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パソコン工房 SENSE-17HP042-C-CES-CSP [CLIP STUDIO PAINT] 評価・レビュー

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パソコン工房はiiyamaのパソコンをいくつも販売しています。例えばゲーミングPCの「レベルインフィニティ」シリーズはどれもiiyamaモデルです。そして同じようにクリエイターPCの「SENSE」シリーズもiiyamaモデルです。

そのSENSEシリーズにCLIP PAINT STUDIO推奨のノートパソコンがあります。CLIP STUDIO PAINT動作確認済みであるため、まさにお絵かき用ノートパソコンとして最適です。どんな性能なのか調べてみました。

SENSE-17HP042-C-CES-CSPのスペック

OS CPU
Windows 10 Home 64bit Celeron N3450(4コア/定格1.1GHz/最大2.2GHz)
メモリ グラフィックス
8GB(PC3-12800) インテルHDグラフィックス500
ストレージ チップセット
240GB SSD インテルCPU統合
光学ドライブ 液晶
DVDスーパーマルチドライブ 17.3型 HDノングレア(1600×900)

SENSE-17HP042-C-CES-CSPの価格を見る

激安ノートパソコンらしいパーツ構成です。実際、税抜価格6万円台なのですから値段相当でしょう。CPUがCeleron、ストレージが240GB SSDしか入っていないのは明確な弱点です。CPUはどうしようもありませんが、せめてストレージは500GB HDDくらい追加しておくべきです。いくらなんでも240GBだけでは足りません。

メモリが8GBなのはいいですね。8GBさえあれば大抵のソフトウェアは動きます。特にクリエイター向けソフトウェアはメモリ容量を必要とするものが多いため、8GB以上あったほうがいいです。CLIP STUDIO PAINTは比較的軽いですが、さすがに4GBでは足りないと感じます。

液晶は大画面の17インチです。小さい画面でお絵描きをするなんて苦痛でしかありません。だからお絵かき用ノートパソコンを買うなら17インチがおすすめです。ただ、17インチなのに解像度が1600×900なのは不満です。

SENSE-17HP042-C-CES-CSPの外観

SENSE-17HP042-C-CES-CSPのケース

持ち上げた時、「17インチなのに随分と軽い!」と感じました。重さはバッテリーを含めて約2.6kgです。17インチノートPCで3kg未満なのは軽量な部類です。



SENSEのロゴが入っています。



私は拡縮のショートカットでテンキーを使うので、ノートパソコンを買うなら絶対にテンキー付きのモデルにします。また長時間お絵描きをするなら目が疲れにくいことってとても大切です。だからピカピカ反射するグレア液晶ではなく、反射が少ないノングレア液晶のほうが好きです。

SENSE-17HP042-C-CES-CSPのインターフェイス、接続端子

キーボードの右奥に電源ボタンがあります。



左側にはACアダプターの端子、LANポート、D-Sub出力、HDMI出力、USB3.0端子が2つあります。

右側にはマイク入力、ヘッドホン出力、USB2.0端子が2つ、DVDスーパーマルチドライブがあります。

SENSE-17HP042-C-CES-CSPの性能を評価

SENSE-17HP042-C-CES-CSPの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

Photoshopの快適性をテスト

SENSE-17HP042-C-CES-CSPは「CLIP STUDIO PAINT推奨ノートパソコン」です。でもいつものようにPhotoshopの動作確認をしました。Photoshopが快適なら間違いなくCLIP STUDIO PAINTもサクサクです。

Photoshopの起動速度

検証内容 秒数
起動速度 11.62秒

PhotoshopをSSDにインストールし、起動速度を計測しました。これまでレビューしたクリエイター向けPCより2倍くらいの時間がかかっています。SSD + メモリ8GBというのはまったく問題がないので、確実にCPUの影響が出ています。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 4.14秒
保存速度 4.59秒
焦点領域の反映速度 8.59秒

趣味でお絵描きするならこれくらいのキャンバスサイズでしょう。読み込みと保存は5秒以内に収まっています。これなら十分サクサクです。焦点領域はグラフィック性能に依存しています。フィルター等を多用しないなら無視して大丈夫です。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 11.08秒
保存速度 13.09秒
焦点領域の反映速度 15.09秒

気合を入れてイラストを描く時くらいのサイズです。キャンパスサイスが大きくなると一気に重くなりました。本気でお絵描きをするというよりも、気軽に落書きするくらいの用途に向いていることがわかりました。Twitterやニコニコ静画等を見るとキャンパスサイズが小さいままお絵描きしている人もたくさんいますからね。

ストレージの速度

SENSE-17HP042-C-CES-CSPには240GB SSDが搭載されています。SSDのシーケンシャルリード(連続読み込み速度)は547.5MB/s、シーケンシャルライト(連続書き込み速度)は517.2MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは115.1MB/s、シーケンシャルライトは89.53MB/sです。

連続アクセスはとても高速です。完璧に近いです。でもランダムアクセスは妙に低速です。調べてたところによるとSamsung 850 EVOは大体こんな感じらしいです。

LuxMark(OpenCL)

LuxMarkのスコアは662でした。Core i7-7700だと約2500、GeForce GTX1060だと約16000なので相当低いです。Celeronですから仕方がありません。

CINEBENCH R15(OpenGL)

CINEBENCHはOpenGLが14.72fps、CPUが157cbです。3DCG等には向いていない性能です。軽くお絵描きするくらいの2D性能はしっかり持っています。

3DMARK FireStrike

3DMARK FireStrikeは373でした。3Dゲームをプレイするのはほぼ不可能です。ミドルスペックグラフィクボードのGTX1060 6GBでも約11000ですからね。

まとめると、重い使い方は一切する予定がなくて、お絵描きするためだけに激安ノートパソコンが欲しい人にはおすすめのモデルです。

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