クリエイター向けPCレビュー

万能スペック！mouse DAIV-NG5720S1-SH2 評価・レビュー

投稿日：2018.01.03　更新日：2018.01.03

「クリエイター向けノートPCはどれを買えばいいのか？」と迷っている方におすすめしたいのが、今回レビューする「DAIV-NG5720S1-SH2」です。乃木坂のCMでお馴染みのmouseにはクリエイター向けPCブランドのDAIVがあります。

そのDAIVで一番売れているノートPCがこの「DAIV-NG5720S1-SH2」です。人気の理由は色々ありますが、私から見てもパーツのバランスや価格が非常にちょうどよく、万人におすすめできるノートパソコンに仕上がっています。

DAIV-NG5720S1-SH2のスペック

OS	CPU
Windows 10 Home 64bit	Core i7-7700（4コア/定格3.6GHz/最大4.2GHz）
メモリ	グラフィックス
16GB（PC4-19200）	GeForce GTX1060 3GB
ストレージ	チップセット
256GB SSD + 1TB HDD	インテル HM175 チップセット
光学ドライブ	液晶
非搭載	15.6インチ液晶（1920×1080）

DAIV-NG5720S1-SH2の価格を見る

クリエイター向けノートPCで考えるべきパーツ選びはメモリ、ストレージ、グラフィックボードです。CPUはほぼCore i7-7700HQ固定です。メモリは8GB～32GBです。人気で万能なのが16GBです。

ストレージはSSD + HDDにするのが必須です。120GB + 500GBだと明らかに足りません。私は250GB SSD + 1TB HDDにするのをおすすめします。足りなくなったら外付けストレージを別途購入すればOKです。

グラフィックボードはあったほうが何かと便利です。動画視聴もサクサクになりますからね。また、クリエイター的な用途にもグラフィックボードはあったほうがいいです。GTX1070以上にすると一気に高額になってしまうため、ノートPCならGTX1060がちょうどいいです。

DAIV-NG5720S1-SH2の外観

DAIV-NG5720S1-SH2のケース

ノートPC本体は15インチのサイズです。ホームノートPCに比べるとやや重いのですが、クリエイター向けノートPCならこれくらいが普通です。サイズは幅385 × 奥行き271 × 厚さ31.5 mmです。

お絵描きでも3DCG制作でも画面が小さいのは致命的です。だから13インチや11インチは絶対におすすめしません。少なくとも15インチ以上のサイズがいいです。画面がある程度大きい方がソフトが使いやすいです。もちろん外部液晶モニターに接続するという手もあります。幸いこのノートPCは映像出力端子が充実しています。

DAIV-NG5720S1-SH2のインターフェイス、接続端子

電源ボタンは右奥にあります。

左と右から見た様子です。左側にはHDMI出力、USB3.0端子、mini-DisplayPort出力 x 2があります。

右側にはマイク入力、ヘッドホン出力、ライン出力、マルチカードリーダー、USB3.1 Type-Cが2個、USB3.0端子、有線LANポート、ケンジントンロックがあります。

後ろ側には電源端子とUSB3.0端子があります。

DAIV-NG5720S1-SH2の性能を評価

DAIV-NG5720S1-SH2のエンコード速度、Photoshopの快適性、ストレージ速度、3Dの性能を計測しました。

エンコード速度をテスト

フルHD 60fps 4分43秒の動画をx264guiExでフルHD 60fpsに再変換する形です。詳しい情報は以下のとおりです。

auo [info]: x264guiEx 2.52 / Windows 10 x64 (16299) / Intel Core i7-7700HQ @ 2.80GHz [TB: 3.48GHz] (4C/8T)
auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using AVX AVX2
auo [info]: x264 version: 0.152.2851 ba24899 –bit-depth=8 –chroma-format=all
auo [info]: x264 options…
–crf 23 –frames 17020 –input-res 1920×1080 –input-csp nv12 –fps 60/1 -o

略

encoded 17020 frames, 42.35 fps, 6652.99 kb/s
auo [info]: CPU使用率: Aviutl: 13.90% / x264: 79.84%
auo [info]: x264エンコード時間 : 0時間 6分41.9秒
auo [info]: qaac (v2.64) で音声エンコードを行います。 ABR (AAC) ビットレート指定, 128kbps
auo [info]: L-SMASH muxer (r1453) でmuxを行います。映像: on, 音声: on, tc:off, chap:off, 拡張モード:なし
auo [info]: 総エンコード時間 : 0時間 6分56.4秒

ということでエンコードにかかった時間は「6分56秒」でした。Core i7-7700HQならこんなものでしょう。何度かやってみましたが、メモリ16GBのおかげで安定した性能だと感じました。GTX1060でハードウェアエンコードすることも可能なのは大きなメリットでしょう。

Photoshopの快適性をテスト

クリエイター向けソフトウェアの代表格はAdobe Photoshopです。Photoshopはお絵描き、写真加工、RAW現像、WEBデザインなど多種多様な使い方ができるので、その快適性を調べてみました。

Photoshopの起動速度

検証内容	秒数
起動速度	7.54秒

PhotoshopをSSDにインストールし、起動速度を計測しました。Photoshop CC 2017なら5秒で起動しました。でも2018はさらに重くなりました。色々検証してみるとCPUの性能が重要っぽいです。

6000 x 4000pxのjpg写真を50枚読み込み

検証内容	秒数
読み込み速度	37.11秒

メモリ16GBのおかげで後半もサクサク読み込んでいました。

1500px × 900px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	1.42秒
保存速度	1.32秒
焦点領域の反映速度	2.06秒

素晴らしく高速ですね。Photoshop CC 2018になって重くなったのは事実です。でも保存の処理だけは良くなりました。以前よりも明らかに早くなっています。このスペックならPhotoshopを安定して使えます。

3000px × 1800px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	3.10秒
保存速度	3.52秒
焦点領域の反映速度	3.81秒

予想よりもサクサクです。性能が低いパソコンだとこの時点で5秒かかります。メモリ16GBの威力が大きそうです。

5000px × 3000px、レイヤー数239、解像度120dpiの場合

検証内容	秒数
読み込み速度	7.37秒
保存速度	8.80秒
焦点領域の反映速度	4.90秒

以前Core i7-7700HQ + メモリ8GB + グラボなしのノートPCをレビューしたら、15秒かかっていました。これが余裕で10秒以内ですから本当に良いスペックです。焦点領域やフィルターの反映速度はグラフィックボードの性能が影響します。

ストレージの速度

DAIV-NG5720S1-SH2には256GB SSDと1TB HDDが搭載されています。SSDのシーケンシャルリード（連続読み込み速度）は551.0MB/s、シーケンシャルライト（連続書き込み速度）は339.7MB/sです。HDDのシーケンシャルリードは134.6MB/s、シーケンシャルライトは129.2MB/sです。

安さを重視したいからといってHDDだけのパソコンを選ぶのは絶対にやめてください。SSDが最重要といっても過言ではありません。