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ドスパラ raytrek debut! CLIP STUDIO PAINT EX動作確認済み MX 評価・レビュー

クリエイター向けPCの選び方として「自分が使うソフトウェアが確実にサクサク動くことが保証されている」というものがあります。お絵描きするならPhotoshop、Painter、SAI等が動くことが最重要です。

そしてマンガ制作に人気のあるソフトウェアがCLIP STUDIO PAINT EXです。そんなCLIP STUDIO PAINT EXの動作確認済みのパソコンがドスパラにあります。「raytrek debut! CLIP STUDIO PAINT EX動作確認済み MX」の性能を実機で計測したのでレビューしていきます。

raytrek debut! MXのスペック

OS CPU
Windows 10 64bit Core i7-6700(4コア/定格3.40GHz/最大4.00GHz)
メモリ グラフィックボード
8GB(PC4-17000) GeForce GTX750Ti 2GB
ストレージ チップセット
1TB HDD インテル H110
光学ドライブ 電源
DVDスーパーマルチドライブ 550W 静音電源

raytrek debut! CLIP STUDIO PAINT EX動作確認済み MX

約10万円で購入できるパソコンですが、CPUはCore i7でグラフィックボードまで搭載されています。なかなかコスパの良いパーツ構成です。でもハイスペックではなくミドルスペックです。性能から考えるとプロよりもお絵描き初心者向けです。

CLIP STUDIO PAINT EXはグラフィックボードの性能はそこまで必要ではないので、GTX750Tiで充分です。GTX750Tiなら軽いオンラインゲームもプレイできるので汎用性はかなり高いです。

カスタマイズするとしたらメモリと電源です。イラスト制作ソフトの場合、メモリは多ければ多いほどサクサクになるため16GBあったほうが作業効率が向上します。また電源ユニットはパソコンの寿命と熱のために80PLUS認証を受けたものに変更した方がいいです。おすすめは80PLUS SILVERかGOLDで550W以上の電源ユニットです。

さらにSSDも追加した方がいいです。HDDとSSDとでは快適性に雲泥の差があります。SSDならパソコンの起動はもちろん、ソフトウェアの起動、読み込み、保存の速度が2倍以上も高速になります。240GB SSD + 1TB HDDにするのが最近は非常に人気です。私もそうしています。

raytrek debut! MXの外観と内部

raytrek debut! MXのケース

前面と背面の写真です。やや背が低いデスクトップで、コンパクトな印象を受けます。机の下に楽々置ける大きさです。ケースファンは背面にだけ搭載されています。パソコンは熱に弱いので、カスタマイズ画面でフロントケースファンの追加をおすすめします。



左側の写真です。大きく空いている部分は吸気口です。また、パーツを自分で交換する際にはこちら側を開けます。



右側には何もありません。

raytrek debut! MXのインターフェイス、接続端子

前面のインターフェイスはUSB3.0が2つ、マイク入力、スピーカー出力です。USB3.0がUSB2.0よりも高速なのでUSBメモリ等に利用するといいでしょう。その右下に電源ボタンとリセットボタンがあります。



背面のインターフェイスはマザーボードとGeForce GTX750Tiに分かれています。マザーボード側はPS2が2つ、USB2.0が4つ、USB3.0が2つ、LANポート、映像出力端子があります。グラフィックボードがあるので間違えてこちらの映像出力端子を使わないように注意しましょう。

GeForce GTX750TiにはD-Sub、DVI、HDMIの3つがあります。D-Subはアナログ信号のため画質が非常に汚いです。デュアルディスプレイにする場合は、デジタル信号であるDVIとHDMIを使うのがおすすめです。

raytrek debut! MXの内部

raytrek debut! MXのパーツを見ていきましょう。左上にCPUとメモリがあります。CPUファンのすぐ側にリアファンがあります。メモリは4GBが2枚挿さっています。8GBが1枚よりも4GBが2枚のほうがメモリの速度は高速になります。

このようにメモリを2枚使って並列処理されることをデュアルチャネルと呼びます。余談ですが64GBにもなると16GB x 4のクアッドチャネルになり、さらに高速になります。



GeForce GTX750Tiです。グラフィックに関する処理を頑張ってくれるパーツです。GeForce GTXシリーズの中ではかなりコンパクトです。GTX1070やGTX1080のようなハイスペックグラフィックボードだとこれの1.5倍以上大きいです。



GeForce GTX750Tiに隠れていてわかりにくいですが、下の隙間に拡張スロットがあります。空きはPCI Express x1が1つだけなので拡張性は高くありません。でも多くの人は拡張スロットを利用することはないと思うので、自分であとからパーツを追加する予定がないなら問題のない要素です。



ストレージは1TB HDDだけです。ここはやはりSSDを追加すべきでしょう。カスタマイズ画面でSSDを追加して、SSD + HDDのストレージ構成にしたら、ドスパラはSSDにWindowsをインストールしてくれます。劇的にサクサク感が増すのでおすすめです。

raytrek debut! MXの性能を評価

raytrek debut! MXは「CLIP STUDIO PAINT EX動作確認済み」です。あくまでも動作確認済みであって、どれくらいサクサク動くのかはわかりません。そこで実際にCLIP STUDIO PAINT EXをインストールし、どれくらい快適に動作するのか検証してみました。

それぞれ3回計測して、その平均値を掲載します。

CLIP STUDIO PAINT EXの動作テスト

検証内容 秒数
起動速度 3.20秒
ファイルの読み込み速度(800 x 400px) 1.95秒
ファイルの読み込み速度(4066 x 4066px) 23.28秒
ファイルの読み込み速度(8192 x 8192px) 2分52秒
ファイルの保存速度(800 x 400px) 1.28秒
ファイルの保存速度(4066 x 4066px) 10.07秒
ファイルの保存速度(8192 x 8192px) 1分05秒

キャンパスサイズの小さいファイルならサクサクでした。でも大きいファイルは一気に重くなります。CLIP STUDIO PAINT EXで漫画を制作する場合、WEBに公開するだけなのか、それとも同人誌として印刷するのかを考える必要があります。

WEBに公開するだけなら解像度もキャンパスサイズも小さくて問題ありません。しかし同人誌として印刷する場合、解像度は高くしなければなりません。事実、CLIP STUDIO PAINT EXはデフォルトのキャンパスサイズは以下の画像のようになっています。

4961 x 7016pxです。これはA4サイズの書式です。印刷するなら最も一般的なサイズです。となると、これだけ大きいキャンパスサイズでもCLIP STUDIO PAINT EXがサクサク動いてくれることが大切です。

ファイルの読み込みや保存で10秒以上かかって欲しくないなら、メモリを増設しましょう。あとSSDの追加もおすすめです。メモリを16GBにして、SSDを追加するだけで余計な時間を削減できます。おそらく半分くらいの時間で読み込みや保存が終わります。

HDDの速度

CrystalDiakMarkでHDDの速度を計測しました。HDDの読み込み速度、書き込み速度としては平均的な数値に収まりました。ただし、SSDなら500MB/sを越えます。

LuxMark

LuxMarkというOpenCLの性能を計測できるベンチマークソフトを使用しました。スコアは4495です。CPUだと2000くらいなのでグラフィックボードを搭載する意味がわかると思います。

3DMARK

3DMARKはDirectXの性能、つまりオンラインゲームがどれだけ快適になるかを計測できるベンチマークソフトです。GeForce GTX750Tiは本来ゲーム用グラフィックボードだけど動画やクリエイター向けソフトも快適になる・・・という立ち位置です。

4139というスコアはあまり高くありませんが、軽い3Dオンラインゲームならヌルヌルです。ドラクエ10なら余裕ですし、もうちょっと重いFF14でも画質さえ落とせば遊べます。

raytrek debut! MXの評価

約10万円で購入できるクリエイター向けPCとしてはバランスの良いパーツを組み込んできたな、という印象です。WEBにしか作品を公開しない人には安くて嬉しいパソコンでしょう。

でも印刷をしたり高解像度で漫画を描いたりするならメモリの増設は必須です。カスタマイズ込みで15万円以内のマンガ制作用パソコンを探しているなら、raytrek debut! MXは良い選択肢だと思います。

raytrek debut! CLIP STUDIO PAINT EX動作確認済み MX

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