クリエイター向けPCレビュー
ドスパラ raytrek R5-TA5 32GB 評価・レビュー
投稿日: 更新日:
ノートPCでもデスクトップPCと同じくらい快適にクリエイターの作業を進めたいと思うなら、今回レビューするクリエイター向けノートPCをおすすめします。
ドスパラの「raytrek R5-TA5 32GB」はとても高性能で、検証したところあらゆる作業をサクサクこなせることがわかりました。
raytrek R5-TA5 32GBのスペック
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Core i7-11800H(8コア/16スレッド/最大4.60GHz) |
メモリ | グラフィックボード |
32GB(PC4-25600) | GeForce RTX3050 4GB GDDR6 |
ストレージ | チップセット |
1TB NVMe SSD | インテル HM570 チップセット |
光学ドライブ | 液晶 |
なし | 15.6インチ 非光沢ワイド(1920×1080ドット表示) |
これ、本当に良いスペックですよ。最新のCore i7にメモリ32GB、さらにRTX3050グラフィックボードまで搭載されているので、非常に万能な存在です。公式ページに書いてある「あなたのやりたい事に応えるニュースタンダード」というキャッチフレーズも納得です。
しかもこれだけハイスペックなのに約17万円で買えてしまいます。私は値段を見る前に「20万円以上だろうな」と思っていたので、安さに驚きました。最近はデスクトップPCに比べてノートPCのコスパの良さが目立ちます。
ところで今回レビューしているのは「raytrek R5-TA5 32GB」というモデル名です。実は通常版に当たる「raytrek R5-TA5」が存在します。「raytrek R5-TA5 32GB」のほうがメモリ容量とストレージ容量が2倍なのですが、価格は2万円高くなっています。私は32GB版をおすすめします。
raytrek R5-TA5 32GBの筐体
raytrek R5-TA5 32GBの外観
15.6インチのノートPCです。サイズは360(幅) × 244(奥行き) × 20(高さ) mmと、ナローベゼルのおかげで比較的コンパクトになっています。
sRGBカバー率99%(sRGB比約100%)、AdobeRGBカバー率約76% (AdobeRGB比約77%)という性能の良い液晶です。まさにクリエイターPCとして適切な液晶を採用してくれています。
特に癖のない日本語キーボードです。タッチパッドは左上の部分を2回押すと、有効・無効を簡単に切り替えられます。
raytrek R5-TA5 32GBのインターフェイス、接続端子
左側には盗難防止用スロット、有線LANポート、USB2.0、マイク入力、ヘッドホン出力があります。
右側にはSDカードリーダー、USB3.2 Gen1が2個あります。
そして後ろ側にはUSB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、有線LANポート、電源端子があります。
raytrek R5-TA5 32GBの性能を評価
raytrek R5-TA5 32GBのエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。
エンコード速度をテスト
フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o
略
encoded 17020 frames, 77.27 fps, 6763.13 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 18.22% / x264: 78.18%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 3分40.4秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 3分45.2秒
3分45.2秒で完了しました。Core i5-10300Hだと5分38秒もかかっていたので、CPUの大切さがよくわかります。
Photoshopの快適性をテスト
Photoshopでお絵描きや写真編集することを想定して、性能を検証しました。
Photoshopの起動速度
検証内容 | 秒数 |
---|---|
起動速度 | 6.36秒 |
3回計測した平均値です。今回の検証で最も驚いたのがPhotoshopの動作です。まさかハイスペックデスクトップと同等の速さになるとは思いもしませんでした。数ヶ月前にレビューしたノートPCだと起動に11秒以上かかっていましたからね。
写真を50枚読み込み
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 20.37秒 |
6000 x 4000pxの写真を50枚開いて、読み込みが完了するまでの速度を計測しました。
1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 0.95秒 |
保存速度 | 1.06秒 |
焦点領域の反映速度 | 2.25秒 |
3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 1.92秒 |
保存速度 | 2.69秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.21秒 |
5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
検証内容 | 秒数 |
---|---|
読み込み速度 | 4.07秒 |
保存速度 | 6.18秒 |
焦点領域の反映速度 | 3.71秒 |
明らかに速いです。過去にレビューしてきたクリエイター向けノートPCとしては、間違いなくトップクラスです。しかもデスクトップPCにもまったく負けていません。メモリ32GBが効いているのかもしれません。
これだけサクサク動いてくれるノートPCが約17万円とは・・・。ドスパラは本当にコスパの良いノートPCを生み出してくれました。
ストレージの速度
raytrek R5-TA5 32GBには1TB NVMe SSDが搭載されています。CrystalDiskMarkというソフトでSSDの速度を計測しました。
SSDのシーケンシャルリードは3130.7MB/s、シーケンシャルライトは1747.2MB/sです。
LuxMark(OpenCL)
LuxMarkは23651でした。RTX2060と同等のスコアです。RTX3050は予想していたよりも高性能です。
FurMark(OpenGL)
FurMarkは4098でした。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
3DMARK FireStrikeは11371でした。ついに50番台のグラフィックボードで10000を越えてくれました。GTX1050やGTX1650に比べて圧倒的に良いグラボです。そこまで重くない3Dゲームなら十分快適に遊べる性能を備えていますよ。
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