クリエイター向けPCレビュー
ドスパラ raytrek R5-TA6 32GB 評価・レビュー
投稿日： 更新日：
このレビュー記事を書いている現在、ドスパラ公式サイトでクリエイター向けのおすすめノートランキング1位に輝いているのが「raytrek R5-TA6 32GB」です。
写真＆動画編集向けモデルと銘打たれているクリエイター向けノートPCはどんな性能なのか検証してみました。
raytrek R5-TA6 32GBのスペック
| OS | CPU |
|---|---|
| Windows 10 Home 64bit | Core i7-11800H（8コア/16スレッド/最大4.60GHz） |
| メモリ | グラフィックボード |
| 32GB（PC4-25600） | GeForce RTX3060 6GB GDDR6 |
| ストレージ | チップセット |
| 1TB NVMe SSD | インテル HM570 チップセット |
| 光学ドライブ | 液晶 |
| なし | 15.6インチ 非光沢ワイド（1920×1080ドット表示） |
クリエイター向けノートPCとしては理想的なパーツ構成です。CPUはCore i7、メモリ32GB、1TB NVMe SSDと容量もたっぷりです。メモリ16GB + 512GB NVMe SSDのモデルもあるのですが、確かに動画編集をするのであればメモリ32GBあったほうがいいですし、ストレージ容量は多いに越したことはありません。
しかも価格差はたったの1万円です。メモリとストレージ容量が1万円で倍増することを考えると、私はこちらの32GB版をおすすめします。
ちなみに以前レビューした「raytrek R5-TA5 32GB」とはグラフィックボードが違います。ゲームや3Dモデリングをするのであれば、グラフィック性能の高いこちらを選ぶべきです。
raytrek R5-TA6 32GBの筐体
raytrek R5-TA6 32GBの外観
15.6インチのノートPCです。サイズは360（幅） × 244（奥行き） × 23（高さ) mmと、ナローベゼルのおかげで比較的コンパクトになっています。
sRGBカバー率99%(sRGB比約100%)、AdobeRGBカバー率約76% (AdobeRGB比約77%)という性能の良い液晶です。まさにクリエイターPCとして適切な液晶を採用してくれています。
特に癖のない日本語キーボードです。タッチパッドは左上の部分を2回押すと、有効・無効を簡単に切り替えられます。
raytrek R5-TA6 32GBのインターフェイス、接続端子
左側には盗難防止用スロット、有線LANポート、USB3.2 Gen2、マイク入力、ヘッドホン出力があります。
右側にはSDカードリーダー、USB3.2 Gen1が2個あります。
そして後ろ側にはThunderbolt 4、HDMI、有線LANポート、電源端子があります。
raytrek R5-TA6 32GBの性能を評価
raytrek R5-TA6 32GBのエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。
エンコード速度をテスト
フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o
略
encoded 17020 frames, 85.30 fps, 6763.13 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 19.44% / x264: 77.20%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 3分19.6秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 3分24.4秒
3分24.4秒で完了しました。さすが動画編集用ノートPCですね。デスクトップPCに引けを取らない速度です。
Photoshopの快適性をテスト
Photoshopでお絵描きや写真編集することを想定して、性能を検証しました。
Photoshopの起動速度
| 検証内容 | 秒数 |
|---|---|
| 起動速度 | 5.07秒 |
3回計測した平均値です。今回の検証で最も驚いたのがPhotoshopの動作です。約5秒で起動が完了するのは本当に速いです。もしかしたらPhotoshop側で良いアップデートが入ったのかもしれません。
写真を50枚読み込み
| 検証内容 | 秒数 |
|---|---|
| 読み込み速度 | 18.18秒 |
6000 x 4000pxの写真を50枚開いて、読み込みが完了するまでの速度を計測しました。
1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
| 検証内容 | 秒数 |
|---|---|
| 読み込み速度 | 0.92秒 |
| 保存速度 | 0.92秒 |
| 焦点領域の反映速度 | 2.08秒 |
3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
| 検証内容 | 秒数 |
|---|---|
| 読み込み速度 | 1.78秒 |
| 保存速度 | 2.62秒 |
| 焦点領域の反映速度 | 3.77秒 |
5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合
| 検証内容 | 秒数 |
|---|---|
| 読み込み速度 | 3.91秒 |
| 保存速度 | 5.91秒 |
| 焦点領域の反映速度 | 3.88秒 |
めちゃめちゃ高速です。キャンバスサイズの大きなファイルでもほとんど遅くならないところが素晴らしいです。無駄な時間を削減できるということは作業効率に直結します。やはりクリエイターならこういうパソコンを使うべきでしょう。
ストレージの速度
raytrek R5-TA6 32GBには1TB NVMe SSDが搭載されています。CrystalDiskMarkというソフトでSSDの速度を計測しました。
SSDのシーケンシャルリードは3158.0MB/s、シーケンシャルライトは2066.3MB/sです。SSDの中でも高速な部類です。
LuxMark（OpenCL）
LuxMarkは40436でした。GTX1060より3倍以上も高いスコアが出ました。最新パーツを使うことの大切さがよくわかります。
FurMark（OpenGL）
FurMarkは6966でした。ノート版RTX3050より1.7倍も高いスコアです。同じ世代でも上位モデルのほうが圧倒的に高性能です。
3DMARK FireStrike（DirectX11）
3DMARK FireStrikeは17917でした。最新ゲームもサクサク動く性能です。もちろん3Dモデリングだって大丈夫です。こんなハイスペックなノートPCが20万円以下で買えるなんて本当に凄いです。
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