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Galaxyがクリスタ対応!「Galaxy Tab S7」を漫画家が絵描き目線で比較

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2020年の8月21日からGalaxy Storeで「CLIP STUDIO PAINT for Galaxy」の提供が開始された事で、お絵描き端末にiPadシリーズやタブレットPCに加えて「Galaxy Tab S7」を候補に入れる人も増えました。果たして「Galaxy Tab S7」は買いなのか?プロの漫画家が絵描き目線で他の機種と比較してみましたよ。

今回「Galaxy Tab S7」と比較する機種はコレ

いろいろなタブレット端末がありますが、今回は特に人気のこちらと比較してみます。

iPad Pro(第4世代)

iPadシリーズの中でも本格的にお絵描きするならこれ!

プロの漫画家やイラストレーターでも使っている人多数、描き味抜群の名機です。

raytrektab DG-D10IWP

タブレットPCの中でもコスパ最強機種がコチラ。

絵描き向けに作られているので安価なのに高スペックで描き味◎。OSがWindows 10 Pro 64ビットなのでPCでないと使えないソフトやアクセサリが使えるのも強みです。

「Galaxy Tab S7」でクリスタはサクサク動く?スペック比較

まずはそれぞれのスペックを比較してみましょう。クリスタはサクサク動くのでしょうか?

Galaxy Tab S7 iPad Pro(第4世代) raytrektab DG-D10IWP
メモリ 6GB~8GB 6GB 8GB
ストレージ 128GB~256GB 128GB~1TB 128GB SSD

raytrektab DG-D10IWP2」はメモリ8GBに容量が128GB、しかもSSDなので立ち上がりも早い上にかなりサクサクに動く事がわかります。

「iPad Pro 12.9インチ(第4世代)」はメモリは6GBですが容量が最大で1TBも用意されているので重いデータをたくさん保存してもサクサクです。

「Galaxy Tab S7」はメモリも容量も良くも悪くもその中間といった印象ですね。

「Galaxy Tab S7」のペンは描きやすい?描き心地比較

「Galaxy Tab S7」は遅延も無くなり描き心地がiPad Proに追いついた!と概ね好評です。

気になる点としてよく挙げられているのは、筆圧感知が微妙で急に太くなったり細くなったりするからクリスタ側で設定が必要という事と、たまにバグでペン先とポインタがズレるという事。

それぞれの描き味を様々なレビューを元にまとめてみました。

  • 「Galaxy Tab S7」……遅延なし◎、筆圧感知△、視差?、たまにペン先がズレるバグあり
  • 「iPad Pro(第4世代)」……遅延なし◎、筆圧感知◎、視差◎、プロの間でも評判の描き味
  • 「raytrektab DG-D10IWP」……遅延なし◎、筆圧感知◎、視差△、たまにペンが反応しなくなるバグあり

「Galaxy Tab S7」は視差に関する口コミがまだありませんが、「視差があって気になる」という声も無いのでそこまで気になるレベルではないでしょう。ペンが壊れた時に交換用のペンが入手し辛いですが、「Wacom One」のペンも使えるのでそちらを購入する人もいるようです。

「iPad Pro(第4世代)」の描き味は大好評です。筆圧感知の癖がWacomとは若干異なるのでWacomの液タブを使い慣れている人は違和感を感じる人も多いですが、慣れるととても快適でまるで紙に描いているようです。

raytrektab DG-D10IWP」はワコム製のデジタイザを搭載しているだけあってペンの遅延が無く描き味はお墨付きです。付属のペンは水菱鉛筆とのコラボで、そのペン先の細さは他の追随を許さないレベル。デジタルのペン先が太過ぎて描き辛く感じていた人にもってこいですね。

「Galaxy Tab S7」はお買い得?価格を比較

「Galaxy Tab S7」は「iPad Pro」よりも安価で手を出しやすいと評判ですが、実際どれくらいお買い得なのでしょうか。同スペックの機種で比較してみましょう。

Galaxy Tab S7 iPad Pro(第4世代) raytrektab DG-D10IWP
サイズ 11インチ 11インチ 10.1インチ
メモリ 6GB 6GB 8GB
ストレージ 128GB 128GB 128GB SSD
価格 税込84,800円 税込93,280円+Apple Pencil税込15,950円 税込54,780円

「Galaxy Tab S7」は海外から個人輸入する形になるため若干割高になります。こうして比べると「iPad Pro(第4世代)」とあまり価格の差が無いように感じますが、「iPad Pro(第4世代)」はApple Pencilも別で購入する必要がある事を考えると24,430円程「Galaxy Tab S7」の方が安いです。

ただ安さは「raytrektab DG-D10IWP」が断トツですね。コスパが良いとされている「Galaxy Tab S7」のそのまた半額近い価格で買えちゃいます。コスパ重視なら「raytrektab DG-D10IWP」ですね。

まとめ

こうして比較すると、コスパなら「raytrektab DG-D10IWP」が断トツ。描き味は「iPad Pro(第4世代)」がタブレット端末の中ではまだまだ幅を利かせている印象です。

Galaxy Tab S7」はお絵描き端末として見た場合、良く言えばバランスの良い機種、悪く言えば中途半端な機種といった印象ですね。

今回は描き味に重点を置いて比較しましたが、お絵描き専用端末として使用するのではなく他の使い方もするのであれば選択も変わってきます。Androidタブレットを使いたいという人は「Galaxy Tab S7」はとても良い機種でしょう。

自分にピッタリの機種を選べると良いですね。

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