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ドスパラ raytrek debut! CLIP STUDIO PAINT PRO動作確認済み DX11-F3 評価・レビュー

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お絵描きソフトの中でも人気のある「CLIP STUDIO PAINT PRO」。国産ということもあり、使っている人が多いのではないでしょうか。ではCLIP STUDIO PAINT PROユーザーが新しくノートパソコンを買う時のことを考えてみましょう。

CLIP STUDIO PAINT PROが動くかどうかわからないよりも動作が保証されているノートパソコンのほうが安心できますよね。ドスパラのクリエイター向けPCである「raytrek debut! CLIP STUDIO PAINT PRO動作確認済み DX11-F3」はその名の通り、CLIP STUDIO PAINT PROがしっかり動いてくれます。

raytrek debut! DX11-F3のスペック

OS CPU
Windows 10 64bit Core i3-6100U(2コア/定格2.30GHz)
メモリ グラフィックボード
8GB(PC3-12800) オンボード(インテルHDグラフィックス520)
ストレージ チップセット
500GB HDD インテル 100シリーズ
光学ドライブ 液晶
DVDスーパーマルチドライブ 15.6インチ非光沢液晶

raytrek debut! DX11-F3の価格を見る

スペックは決して高くありません。むしろエントリーモデルに該当するパーツ構成です。CPUはCore i3ですし、グラフィックボードは非搭載、ストレージはSSDがなくてHDDだけです。

しかし価格は激安で、安いお絵かき用ノートパソコンが欲しいと思っている方にはぴったりです。液晶は一番ちょうどいい15.6インチ。また、ドスパラの中では薄型・軽量のノートパソコンですから使い勝手はなかなか良さそうです。

カスタマイズするとしたら、やはりまずはSSD追加です。これだけで相当サクサクになります。もう少し予算があるならメモリを16GBにしましょう。CLIP STUDIO PAINT PROに限らずお絵描きソフトはメモリ量が非常に重要です。

raytrek debut! DX11-F3の外観

raytrek debut! DX11-F3のケース

外側はほとんどグレーで統一されています。少しメタルっぽい色合いです。最初は細長いバッテリーが外れているので、後側に装着するのを忘れないようにしましょう。ノートパソコンはバッテリーの有無で性能が変わることがあります。



15.6インチ液晶なので、特別大きくも小さくもありません。毎日学校に持って行ったとしても苦にならない大きさと重さです。



キーボードは至って普通のキー配置です。ノートパソコンで一般的なCtrl、Fn、Win、Altの順に並んでいます。キーボードの周りがテカって見えるのはフィルムのせいです。購入後はフィルムを剥がしましょう。

raytrek debut! DX11-F3のインターフェイス、接続端子

手前、左側、右側の写真です。手前の左側にはSDカードリーダーがあります。なお、後側には接続端子の類はありませんでした。

左側は電源端子、LANポート、D-Sub出力、HDMI出力、USB3.0が2つです。映像出力端子は外部液晶モニターに映し出す時に使います。D-Subは画質が悪いので、もしも液晶モニターと接続するならHDMIのほうがおすすめです。

右側はサウンド(IN/OUT)、USB2.0、DVDスーパーマルチドライブがあります。このように横から見ると、やはり薄型ですね。BTOノートパソコンでこれだけ薄型なのはなかなかありません。

raytrek debut! DX11-F3の性能を評価

格安なのはいいですが、問題は性能です。お絵かき用ノートパソコンとして快適に使えるのか調べてみました。

CLIP STUDIO PAINT PROの動作テスト

製品名の「CLIP STUDIO PAINT PRO動作確認済み」は本当でしょうか?起動するだけでは意味がありません。CLIP STUDIO PAINT PROがサクサク動いてこそ、買う価値があるってものです。

そこで実際にCLIP STUDIO PAINT PROがどれくらい快適に動作するのか検証してみました。キャンバスサイズ別に起動速度を検測したのでご紹介します。それぞれ3回計測した平均値です。

CLIP STUDIO PAINT PROの起動速度

検証内容 秒数
起動速度 4.98秒

5秒以内で起動できました。5秒以内なら相当早いです。もっと早くしたいならSSDの追加がおすすめです。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 8.31秒

1500px × 900pxはそこまで大きくないファイズです。Pixivやニコニコ静画に趣味で描いたイラストを投稿する時のサイズくらいです。5秒以内とはいきませんでしたが、10秒以内に収まりました。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 25.44秒

3000px × 1800pxともなるとそこそこ大きいサイズです。拡大しながらお絵描きするので、結構気合を入れて描く感じです。ここまで大きくなってしまうと、25秒もかかってしまいます。SSDというよりもメモリが足りません。これくらい大きなキャンバスサイズでお絵かきするならメモリは16GB以上にしましょう。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容 秒数
読み込み速度 2分40.78秒

さらに大きなキャンバスサイズを用意しました。2分以上かかってしまったのでさすがに限界です。総合的には比較的小さいキャンバスサイズでお絵かきするなら、充分サクサクという結果になりました。

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15はOpenGLの性能を計測できます。CLIP STUDIO PAINT PROはOpenGLで動作しているため、この性能が一番大切です。raytrek debut! DX11-F3にはグラフィックボードが搭載されていません。だからGeForceシリーズやQuadroシリーズにスコアが劣るのは仕方がありません。

3DMARK

3DMARK FireStrikeは788というスコアでした。下位3%の性能ですから3Dオンラインゲームをするのはほぼ無理です。3DオンラインゲームをしたいならGeForceシリーズを搭載したゲーミングノートPCを選ぶべきです。

raytrek debut! DX11-F3の評価

エントリーモデルなので気になるところはいくつかあります。しかしながらそこまで大きくないキャンバスサイズならCLIP STUDIO PAINT PROがサクサク動くことは証明できました。安いお絵かき用ノートパソコンが欲しい方は候補に入れてみてください。

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