。Rose Goldのほうが柔らかでオシャレな感じがしますね。好きな方を選びましょう。

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルの筐体

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルの外観

14インチのモバイルノートPCです。サイズは323.5（幅） × 219.5（奥行き） × 18.9（高さ) mmと、とてもコンパクトです。でも14インチ液晶なら快適にお絵描きできます。

sRGBカバー率約99% (sRGB比約100%) / AdobeRGBカバー率約74% (AdobeRGB比約74%)という性能の良い液晶です。ただのノートPCではなくクリエイター向けノートPCだとよくわかります。

パチパチと軽快に打てる使いやすいキーボードでした。個人的にかなり好みです。タッチパッドには指紋認証センサーが埋め込まれています。

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルのインターフェイス、接続端子

左側にはHDMI出力、USB3.2 Gen2、Thunderbolt 4が2つ、Webカメラ＋マイク On/Offスイッチがあります。大きな外部液晶モニターに接続しやすかったり、WEBカメラとマイクのスイッチがあったりと、自宅での仕事をしやすい工夫が組み込まれていますね。

右側にはMicroSDカードリーダー、マイク入力・ヘッドフォン出力共用端子、USB2.0、USB3.2 Gen1、ケンジントンロックがあります。

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルの性能を評価

raytrek X4-T Black イラスト向けモデルのエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

エンコード速度をテスト

フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。

auo [info]: x264guiEx 2.52 / Windows 10 x64 (22000) / 11th Gen Intel Core i7-1165G7 @ 2.80GHz [TB: 4.68GHz] (4C/8T)
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o

略

encoded 17020 frames, 47.41 fps, 6653.32 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 13.11% / x264: 80.53%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 5分59.0秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 6分 3.7秒

6分3.7秒で完了しました。動画編集用ノートPCに比べると2倍弱も時間がかかりましたが、約11万円のノートPCとしてなら大健闘でしょう。