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ドスパラ raytrek LC-M 評価・レビュー

クリエイター向けPCはゲーミングPC以上にピンきりです。10万円以内のものから100万円を越えるものまであります。ミドルスペックだけどクリエイター向けのグラフィックボードを搭載した安いデスクトップが欲しい人にぴったりなのがraytrek LC-Mです。

10万円ちょっとの価格なのにCPUはCore i7で、Quadroグラフィックボードを搭載しています。でも安いだけでは心配です。性能がしっかりしていてお絵描きの用途に最適なのか調べてみました。

raytrek LC-Mのスペック

OS CPU
Windows 10 64bit Core i7-6700(4コア/3.40GHz)
メモリ グラフィックボード
8GB(PC4-17000) Quadro K620 2GB
ストレージ チップセット
525GB SSD + 1TB HDD インテル H110 チップセット
光学ドライブ 電源
DVDスーパーマルチドライブ 500W(80PLUS BRONZE)

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ドスパラのraytrekシリーズはクリエイター向けPCにカテゴライズされています。今Googleで「raytrek」と入力してみたら一番上に「LC-M」と表示されたので、おそらく最も人気のあるパソコンなのでしょう。

実際、ドスパラのクリエイター向けPCの中では3DCG、イラスト・マンガ制作、CAD、RAW現像など幅広い用途に対応しているようなので、使い勝手の良いパソコンであることは間違いありません。

確かにCore i7-6700、メモリ8GB、グラフィックボード搭載というパーツ構成は現在人気があります。キャンペーンの対象になりやすく、レビューしたときにはメモリは16GB、525GB SSDが搭載されていて、ミドルスペックからハイスペックの中間くらいまでアップグレードされていました。かなりお買い得です。

raytrek LC-Mの外観と内部

raytrek LC-Mのケース

正面、上部、背面の写真です。ミニタワーデスクトップなのでやや小さめです。正面と上部には吸気口がありません。



左側の写真です。吸気口は左側だけにあります。



右側は上部と同じように塞がっています。

raytrek LC-Mのインターフェイス、接続端子

正面にはUSB3.0が2つ、マイク入力、スピーカー出力、リセットボタン、電源ボタンがあります。



背面にはマザーボードとQuadro K620の接続端子があります。Quadro K620には映像出力端子がDVIとDisplayPortの2つしかありません。デュアルディスプレイにする際にはケーブルに注意しましょう。

raytrek LC-Mの内部

グラフィックボードが小型・薄型のおかげで内部はすっきりしています。



CPUクーラーは空冷です。メモリは8GB x 2のデュアルチャンネルです。8GBの場合は4GB x 2になっているはずです。



Quadroシリーズのグラフィックボードはどれも薄型でいいですね。Quadroシリーズは世代がちょっとわかりにくいのですが、600シリーズ < 2000シリーズ < 4000シリーズ < 5000シリーズ < 6000シリーズ の順で性能が上がっていきます。つまりK620はやや古いのですが、今でも根強い人気を誇るグラフィックボードです。


拡張スロットはPCI Express x1が2つ空いています。

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raytrek LC-Mの性能を評価

raytrek LC-Mは安いです。でも安いだけでは駄目です。性能がしっかりしているかどうかが重要です。そこでPhotoshopやベンチマークソフトでraytrek LC-Mの性能を評価しました。

Photoshopの快適性をテスト

当サイトは「絵師ノート」という名前です。だからイラスト制作に使えるパソコンなのかどうかが気になります。そこでPhotoshopがどれだけサクサク動くかを調べました。Photoshopは最新版のCCを使いました。秒数は3回計測した平均値です。

Photoshopの起動速度

検証内容 秒数
起動速度 4.94秒

SSDの威力が見事に発揮されています。HDDだと2倍くらいかかります。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 1.82秒
保存速度 1.45秒
焦点領域の反映速度 2.84秒

ファイルの読み込み速度、保存速度はCPU、メモリ容量、ストレージ速度に依存します。焦点領域の反映速度はメモリ容量とグラフィック性能に依存します。キャンパスサイズの小さいファイルなら一瞬で完了しますね。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 2.89秒
保存速度 4.49秒
焦点領域の反映速度 5.06秒

これくらいのサイズならまだWEBでよく見ます。Pixivでランキングに入っている気合の入ったイラストは、これより大きいものもたくさんあります。ここまで大きくてもまだ5秒程度で収まっています。「おー!かなりサクサクだ!」と実感できます。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 7.28秒
保存速度 9.86秒
焦点領域の反映速度 6.63秒

ここまで大きくなると仕事絵です。気合を入れて相当細かく書き込んでいくときのキャンパスサイズです。さすがに5秒は越えてしまいましたが、重いとは感じません。安いパソコンなのにイラスト制作にぴったりだと評価できます。

8192px × 8192px、レイヤー数239、解像度350dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 13.66秒
保存速度 21.53秒
焦点領域の反映速度 5.87秒

同人誌等、印刷するならこれくらいのキャンパスサイズや解像度になります。低スペックなパソコンだとファイルを開くだけで3分、フィルターをかけるのに5分かかったりします。しかしraytrek LC-Mなら保存に20秒程度しかかかっていません。

SSDの高速性、メモリ容量、グラフィックボードの性能があるからこその結果です。特にメモリが8GBしかなかったら、この2倍かかってもおかしくありません。お絵かき用パソコンを買うなら、是非メモリ容量を最優先に強化してください。

SSDとHDDの速度

raytrek LC-MはSSDとHDDが搭載されています。CrystalDiskMarkというソフトでSSDとHDDの速度を計測しました。左側がSSD、右側がHDDです。

SSDのシーケンシャルリードは559MB/s、シーケンシャルライトは500MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは202MB/s、シーケンシャルライトは176MB/sです。

SATA SSDの割にはなかなか高速です。イラストソフト等よく使うソフトウェアはSSDにインストールすることで動作がサクサクになります。

LuxMark(OpenCL)

LuxMarkは2385でした。もしかするとQuadroシリーズはOpenCLに強くないのかもしれません。GeForceを搭載した「raytrek ZBrush 公認モデル MH」のほうがずっと高いスコアでした。

CINEBENCH R15(OpenGL)

CINEBENCHはOpenGLが77.23fps、CPUが819cbでした。価格の割には高いスコアです。Quadro K620が売れ筋の理由がわかりました。

3DMARK

3DMARKは2313でした。3Dゲームをするにはちょっと厳しいスコアです。ブラウザゲームや2Dオンラインゲームが限度でしょう。画質を落とせばドラクエ10くらいは遊べます。Quadroはゲーム用グラフィックボードなので仕方がありません。

raytrek LC-Mの評価

やはりPhotoshopのサクサク感が高評価です。プロ用にはちょっとスペックが足りませんが、趣味でお絵描きする人が初めてパソコンを買うならおすすめです。価格と性能のバランスがとても良いからです。キャンペーンでさらにコスパ抜群になっていることが多いので、一度チェックしてみてください。

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こんにちは!燈乃しえ(とうのしえ)です!絵師ノートはイラスト制作に役立つ情報をお届けします。イラスト制作の基礎知識、上達の方法、顔や背景の描き方など実践的な記事を取り揃えています。また、イラスト制作におすすめのクリエイター向けPCや周辺機器も紹介しています。