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ドスパラ raytrek G5 評価・レビュー!10万円で買えるクリエイター向けノートPC

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クリエイター向けノートPCは何円くらいするイメージを持っていますか?15万円?それとも20万円でしょうか?クリエイターはパソコンで重い動画や画像を扱うので、普通のノートPCよりも遥かに高いスペックが求められますから、それくらいの価格が一般的です。

しかしドスパラのraytrek G5は違います。なんと10万円で買えるのです。それなのにメモリは16GB、グラフィックボードまで搭載されています。今回は圧倒的なコスパの良さを誇るraytrek G5をレビューしていきます。

raytrek G5のスペック

OS CPU
Windows 10 Home 64bit Core i5-10300H(4コア/定格2.50GHz/最大4.50GHz)
メモリ グラフィックボード
16GB(PC4-21300) GeForce GTX1650Ti 4GB
ストレージ チップセット
512GB NVMe SSD モバイル インテル チップセット
光学ドライブ 液晶
なし 15.6 インチ フルHD 非光沢ワイド液晶ディスプレイ

raytrek G5の価格を見る

レビューしている時点ではCore i5、メモリ16GB、GTX1650Ti搭載で税抜89,980円です。つまり税込みでも10万円です。こんなにハイスペックなのに安いクリエイター向けノートPCは初めて見ました。さすがコスパ抜群だと評判のドスパラです。

しっかりしたスペックなのでこのまま買っても、クリエイターの作業をサクサクこなせます。しかしひとつだけ注意したいのはストレージ容量です。

高速なNVMe SSDを搭載しているとはいえ、512GBでは容量が不安です。せめて1TB HDDは追加したいです。もしもお金をもう少しかけて高速さを維持したいなら1TB SSDの追加をおすすめします。HDDとSSDとでは快適性が数倍も違いますよ。

raytrek G5の筐体

raytrek G5の外観

15.6インチのノートPCです。サイズは359.8(幅) × 244.3(奥行き) × 25.8(高さ) mmで、重さは約2.1kgです。最近はBTOノートPCの軽量化が進んでいます。数年前まではこのスペックで2.5kgが普通でした。



ゲーミングノートPCのGALLERIAシリーズと似たデザインです。でもraytrekの大きなロゴが入っています。



キーボードはテンキーもあるのでかなり便利です。Photoshop等でテンキーをショートカットキーとして多用するのであったほうがいいです。

あと電源ボタンの隣にファンコントローラーが搭載されています。普段は触る必要がありませんけども、エンコードのように長時間フルパワーを発揮するようなシーンでは、ファンコントローラーを切り替えるとCPUやグラフィックボードの温度上昇を抑えられます。

raytrek G5のインターフェイス、接続端子

左側には盗難防止用スロット、有線LANポート、USB2.0、マイク入力、ヘッドホン出力があります。

右側にはSDカードリーダー、USB3.2 gen1が2個あります。

そして後ろ側にはmini-DisplayPortが2個、HDMI、USB3.2 Type-C、電源端子があります。mini-DisplayPortやHDMIの映像出力端子を活用すればマルチディスプレイを実現できます。

raytrek G5の性能を評価

raytrek G5のエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

エンコード速度をテスト

フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。

auo [info]: x264guiEx 2.52 / Windows 10 x64 (18363) / Intel Core i5-10300H @ 2.50GHz [TB: 4.40GHz] (4C/8T)
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o

encoded 17020 frames, 51.08 fps, 6652.99 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 15.26% / x264: 81.79%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 5分33.3秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 5分38.9秒

さすがクリエイター向けノートPCは偉大ですね。ホームノートPCの2倍の速さでエンコードが完了しました。動画編集をするならスレッド数の多いCPUに加えて、メモリ16GBや32GBがおすすめです。

Photoshopの快適性をテスト

Photoshopでお絵描きや写真編集することを想定して、性能を検証しました。

Photoshopの起動速度

検証内容 秒数
起動速度 6.34秒

3回計測した平均値です。

写真を50枚読み込み

検証内容 秒数
読み込み速度 26.31秒

6000 x 4000pxの写真を50枚開いて、読み込みが完了するまでの速度を計測しました。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 1.17秒
保存速度 1.14秒
焦点領域の反映速度 1.70秒

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 2.32秒
保存速度 3.06秒
焦点領域の反映速度 2.95秒

3秒程度ならまだまだ高速です。ただCore i7-9750Hに比べると若干遅いですね。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 6.22秒
保存速度 7.00秒
焦点領域の反映速度 4.40秒

グラフィックボード非搭載のノートPCに比べて、焦点領域の反映速度が2倍近く高速です。意外とグラフィックボードを活用している場面って多いんですよね。クリスタで3Dを使う場合でもグラフィックボードは必須です。

ストレージの速度

raytrek G5には512GB NVMe SSDが搭載されています。CrystalDiskMarkというソフトでSSDとHDDの速度を計測しました。

SSDのシーケンシャルリードは2478.5MB/s、シーケンシャルライトは1822.8MB/sです。HDDだと200MB/sですから、SSDにするだけですべての動作を高速化できますよ。

LuxMark(OpenCL)

LuxMarkは12048でした。GTX1060と同じくらいのスコアです。

FurMark(OpenGL)

FurMarkは3319でした。インテルHDグラフィックス620だとスコア650しかいきません。グラフィックボードの重要性がよくわかりますね。

3DMARK FireStrike(DirectX11)

3DMARK FireStrikeは8798でした。ゲーミングノートPCと比べると3D性能はあまり高くありません。重いゲームをプレイするのは困難です。しかし10万円のクリエイター向けノートPCとしてなら十分すぎます。特に2Dを中心としてノートPCを使う人にはぴったりです。

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