燈乃しえの備忘録- 絵師ノート公式ブログ -

ホーム / 燈乃しえの備忘録 / アマチュア絵師として依頼を受ける時の相場は?料金の設定方法

アマチュア絵師として依頼を受ける時の相場は?料金の設定方法

投稿日: 更新日:

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

プロとして活躍するのではなく、アマチュア絵師としてココナラやメルカリ、SKIMAなどで一般の方からイラストの依頼を受ける時。価格設定はいくらくらいがベストでしょうか?

アマチュア絵師として依頼を受ける時の料金の設定方法や依頼を受ける時の注意点をまとめました。

安売りのしすぎはタブー!相場価格で依頼を受けよう

安ければ安いほど依頼の来る確率は上がります。が、あまりにも安くしすぎてはいけません。

描くのが苦しくなるのもそうですが、あまりにも安くしすぎると価格破壊が起こり、他の絵師さんもそれに近い価格まで料金を下げないと依頼が来なくなってしまいます。

そうなると負のスパイラルで、どんどん相場も下がり、全ての絵師さんが苦しい思いをする事に……。

価格の相場を守る事は、自分を守るだけでなく、業界全体の今後を守る事にも繋がりますよ。

という事で、絵師として依頼を受ける時の価格の相場を見ていきましょう。

イラストの基本料金の相場は?

イラストの依頼を受けるときは、まずベースとなる料金を設定し、そこへ難易度に合わせてオプション料金を追加していく形になります。

モノクロイラストの場合

モノクロイラストはカラーに比べて手間が少ない分、価格も控えめです。

アマチュアとして依頼を受けるなら、だいたい1枚イラストで3000円~8000円が相場となります。

これが漫画になると1ページ5000円~8000円くらいが相場です。新人漫画家の最初の原稿料もだいたいこのくらいです。とはいえ、5000円はかなりブラックなところですが……。

これよりも安い依頼はあまり受けない方が良いですよ。

カラーイラストの場合

カラーイラストは手間が増えるのでモノクロよりも価格が上がります。

サイズや絵柄にもよりますが、5000円〜20000円くらいが相場です。この上にオプションで加算されていきます。

カラー漫画だとガッツリしたのだと8000円~20000円くらい。8000円より安い依頼はブラックなので注意。サラッとしたエッセイ4コマ1本とかならもう少し安くてもOKです。

追加料金をもらった方が良いケースは?

一般の依頼者さん達は描き手がどこに大変さを感じ、何に時間がかかるかはわからないものです。追加料金をキッチリ設定しておいた方がお互いのためになりますよ。

決められた回数以上のリテイク

リテイクは揉め事の種になる事が多いのできっちりと上限を決めてそれ以上は追加料金にしておくのがベターです。

2回まで無料、それ以降は追加料金という形がベター。追加料金は、どれくらい大変なリテイクか?によって交渉すると良いですよ。

キャラクターの人数

描くキャラクターの人数が増えれば増えるほど描くときにかかる時間も倍になっていきます。

線画を描く範囲も塗る範囲も倍になるので描き手からしたら当然なのですが、絵を描かない人からしたらなかなか気付けないもの。

キャラクターの人数を1人増やすごとに追加料金が発生する事をしっかりと明記しましょう。基本料金の半分~2/3ほどを追加でいただくくらいが良いでしょう。

背景や小物、複雑な装飾品の有無

背景や小物を描く大変さも絵を描かない人にはなかなか伝わり辛いものです。

背景や小物、複雑な装飾品がある場合は追加料金が発生する事をしっかりと明記し、依頼が来たときに難易度に合わせて料金を交渉しましょう。

バストアップか全身か

描く構図がバストアップか全身かによっても描くときの労力は大きく変わります。ですが、これも描かない人からしたら大変さが伝わり辛い部分です。

バストアップかどうかだけでなく、ポーズだったり、アオリだとかフカンだとかの難しい構図だった場合も同じです。

構図によっても追加料金が発生する可能性がある事を明記し、打ち合わせの時点で、これは大変だぞ!と思ったら遠慮なく交渉しましょう。

デフォルメ絵かガッツリ絵か

SNSのアイコンのようなデフォルメ絵なのか、ガッツリと描き込んだ1枚絵なのかでも料金を変えた方が良いです。

こちらはオプションではなく、はじめから別メニューとして、それぞれ違う基本料金を設定しておくと良いでしょう。

トラブルを防ぐためには?

アマチュア絵師として、一般の方々から依頼を受けるとき。トラブル無く円滑にすすめたいですよね。トラブルを防ぐにはどういった事に気を付ければ良いでしょうか?

ラフでしっかり打ち合わせして無理なリテイクを無くす

大きなリテイクを受けると、時間も労力もかかり、追加料金も発生したりとお互いかなりの痛手になります。

下描きに入る前に、ラフでしっかりと打ち合わせをしましょう。

ラフを本当にざっくりとしたものにして、ラフの段階での直しはリテイクのうちに入れないようにしてあげても良いでしょう。

恐いのはガッツリ描き込んだ後や完成した後のリテイクですから、これを未然に防げれば良いわけです。

その場合は、ラフでリテイク重ねつつ綿密に打ち合わせをしOKが出たら下描き。下描きの状態でリテイクの有無を確認しOKなら仕上げ、という感じが良いでしょう。

色を乗せてからのリテイクはめちゃめちゃ大変になるので、下描き確認後に念押しで「仕上げ後のリテイクは追加料金をいただきます」と伝えておくとさらに◎。「リテイク2回まで無料って書いてあったのに!」なんて誤解を防げます。

描くのが大変なものはハッキリと伝える

描き手同士なら、何にどれくらい時間がかかるのかわかるのですが、絵を描かない人からしたらそこはさっぱり想像がつかないものです。

「1枚に1キャラ×5枚だと大変だろうから、1枚の中に5人にしてあげるよ!」「背景込みのイラストは大変だろうから人物はアップじゃなくてこのへんに小さく立ってる感じで描くだけで良いよ!」なんて提案を善意でしてくる人も少なくありません。

大変なものは大変だとハッキリと伝える方がお互いのためです。それを描くのに具体的にどれくらいの時間がかかるのかを説明すると納得もしてもらいやすくなりますよ。

まとめ

プロとしてガッツリ活躍するのではなく、副業や趣味の延長でアマチュア絵師として活躍したい場合。相手は一般の方なので、相手にとっては知らない事の方が多いわけです。

価格の相場と料金の設定方法を知って、お互いにとって気持ちよく取引できると良いですね。

相場を参考に、基本料金は自分の画力にあった金額を設定して。大変な作業にはしっかりと追加料金の交渉をしていきましょう。

安売りしすぎない事は他の絵師さん達の活躍を守る事にも繋がります。お互い納得のいく価格に設定できると良いですね。

おすすめの記事

タグ

絵師ノートとは

こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。